RIOTMUSIC 芦澤サキ「決意の朝に」
みなさんこんにちは!RIOT箱推しファンのあたつなひかこです!
5月21日にRIOTMUSIC所属の芦澤サキさんの1周年記念ライブが行われました!今までカバーした曲や本ライブで初めて披露した狂乱 Hey Kids!!、オリジナル曲である孤独に咲けなど、サキさんが好みで選んだ曲をMV制作のエピソードと共に披露されていきました。孤独に咲けの制作についての話では自意識過剰かもしれませんが私の前回の記事について触れていただき、尚且つ興味深い話を聞くことができ、とても嬉しかったです。
さて、素晴らしい曲目で進められたライブですが、多くの視聴者にとってもっとも印象的だったのは最後の「決意の朝に」ではないでしょうか。
本稿ではライブと5月23日に公開されたMVを合わせてサキさんの「決意の朝に」について語っていきたいと思います。
サキさんの「決意の朝に」について語っていく前に、4月1日の道明寺ここあさんの1周年記念についても少しだけ触れておこうと思います。
残念なことにすでにココアさんの1周年記念ライブのアーカイブは残っていませんが、それでもあのライブを視聴した多くのファンはその時のココアさんの様子を覚えているかと思います。
デビューして、心ない言葉を浴びることもあったこと、後輩ができてしっかりしなければというプレッシャーがあったこと、家族やスタッフに頼ってしまうこともあったこと、そんな自分を励ましてくれるファンがいてくれること、これらのことをココアさんは涙を流しながら語っていました。
そしてファンへの感謝の気持ちを込めて「一番の宝物」を歌いました。「一人でもゆくよ」と何度も何度も繰り返している姿が決然としていました。
今回のライブでサキさんは沢山のトラブルがありながら、他のメンバーに協力してもらいながら音源作り上げたと語り、旧衣装で「決意の朝に」を歌い始めました。心なしか歌い始めた時点ですでに少し声が震えていたような気がしました。二番に差し掛かった時点で確実に泣いていました。ココアさんの時もそうでしたが見てる側も感動して涙が出てきました。
普通の人とは比べ物にならないような経験をして、多感な年齢で、沢山のファンに向けて感謝の言葉を述べようとして、笑顔一本で押し通せる人はほとんどいないと思います。
サキさんは普段は気丈に振る舞っていて、積極的に人を引っ張っていこうとする印象が強いです。そのため歌とはいえ自分の弱さに向き合いそれを吐露し涙を流す姿は見ている人の共感を呼びました。
「決意の朝に」は自分の弱さに自分で向き合うだけでなく、自分と同じように強がってる人の弱さにも気づいてあげているような印象があります。でもLIVEでのサキさんの歌い方とMVとでは違った印象を受けました。至極当然のことではありますが、その違いについて触れつつ感想を書いていこうと思います。
LIVEでは声が細くなっていて自分と向き合いながら一つ一つ言葉を紡ぎ出しているようでした。All Alone With Youのような儚い歌い方でしたが、コーラスが入る部分では他のメンバーがサキさんの寂しさを支えているようでした。
MVではLIVEと同じように自分と向き合っていることには変わりありませんが、言葉を紡ぎ出すような寂しさではなく、聞いてる人に自分の過去について語っているようでした。過去のMVが流れてきましたが過去語りとしての印象をより強くしていました。この過去のMVの流し方も興味深くて、ただ並べてあるだけでなく、いくつかのMVではそのシーンが切り出されてました。図下はそれぞれ「だから僕は音楽を辞めた」「カルマ」「ノーザンクロス」「儚くも永遠のカナシ」です。
他人の痛みには無関心
そのくせ自分のこととなると不安になって
人間を嫌って
不幸なのは自分だけって思ったり
LIVEではここでサキさんの声の震えが顕著になっていました。漫画を鵜呑みにするつもりはありませんが、前の事務所で歌手としての活動をしていく中で何人もの人とすれ違った時のことを思い出していたのかなと思いました。
アスファルトの照り返しにも負けずに
自分の足で歩いてく人達を見て思った
動かせる足があるなら
向かいたい場所があるなら
この足で歩いて行こう
ココアさんのLIVEでは「一人でも行くよ」と叫んでいるのを聞いて、それは間違ってると思いました。ココアさんには他のメンバーもスタッフも沢山のファンもいるのだから、一人だなんて言わないでほしいと思いました。
今回サキさんのMVでは、この部分で他のメンバーが出てきていました。でもこれだとまるで他のメンバーが「アスファルトの照り返しにも負けずに 自分の足で歩いてく人達」のようだと思いました。でも、これは逆かなと思いました。他のメンバーがサキさんの逆境に立ち向かう姿を見て自分も自分の足で歩いて行こうと思ったんじゃないでしょうか。
MVや曲にいちゃもんつけているようですが、ここで言いたいことはアーティストのみなさんは本当に頑張っていて、沢山のファンが応援しているのだからあまり寂しいことを言って欲しくはないなということです。
辛い時に辛いと言ってもいいと思います。でもせっかくならみんなの前で涙を流すなら嬉しい涙であってほしいと思いました。
どうせなら これからは
いっそ誰よりも
思い切り下手くそな夢を描いてゆこう
言い訳を片付けて 堂々と胸を張り
自分という人間を 歌いつづけよう
これがサキさんの「決意」なのでしょう。
どれだけアバウトでも、他力本願でも、神様が左手で描いたようであっても、サキさんの夢を下手くそだなんて絶対に思いません。だからこれからも堂々と胸を張って突き進んでいって欲しいと思います。
以上、アシザワ・ストーリーの挿入歌「決意の朝に」の感想を感情に任せて書いてみました。
歌は誰がどのような背景で、どのような気持ちで歌うかで意味合いが大きく異なってくるということ改めて感じました。そのため今回の「決意の朝に」は「ブレイブ・ストーリー」の主題歌とは全然違う「アシザワ・ストーリー」の挿入歌と表現してみました。
繰り返しになりますが鵜呑みにはしていないものの、ここあミュージックの漫画と今回の「決意の朝に」とを合わせてアシザワ・ストーリーを垣間見ることができました。
アシザワ・ストーリーはまだまだ序章ですので、これからもずっと応援し続けようと思います!
最後に改めて、芦澤サキさん1周年おめでとうございます!