クソ物件GO 2020 緑軍記録
2020年のクソ物件GOで緑軍の大将を努めさせていただいたtniheiです。今年も手弁当で楽しいイベントを企画いただいた運営の皆さんありがとうございました。今年からチーム戦になってゲームの性格が大きく変更されたこともありますので、参加者から見た印象を簡単に記録しておきます。
私は、不動産とは直接関係ない職業に就いているのですが、Ingress、ポケモンGO、ドラクエウォークなどの位置ゲーを普段からやっており、クソ物件GOも初回から位置ゲーの一種として楽しませていただいています。
Ingressの遊び方の中でもどちらかというとオマケ的な要素の一つに、ミッションという一定のポータル(ポケモンGOでいうポケストップに相当)をまわるスタンプラリーのような遊び方があるのですが、ここ数年はこれに重点を置いて活動しています。ミッションでは、3日間で上野から成田空港まで歩いたり、5日間で新宿から箱根湯本まで歩いたり、6日間で浅草から日光まで歩いたりすることもあるので比較的長距離(概ね1日50キロぐらいまで)を歩くことには慣れているのですが、移動手段が徒歩と公共交通機関に限られており、自動車や自転車を使うことが出来ないのがクソ物件GOをやる上では不利な点です。
これまでのクソ物件GOは個人戦かつ長期間でチェックインの先後にもポイント的な意味はなかったため、平日は終電後から歩き始めて一筆書きで都心のクソ物件をまわって始発で帰宅して、週末はその年の高得点物件が固まっている地方にピンポイントで遠出する戦略をとっていました。チーム戦を前提とする今年のルールでは強みが生かせないのを残念に思う反面、年々キツくなっていくノルマから解放されてホッとする気持ちも正直ありました。
チームで闘う戦略を立てるにあたって参考としたのは、Ingressで年に数回開催されるアノマリーというイベントで、緑と青の両陣営が毎回変更されるルールの下で集団戦を戦うものです。雰囲気を感じていただくために適当なレポートがないかと探してみましたが、①両陣営ともガチ参加する人は守秘義務を課せられるため機微な情報が出しにくい、②IngressのレポートはGoogle+というマイナーSNSに挙げられることが多かったが2019年にサービス終了して過去の記事が全て閲覧不能になった、という理由により直近の適当なものが見つかりませんでしたので、ちょっと古いですが2015年に仙台で開催されたアノマリーのレポートをご参照ください。
チーム内の情報共有は、私がLineに慣れていないということもあって、Googleスプレッドシートを多用しました。新しく加入した人にはまず下記のような注意事項をまとめたシートを一読してもらうように誘導していました。
また、加入したメンバーには自己紹介も兼ねて、活動区域や移動手段、全体的な活動方針、初動の動き方を記載するようにお願いしてまわりましたが、様々な方法で呼びかけを尽くしても、登録アカウントの25%ぐらいは最後まで連絡がつかないままでした。
ランダムに配属されるという性質上、チームとしての一体性は低めでスタートして徐々に高まっていく形にならざるを得ないため、初動の動き方はトップダウンでお願いするというよりは、個々の参加者がルールと対象物件の性質を理解した上で、自分が可能な範囲でチームに貢献できるベストな戦略を考えて、他のメンバーの動きを見て調整していく、という形を取りました。
赤軍のような独自システムの開発には至りませんでしたので、個別の物件についてもGoogleスプレッドシート上で行けそうな人が予定を記入していく、という原始的な方法で管理していました。
私個人の動き方としては、自転車も自動車も使えない以上、首都圏で5日0時のスタートダッシュで貢献できる範囲には限界があるため、1県1物件で宿泊施設から徒歩圏内にあるところをスタートに選ぶことにしました。候補になったのは、秋田、甲府(山梨)、七尾(石川)、勝山(福井)、鳥取、防府(山口)、佐賀、長崎、川内(鹿児島)ですが、秋田、七尾、佐賀は初動で行ける人がいたので、2日目以降の移動先の選択肢の多さも考えて防府を選びました。その後は、5日の午前中に倉敷、6日の午前中に高知をまわって7日の朝に高知から東京に戻る予定を立てていましたが、赤軍の動きによっては広島、鳥取、香川あたりに行く可能性もありました。
