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医者は、医者でしかない
先月のマガジンで、自由診療との「絶対に負けない」戦い方、についての記事は大きな反響があった。
今回は、この内容を踏まえつつ、自由診療(非標準治療)が行っていることがいかに愚かなのか、という点を冷静な視点から「構造化して」解き明かしていこう。
そのキーフレーズは、タイトルにもあるように「医者は、医者でしかない」である。
さて、まず癌における自由診療を求めるときはどのような場合が多いかを考えてみよう。
もちろん、患者さんの考え方によって千差万別ではあるが、その中でも多いものは
「標準治療の医者(医療)が信用できない」
というものと
「標準治療では効果が見込める治療が無くなってしまい、できることが無い」
というものだ。
ではまず、「標準治療の医者(医療)が信用できない」場合について構造化して考えてみよう。ここで言う「構造化する」とは、患者さんの心理や環境、状況の全てを言語で表現し、論理立てをするという意味。なので、この先かなり理屈っぽくなることはご容赦願いたい。
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