著書「ことばがこどもの未来をつくる -谷川雁の教育活動から萌え出でしもの-」刊行!
私の初めての著書が、2020年9月15日付で、アーツアンドクラフツ社から刊行されました。掲げた画像はその表紙・背表紙・裏表紙です。以下内容をご紹介します。
ひとことで言えばこんな本
教育運動家・谷川雁の「ことば、物語、表現」活動で育った著者が世に問う生き方と実践、「谷川雁ラボ作品」体験記、同時代表現者論考
もうちょっと具体的に言えばこんな本
一般的には「詩人・思想家」として知られる谷川雁、その後半生は子どものために生きたものであった!彼の定義に「教育運動家」も追加するべき、著者はそう提言する。
著者自身が、谷川雁らが創った民間教育機関であるラボ教育センターの独創的な教育手法を受けて育っている。それが、その後の数十年の人生にどのような影響があったかを具体的に記す本書。
「ことば、物語、表現」を核に据えたそのユニークな教育手法は、50年以上の時を経ても決して古びることはない。逆に、あまりに先駆的すぎたかにも見えるその手法は、世界・社会の諸問題が浮き彫りになってきた現代でこそ活きる。
教育、そして生き方のヒントを、50年以上前から続く民間教育手法に探り、またそれが人生全般に寄与するものであることを明らかなものとする画期的な一冊。
本のご紹介補足
「ことば、物語、表現」を子ども時代に吸収することが如何に大事か、そしてそれが一生にわたって人の生き方にどのように活きるか、興味深く読んで頂けるものと自負しております。
また、大人にとっても生き方について考えるきっかけになる要素が多々あるはずです。
先述した教育手法や、谷川雁という人物を知らなくても楽しんでいただける本として書いたつもりです。是非お気軽にご一読いただければ幸いです。きっと何かしらの参考にしていただけるものと思っております。
本の目次
第一部 「ことば、物語」が「こども」の未来をつくる
・これからを活きる子どもたちに必要な教育とは -50年以上前から谷川雁らが行っていた「ことば、物語、表現」の教育
・私がラボから受けとったもの -度胸、外国語を使う能力、物語を愛する人生
・人生における全てのことは物語
・谷川雁と「集団創造」 -「らくだ・こぶに=谷川雁を中心とした集団創造体」を起点として
・どんな感受性が育つのか -映画『ホテル・ルワンダ』を巡る父娘のメール往来
・谷川雁、子どもに賭けた後半生 –ものがたり文化の会、『白いうた 青いうた』にも共振して
第二部 谷川雁と子ども、ことば、物語
・「らくだ・こぶに」名で、あるいは無署名で書かれ、創られた谷川雁作品
・らくだ・こぶに、柔らかな谷川雁 -『グリーシュ』研究を通じて
・『ピーター・パン』 -谷川雁がもっとも慈しんだ物語
・『E.T.』 -ピーター・パンへのオマージュ
・『アメリカ初旅行』 -中二の夏、そしてヨセミテでの再会
第三部 谷川雁と、その同時代・前後の表現者を「遅れてきた青年」が読む
谷川雁、谷川健一、宮沢賢治、高木仁三郎、森崎和江、村上一郎、鶴見俊輔、火野葦平、島尾敏雄、島尾ミホ、上野英信、葉室麟、比嘉加津夫に関する論考13編を収載
情報
版元:アーツアンドクラフツ
サイズ:A5版並製カバー装、364ページ(一部二段組み)。31万字強
定価:2900円+税
購入方法
もちろん一般の書店からお求めになれます。
また、著者取扱分も手元にございます。特別頒価で直送、ご希望の方には恥ずかしながら署名もさせていただきます。以下のWebサイトをご参照下さい。
初版正誤表
上記サイトに初版の正誤表も掲げております。誤記ごめんください。既に初版をお持ちの方は正誤表のご確認をよろしくお願い致します。
現在発行中の第二版では誤記は修正されています。