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Keep the Ball in Play

もう10月も終わりますね。

先月リリース10周年を迎えたDeployGateですが、ここのところ毎月チームに大きな変化が続いています。今月は、月初にDroidKaigi 2022があり、月半ばにはCOOの安田が育休に入りました。その直後に、急遽プロダクト開発計画に大幅な変更を行うことになりました。今回はそんな変更の話を書こうと思います。

今年の頭から、DeployGateでは大きなアップデートを予定していますという話をしています。

先日、「で、いつ出るの?」という質問を社外のアドバイザーから受け、私はその答えに窮してしまいました。今年も終わろうとしているのに、1年以上前から計画しているその「大きなアップデート」は、予定日が見えていない状態のままでした。

とにかく、まず大事な部分を最小限で出しましょう。それを出して、ユーザーからフィードバックを受けながら改善を回しましょう。その方が、チームも解決すべき課題が明確になって、10倍速く価値を生み出せます。最初はユーザーにとって不便な状態だったとしても、そこに対して不満が出てくるのであればそれを改善すれば良いんです。最初からこれも必要だろう、あれも必要だろう、と想像して作るものは全部想像であって、まだお客さんの声を聞いていないものです。とにかく、まず一番最小限のものをリリースしましょう。

概ねそんな内容を伝えられ、自分の中に思い当たることは山ほどありました。手元のマイルストーンを見ると、ユーザーからのヒアリングを通じて作られた部分は確かにありながら、そこにはさらに多くの nice-to-have が積み重ねられている状態でした。

とにかく、一番クリティカルで最後に出そうとしていた部分をミニマムな形でまず世に出そう。出すにあたって更にヒアリングも必要となるし、優先度の変更も必要となるだろうけど、実際のユーザーにしっかり話を聞きながらやる修正は、確実にプロダクトの改善に繋がり、成功体験を重ねることに繋がるはず。

めちゃくちゃ分かるというか、おそらく自分でもそういうアドバイスをするだろうな、という話なんですが、しっかりと組み上げたつもりのマイルストーンがまったく機能していない現実になかなか目を向けられずここまで来てしまっていました。

でも、気がついてしまったら、直ぐに変えるに越したことはありません。 Plans are made to be broken ということで、ここまで数ヶ月チームで指標を導き出し、全員で目標を設定して新しい体制で動き出した直後だったにも関わらず、その目標を軌道修正することを選びました。

先のクリティカルな質問をもらったのは金曜日で、直後に全体をリードしてくれているhentekoに相談し、週明けに改めて認識を合わせ、チームに共有してフィードバックをもらって揉み直したのち、直近で進めていたことを止めてやることを絞り、新しい目標を設定し直しました。

「マイルストーンの一番最後にあったものを一番手前に持ってくる」というのは大きな変更ですが、別の視点で見ると順番が変わっただけともいえます。幸い、ここまでにやってきたことの多くはこの後も活かせるもので、今回の時点で止めたものもこの先で来訪することがほぼ分かっています。

そうして大幅に予定を変え、新しいリリース予定を設定して、自分自身も必要なタスクを進めていくぞ、と動き始めた矢先。突然、祖母が他界したという連絡を受けました。予定の定まらない中、チームに状況を伝えつつ、自分がボールを持った状態のやりかけのタスクがいくつかある状態で、バタバタと準備をして地元に帰ることとなりました。

そんな中途半端な状態でボールを手放して3営業日後の週明けの今日。蓋を開けてみると、必要なボールはきちんと拾われ、プロジェクト自体も前進し、設定されたミーティングでは次のステップの話をできる状態になっていました。何をするためにそのタスクがあるのかをしっかり握っている人がいることで、自分が引き継ぎもできないまま急に3日居なくなったとしても止まらない。チームが大きく成長していることを実感した今日の出来事でした。

DeployGateでは、この先お客様を巻き込みながらプロダクトを改善をしていく体制を作っていこうとしています。そこにこのチームの成長も後押しとなり、これまで以上にスピード感を持って物事を進めていくことできそうな感触を持ち始めています。

この先、いくつかの企業のみなさまにお声がけをさせていただく予定です。と言いつつ、対象となる方がこのnoteを読まれていることはあまりないと思うんですが、もし機会がありましたらご協力いただけますと幸いです。

つらつらと書きましたが、今月はそんな感じで。来月もよろしくお願いします。

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