緑軍の戦略が実際にどう機能したかという答え合わせは以下の通りです。
北海道は札幌スタートのむらさん。に最初から最後まで先行していただき、見事にコンプボーナスを勝ち取りました。公共交通機関しか使わずにほぼ24時間以内に北海道制覇は快挙だと思います。
東北は点在する少ない物件を両軍が取り合う展開になりました。
秋田県は、こんさんが0時スタートで秋田を制圧して実質32点を獲得しました。
青森県は、アウガに向かったこんさんと木造に向かったえっちゃんさんで5日昼までに先制コンプをキメました。
宮城県は県内の分散状況もエグいためコスパ悪いと半ば捨てていた状態でしたが、ここをきっちり車で取りに来た赤のUUさんはホント狂人だと思います。
山形県も最初の想定では行けそうな人がいない状態だったのですが、埼玉広域を車で制したDJあかいさんがそのまま向かって5日の午後にスカイタワーを制圧して先制コンプをキメました。
関東は両軍とも参加者が多く激戦となりました。
群馬県は、ちんあなご君が0時スタートで実質24点の前橋を押さえて無事コンプ。前橋と言いつつも駅から10キロぐらいの距離にあるので車がないとアクセスが厳しいところでした。
茨城県も県内の分散状況がエグくて車じゃないと厳しい配置でしたが、最初から最後まで、たぬたぬぽんぽこさんに制圧していただけました。結果的には0時スタートをキメた赤軍のたけしさんに先行されましたが、やむを得ないところだったと思います。
埼玉県は、川口周辺を川口元郷スタートのunbarabaさんが、それ以外の広域を所沢スタートのDJあかいさんが分担しつつ、前橋から移動したちんあなご君が秩父を押さえて5日昼にはコンプとなりました。結果的には赤軍にコンプを先取されましたが、惜しいところだったと思います。
千葉県は、水上ソーラースタートの峰不二夫さんとレジェンドホテルスタートのなおにゃんこさんが車で広域を、柏・松戸をさかなさん、ディズニーをがっこさん、ユトリシアをつむだいさんが押さえて、6日昼までにコンプしました。赤軍のコンプが運営の集計ミスで取り消されるチャンスもありましたが逆転はならずでした。
神奈川県は、馬車道スタートのY.WATANABEさん、向ヶ丘遊園スタートのシトロネットさん、羽沢横浜国大スタートの黒崎さん、三ツ沢公園スタートの○走くん、武蔵小杉スタートのhymxさんで分担して6日昼までにコンプしました。赤軍にコンプ先制を許しましたが、神奈川も広域に対象物件が散っていますので、やむを得ないところだったと思います。
東京は物件も参加者も数が多すぎるので個別の言及は割愛させていただきますが、コンプボーナスが20ポイントから100ポイントに加算されたのを受けて6日の21時にコンプ先制できたのは大金星だと思います。
北陸・甲信越も点在する少ない物件を両軍が取り合う展開になりました。
山梨県は、ミクロの森さんが5日の朝一で甲府に向かいましたが、惜しくも0時スタートの賃ω賃さんに先制されてしまいました。
石川県は、富山太郎さんが5日の朝一で七尾を押さえました。能登半島の中央部にあって空港からも新幹線駅からも遠いので、北陸以外から来るにはなかなかハードルの高いところです。
新潟県は、富山太郎さんがそのまま、宗教ラブホからツインタワー石打まで5日中に制覇してくれました。宗教ラブホとシェアハウス大町は2019年に行きましたが、電車で行こうとすると本数の少ない並行在来線を使う羽目になるところです。
長野県は、記録兵の猪鹿さんが5日夕方に松田家住宅火災事件からスタートしましたが、惜しくも同日中に赤軍の賃ω賃さんに先制されてしまいました。
福井県も勝山がアクセスが悪いのと富山太郎さんが石川県から東に向かった関係で後回しになっていたのですが、長野から移動してきた賃ω賃さんに先制されてしまいました。
東海は物件数はそれほど多くありませんが、今年のエントリー物件や開発用地が多く点数的には重要度の高いところでした。
静岡県は、沼津から伊豆半島全域まで、47緑バツ1ラブライバーさんに制覇していただきました。惜しくもコンプ先取は赤軍に譲りましたが、ボーナスポイントの多い豊橋に初手に行っていただいた結果なのでやむを得ないところと思います。
