レイテンシー差による成績比較(仮)
VPSのロケーションが異なることで、差がどれだけ発生するのか、デモ口座で簡易に検証してみました。
条件
口座:TradeviewILCデモ口座
ロケーションA:ロンドン(Beeks4G)
ロケーションB:東京(ConoHa4G)
検証期間:2022/1/5~2022/1/28
使用EA:マルチペア朝スキャEA2種
結果
説明
Tradeviewは、リアル・デモいずれも、サーバーはロンドンにあります。
ということでロンドンと、遠く離れた東京のVPSで比較。
まず、各ロケーションのレイテンシーを計測。
ロンドン:6.76ms(MT4表示)/91ms(実測平均値)
東京:233.38ms(MT4表示)/347ms(実測平均値)
※実測平均値は、計測用のEAを数時間回し、注文を繰り返し、かかった時間を平均したもの。
MT4表示とは異なり、プログラム内の注文命令部を基準にするため、より実際のトレードに近い値が出せる。
念の為、配信レートの違いも確認したところ、調べた限りでは全く同一と思われます。
総評
期間約1ヶ月弱計測した結果、表のようになりました。
取引回数・獲得PIPSはロンドンのほうが明らかに多く、平均トレード時間も短かったです。
結果を見る限り、近いロケーションで、レイテンシーが速いほうが、EAのパフォーマンスがより発揮できると考えられます。
ただし、検証に使用したEAは2種とも朝スキャタイプ。
ロジックは似通っていて、いずれもティック動作で、時に数PIPSの値幅を取るために数秒でトレードを終えることがあるという性質のもの。
取引履歴の違いが顕著になっている一部を掲載比較。
同時期のトレード。
ロンドンのほうが、数分単位の短時間のトレードが目立ち、取引回数も多くなっています。
このことから、ティック単位で判定し、狭い利幅を狙うロジックの場合は特に、レイテンシーによって大きな差が出てくると思われます。
※実はマルチペアEA4つで比較を行いました。
4つともロンドンの方が取引回数と獲得PIPSは大きい結果でした。比較しやすいのが2つだったため、他2つは省きました。
それでも、4つ全てのEAで同じ傾向という結果です。