子供と大人で弱い組織の共通点を挙げてみる!
こんにちは、僕です。
長男坊が所属するサッカー少年団のパパコーチ(練習のお手伝いや試合の審判、車出しなどしてるパパさん)をして、もうすぐ4年になります。
長男坊の学年は弱くて、サッカーなのに二桁失点で負けることも多いですし、有名な強いチーム相手では0‐20で負けたこともあります。
ちなみに僕の勤めてる会社は、以前から上場を目指していて役員や体制の変更など試行錯誤してきましたが、なかなか成長できていないのが現状です。
ともに弱い組織(上手くいっていない組織)なのですが、客観的に見ていると、ともに同じような問題を抱えて、それが解決できていない状況だの感じます。
本投稿では、その問題に対する解決策とまではいけませんが、両方の組織で共通している特徴を挙げていきたいと思います。
あくまでも個人的な目線での見え方になっていますのでご理解ください。
・頼れるエースがいない
・見てる方向が内向き
・内部評価を気にする
・分からないままにする
・何かと手を抜く
・嫌われたくない指導者
・野郎がおとなしい
・応援者がいない
・評論家が多い
・可もなく不可もなくが大多数
・縁の下の力持ちが注目されない
・頼れるエースがいない
長男坊のサッカーチームには絶対的なエースと言えるような子がいません。
安定感のある子はいますが、何かが特筆してるような子がいないので、上手い子につられて回りも上手くなるような事がありません。
僕の勤める会社も同じで、営業にマーケター、デザイナー、エンジニアと多数の職種の人がいますが、その中にスペシャリストがいません。
「この人は凄い!」と憧れの眼差しで見られたり、「この人のようになりたい!」と目標とされるような人がいないです。
「エースになりたい!」と思ってる人はいても、上ではなく下を見ているので、エースになるまでに至ってはいません。
・見てる方向が内向き
前述の「エース」の話にも通じるものがありますが、子供たちは「下手な○○君より、自分の方が上手いからOK!」と言う考え方の子供が多いです。
上級生や他のチームなど自分たちより上手くて強い相手を見ようとしません。
『井の中の蛙』や『内弁慶』と言う表現がお似合いな感じです。
僕の会社もまったく同じで、社外の人と自分を比べようとしません。
もっと外部の勉強会やイベントで懇親会まで参加して社外の人と交流を深めた方が良いと話すことが多いのですが、外に踏み出そうとする人は少ないです。
『井の中の蛙』の組織だと、新人も『井の中の蛙』に育てられるので『井の中のおたまじゃくし』になってしまいます。
『井の中の蛙、大海を知らず』ではなく『井の中の蛙、大海を知る』こと、そして自分の力の弱さを素直に認めることが大事だと思います。
・内部評価を気にする
よくある話だと思います。
上の2つにも関連しますが、内部評価ばかり気にして、チームが勝つことよりも自分の評価が上がることを最優先で考える子がいます。
会社も評価制度の問題でもありますが、やはり同じような人が多いです。
ただ、ある程度まではそれでも機能するのですが、求められる基準が上がり思い通りにならなくなると「お前のせいだ!」と他人に責任を押し付ける思考に陥ってしまうようです。
他人の評価は自分ではコントロールできないので、自分でコントロールできる範囲でモチベーションを見つけられると良いなと思います。
・分からないままにする
とくに子供には多いのですが、コーチの話してることが分からなくても「はい」と返事をして、分からずプレーして叱られてしまうことがあります。
僕の長男坊は「はい」と返事すらしないで、そのままにすることも多くて、聞いてみると「恥ずかしい...」「怒られるかも...」と思っているようです。
そこは大人も同じですよね。
ただ大人の場合は「恥ずかしい...」「怒られるかも...」と言うよりは、自分のプライドが邪魔をしていることが多いと思います。
『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』の言葉の通りで、分からないことは素直に聞けるようになった方が人生は得をすると思います。
普通に考えて正しいと思えることは、大概が正しいものですしね。
・何かと手を抜く
これもよくある話だと思います。
子供たちは、基礎練習で手を抜きます。
やってはいるけど雑にやります。
例えば、ジンガと言うボールタッチの基礎練習がありますが適当にやります。
大人の世界でも単純作業や気に入らない作業で手を抜く人が多いですよね。
手を抜こうが抜かまいが時間は変わらないので、やるならやるで一生懸命やった方が本人もツラくないのではないかなと思います。
