あえてめんどくさいことを
本を読んでいます。
最近、ケアに対してとても興味があったものの、うまく自分の言葉で説明できないと感じていた時に出会った本。
仕事(幼稚園教諭)の役に立てば、と思って読み始めたのに
気づいたら自分の人生を見つめ直すことになっている、とんでもない本でして。
僕は他人からどう見られるかをすごく気にするタイプ。
小心者、と言い換えてもいいかもしれない。
自分のやることに自信があまり持てない。
だから、顔色を窺う。
相手が何を求めているかを探り、
その求めていることをできるだけ正確に相手に渡したいと考える。
さて、冒頭の本の中で、著者の竹端寛さんは次のように述べています。
スムーズだけど息苦しい、という言い回しが
言い得て妙だと思いました。
人に迷惑をかけない。
めんどくさいことを避ける。
他者を思いやる。
これがいきすぎて、息苦しくなっていることが多い気がします。
電車の改札でチャージを忘れて、引っかかった時、後ろからの視線が痛いという経験は誰しもあるでしょう。
効率化、電子化などが進められていくなかで、
世の中ずいぶん生きやすくなったと思います。
スマホ1つあれば、1日困らず過ごせる時代です。
でも、そのスムーズさのために、我々は大事な何かを犠牲にしてきたのではないか。
でも、実はそのことにすら気づかないまま我々は日々を生きてしまっているのかもしれない。
X(旧Twitter)をみていると、あちらこちらで火花が散っている。
正しさが暴力を振るっている。
よかれと思って、が刃になって、無邪気に人の心を抉る。
どんな発言をしても誰かの薬になり、誰かの毒になる。
だったら何もしない、何も言わない、何も見ない。
そんなことで、我々は幸せになれるのだろうか。
幼稚園教諭を仕事としてる自分、子どもたちに対して何かできることはないのだろうか。
その問いに対する自分なりの答えが、表題のとおり。
あえてめんどくさいことを、です。
なんでも簡単に、効率的に済まそうとすれば
そうできてしまう時代だからこそ、
あえてめんどくさいことを生活の中、暮らしの中に残しておいて、
それをそこにいる人たちで
めんどくさがりながら考え、対話し、より良い方向を探っていく。
それをしないと、僕たちはこの先
きっとどこかで何かの限界を迎えるような気がしてならない。
だから、あえてめんどうくさいことを。
めんどくさいことからはじめていこう。
酔ってる時に文章書くのは、よろしくないよ。
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