チーム全員で数値をみる文化の作り方
こんにちは!田中大登(@tnkdaito)です。
グルメサービスRettyでプロダクトマネージャーをしています。
僕の所属するチームでは、毎日数値確認をしています。
BIツールを活用して数値確認を行うことで、チーム全体の数値意識が上がってきています。
本日はそのプロセスを書こうと思います。
RettyにおけるBIツール活用の歴史
僕が入社してからの記憶頼りですが、上記のようなBIツールを活用していました。最近はre:dashやGoogle Data Portalがうまく活用できていると思います。
そもそもデータ分析の機運が高まってきたのは2018年の前半くらいで、re:dashを導入する前後だったかなと思います。この頃に分析チームが立ち上がり、データ分析の重要性がより一層高まった記憶があります。
BIツールの落とし穴
データ分析の重要性や機運が高まると、BIツール導入を進めていきます。
ですが以下プロセスを経て、結局定着せず終了するケースが多いかなと。
①BIツールにデータを投入する人,ダッシュボード化する人が限定的
②ダッシュボードを見ている人,見ていない人に差が出る(ボトルネック1)
③見たい指標が細かくなりダッシュボードがさらに複雑化する。見ていない人が置き去りになる(ボトルネック2)
④複雑化したダッシュボードを理解できず、見ない人が増える
⑤どうせ一部の人しか見ないなら...とBIツール不要の空気がでる
上記ボトルネック解消のために、工夫したことを紹介できればと思います。
落とし穴の回避術
1. BIツールの目的を明確にすること
2. 一目で理解できるようにすること
re:dashであればこんな感じ。
変化を瞬時に察知するためにグラフの縮尺を細かく設定したりして、目的を一目で満たせるよう工夫しています。
この工夫により、施策の効果だけでなく外部要因(最近だとコロナウイルス)の影響もすぐに察知出来ました。
3. 全員でみる場所と時間を確保すること
自チームでは毎朝11:00から朝会をやっており、目標進捗や数値状況の変化感を全員で確認しています。
そこでの議論は時間を気にせず存分に繰り広げられること(水を差さないこと)を意識しています。
4. 全員の意見を反映すること
数値を見る中で
・あの数値を見たほうがいいのでは?
・この数値はどうなってるの?
などの意見がでてきたりします。
その声を大事にしてダッシュボードに指標を加えたりします。
(↑先月比を足してみたり...)
ダッシュボードの複雑化はレベルUPの兆し
チームの数値意識があがると細かな数値への確認欲求もあがり、ダッシュボードは必ず複雑化します。
この複雑化をチーム全員で乗り越えると、高次元の数値意識を獲得します。
複雑化の際、メンバー理解を置き去りにしないよう工夫が必要です。
具体的な事例をあげるとre:dashで複雑なダッシュボードが出来上がってしまった際、直感的に理解ができるGoogle Data Portalとの対応表をつくり、モニター横に貼りました。
最後に:根本はチームメンバーのスタンスありき
色々工夫を書きましたが結局はチームメンバーのスタンスありきです。ビジョンに共感し、目の前の目標に対して一生懸命になれるチームだからこそ、工夫と相まって良い文化になったと思います。
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