TROCCOワークフローに履歴管理機能がリリースされました
こんにちは。株式会社primeNumberでプロダクトマネージャーをしています、西山です。直近弊社のプロダクトのTROCCOのアップデートについて紹介させてください。
内容としては、ワークフロー機能における「変更履歴の参照および履歴からの復元」です。
リリースの背景
TROCCOでは、DBやSaaSといった外部データソースからのデータ取り込みや、DWHからのMAツールなどへのデータ連携をカバーするデータ転送機能や、DWH上にデータを加工するデータマート機能を提供しています。
ワークフロー機能は、それらの複数かつ多様な処理を依存関係に基づき順序立てて実行し、ビジネス上意味のあるデータに変換・加工していくための機能です。
TROCCOを導入する企業様のデータ活用が進むにつれて、TROCCO上で行う処理が増え、その結果ワークフローが複雑になってくることは避けられません。
こうしたお客様のために、ワークフローの変更履歴を参照し、また過去の履歴からワークフローを素早く復元するための機能を提供しました。
リリースの内容
簡単に今回リリースした機能の使い方をキャプチャを交えて説明します。
履歴の復元を試してみる
こちらが現在のワークフロー詳細画面です。今回のリリースにより変更履歴タブが追加されています。ここから変更履歴が参照できます。
このあと過去の履歴からの復元を行うので、どういうタスクが登録されているかも覚えておいてください。
変更履歴タブに切り替えると、変更履歴一覧から過去リビジョンの一覧、および差分が確認できます。
このまま下にスクロールし、過去のリビジョンからの復元を実施してみましょう。まずは復元したいリビジョンの「詳細設定・復元ボタン」をクリックしてください。
リビジョン詳細画面に遷移すると、指定したリビジョンについて現在のリビジョンとの差分およびそのリビジョンの一つ前の差分を確認できます。
変更内容に問題ないことを確認して「設定を復元」をクリックしましょう。今回は、ワークフロー末尾のSlack通知タスクの依存関係を変更する前のリビジョンを復元します。
モーダルが開くので、「復元」ボタンを押すことで過去のリビジョンを最新のリビジョンとして適用できます。
設定画面に戻ると、無事にタスクの数が一つ減り過去のリビジョンが適用されていることが確認できました。
こんなときにぜひ使っていただきたいです
ワークフローの変更によりDWHに意図しないデータが入るなどの障害が発生した際の切り戻しができます。
また、その際にワークフローの変更内容や日時から、影響範囲の特定ができ復旧作業の際の指針として活用できます。
チームでワークフローを開発する際に、ワークフローがいつから、誰によって更新されたのか確認し、意図や変更可否についてチーム内で確認できます
なお、変更履歴にはメモも残せるようになっているので、そちらに変更内容や変更理由を記載することでよりチームで運用しやすくなります。
TROCCOを利用していて毎日使う機能ではないものの、もしもの時に役立つ機能ですのでぜひ活用いただけるとありがたいです。
今後のリリースについて
TROCCOのプロダクトビジョンの実現のため、TROCCOをご利用いただいているお客様にとって、チームで安心・安全にデータ活用を進めていけるような機能開発を推進しています。
またワークフロー機能自体も、タスクの自動レイアウト機能やdeleteキーによるタスクの削除など、より便利に使っていただくための機能を直近でリリースしていますし、今後もアップデートを続けていく予定です!
参考: TROCCOのプロダクトビジョンについて
TROCCOについて
TROCCO®は、ETL/データ転送・データマート生成・ジョブ管理・データガバナンスなどのデータエンジニアリング領域をカバーした、データ基盤構築・運用の支援SaaSです。
あらゆるデータの連携・整備・運用を自動化し、スピーディーにデータ活用環境を整備。インサイトを得やすい状況に導きます。