・嫌われたくない指導者
子供たちにとってコーチの存在は大きいのですが、今のご時世だと厳しく接することができない状況でもあり、親の目など色んなことを気にして、何でも親の了解を得たりと、「嫌われたくない人」のような言動が多くなっていたりします。
以前に長男坊のチームでも少し厳しく接しただけで、それを見ていた親が騒ぎにして緊急会議が開かれたこともあります。
僕の会社でも、上司が部下に気を使い過ぎていたり、社長が社員に気を使い過ぎていたりと「どっちが偉いの?」と思う言動が多いのですが、そう言う言動ばかりしてると結果的に嫌われるんですよね。
恥ずかしながら、僕も事業責任者を任されていた時に、メンバーとの衝突を恐れて腫れ物に触るような言動をしてた時期はありますが、それって結局はただの『保身』や『事なかれ主義』なんですよね。
まずは『自分らしさ』を前面に出して、自分らしい言動から入るのが良いと思いますし、それで衝突したら、その時に考えれば良いのです。
・野郎がおとなしい
そのままの意味です。
長男坊のチームでは男の子がおとなしいです。女の子の方が強いです。
女の子が引っ張り、女の子が支えてる感じです。
僕の会社も男がおとなしいです。
男が上に立たなきゃならないと言う意味ではありませんが、シンプルに「男だったら、もっと頑張れや!」と思います。
『姉御肌』の女の子や女性は多くなったと思いますが、もっと『兄貴肌』の男の子や男性が多くいても良くないですか?
・応援者がいない
長男坊のチームだと、試合の応援に来ない親が多いです。
強い学年や強い他校のチームでは、やはり応援に来てる親は多いです。
チームが強いから応援にも来ると言う考えもありますが...
僕はパパコーチなのでほぼ同行してますが、子供たちにとっては親に応援してもらえるのは嬉しいものですし、モチベーションにも良い意味でプレッシャーにもなります。
会社の経営陣だと投資家や株主だったり、社員だと上司や先輩、同僚だったり、応援してくれる人がいないと自分に甘くなって、何かとすぐ諦めちゃったりしますよね。
・評論家が多い
口だけ達者な子供も多いですが、何もしてないのに評論だけする親が多いです。
僕の会社でも、どこかで得てきた知識で評論だけする人が多いです。
表立って提案したり、実際に行動したりはせず、評論だけするのですが、評論だけでは組織に変化をもたらすことはないです。
大概が、評論と言っても批判ですからね。
・可もなく不可もなくが大多数
子供たちは基本的にはツラいことは嫌いです。
当然ですよね。人間だもの...
遊びの一環なんですよね。
それで試合に勝てれば嬉しいけど、ツライ思いまでして試合に勝ちたいとは思ってないです。
「勝ちたいか?」と聞けば「勝ちたい!」と答えますし、「頑張れるか?」と聞けば「頑張る!」と答えますが、子供の本音はそんな感じです。
僕の会社でも似たようなもんです。
自分の負担は増やしたくないですし、ツラい思いはしたくない、でも楽しく仕事はしたいと思ってる人が多いです。
そこに関しては、考え方は人それぞれですが、遊び感覚でツラさを感じないようになれると良いですよね。
・縁の下の力持ちが注目されない
目立たず頑張ってる子や注目を浴びることがありません。
例えば、ディレイと言う相手の攻撃を遅らせるディフェンスをして安定して簡単に抜かれない子よりも、何も考えずに突っ込んで簡単に抜かれる子が、たまにボールを奪うと褒められます。
地味に貢献してる子がなかなか注目されない現実があります。
会社でも営業やマーケターなど売上に直接関わる人は注目されることが多いけど、エンジニアや関節部門の当たり前を保持している人が注目されることはありません。
当たり前が崩れた時に逆の意味で注目されてしまいます。
縁の下の力持ち的な役割の人が報われるようになれば雰囲気も大きく変わるのではないかと思っています。
まとめ
ざーっと子供と大人の弱い組織に見える共通の特徴を挙げてみました。
最近、人事部と一緒に社員のエンゲージメント向上について議論する機会があるのですが、人と人のコミュニケーションにおいて『思いやり』や『素直さ』が欠落していると、エンゲージメントが下がるのではないか?と仮説立てて検証をしていこうと考えています。
以前にも投稿した『思いやり稼働開発』でも、ほとんどの問題は人と人の境目で発生すると謳っています。
『思いやり』や『素直さ』と言う当たり前のようなことを振り返ってみる機会を持つだけでも、色んな問題が解決するかも知れませんね。
本投稿は以上になります。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。