愛知県は、47緑バツ1ラブライバーさんに豊橋で0時スタートを決めてもらい一挙に48点を獲得したのを皮切りに、大須スタートのこうさんと名駅スタートのモカタナカさんが名古屋市内を、5日午後にmomo_negiさんが弥富の残土を、ちんあなご君が6日に名古屋市郊外をまわってコンプとなりました。結果として愛知県も赤軍にコンプ先取されましたが、惜しいところだったと思います。
岐阜県は、岐阜市と本巣市を安田さんが押さえて、少し離れたところにある中央道土砂流出事件を47緑バツ1ラブライバーさんが取って、5日午前中に無事先制コンプとなりました。
三重県は赤軍に先制コンプされてから放置されていたのですが、終了寸前にmomo_negiさんがレオパレス銀座にチェックインして貴重な2点を獲得してくれました。
近畿も関東に次ぐ物件数と参加者数で盛り上がりを見せました。特に終盤に追加された大川さん物件は大半が近畿のため終了ギリギリまで熱戦が繰り広げられました。
滋賀県は野州スタートのtaichinchiさんがそのまま午前1時台に先制コンプしました。
京都府は、京都スタートの山科はうこさん、滋賀県をコンプして東に向かったtaichinchiさん、奈良県をコンプして北に向かったwatoson1811さんのコンビネーションで無事に先制コンプしました。
奈良県は、0時にミナーラからスタートしたwatoson1811さんと菖蒲池からスタートしたんべーさんで午前2時台に先制コンプしました。
和歌山県は、大阪南部のペンギンちゃんが5日の早い段階でまわる予定でしたが赤軍に先制されてしまい、大阪では他のターゲットも多かったのでコスパを考えて放置することになりました。
大阪府は、岸和田スタートのペンギンちゃんに5日の段階で大半の物件をまわっていただき、京都を片付けた山科はうこさんとwatoson1811さん、鳥取から戻った絵馬さんでコンプしましたが、赤軍に先制されてしまいました。実はもう一人梅田で0時スタート予定の人がいたのですが諸般の事情によりワークしませんでした。
兵庫県は、奈良県を終わらせて尼崎に移動したんべーさん、大阪の途中で姫路から兵庫県を回ったペンギンちゃんで5日午後には先制コンプしました。お二人とも他府県スタートということを考えると驚異的な速度だと思います。
中国・四国も点在する少ない物件を両軍が取り合う展開になりました。
山口県は、tniheiが0時スタートで防府を取って先制コンプしました。人影は皆無でしたし、地元勢でなければ初手で取りに行くのは考えにくい立地でしたが、それでも先手の投稿が確認されるまではドキドキでした。
岡山県は、tniheiが5日の午前中に電車で移動して倉敷を取って先制コンプしました。ここも他の物件から孤立しているので5日午前中なら大丈夫だろうという読みが当たりました。
広島県は、離島の藍之島へのアクセス手段を考えあぐねている間に赤軍のホリ ポンさんに先制コンプされてしまいました。
鳥取県は、6日早朝に絵馬さんが鳥取に向かいましたが、タッチの差で赤軍に先制を許してしまいました。
香川県は、離島を2つも含んでアクセス難易度が高いところだったのですが、んべーさんが6日に離島をまわった後にレオマワールドでコンプをキメてくれました。奈良県と兵庫県で先制コンプをキメた直後のこの動きには脱帽です。
高知県は、6日の朝にtniheiが岡山から電車で高知に向かったのですが、赤軍の賃ω賃さんに先制されてしまいました。羽田から高知に向かう飛行機は警戒してたのですが、まさか前日に深夜バスで福井から岡山に移動して一本前の電車で高知に移動する人がいるとは思ってもいませんでした。甲府・長野・福井に加えて高知でも同じ人に先制を許すとはぐぬぬ。
九州も点在する少ない物件を両軍が取り合う展開になりました。
福岡県は、地元勢のもう菌類さんが大野城市スタートで福岡市周辺を押さえて、7日に飛行機で降り立ったDJあかいさんが北九州周辺の物件をまわって先制コンプとなりました。
大分県は、北九州から移動したDJあかいさんと赤軍のUUさんとの間で名勝負が繰り広げられましたが、結果としては惜しくも赤軍に先制を許す結果となりました。
佐賀県は、5日の昼に諸星あたるさんが佐賀に降り立って無事に先制コンプとなりました。
長崎県は、当初の予定にはなかったのですが、福岡市周辺を押さえたもう菌類さんに5日の午後に長崎に急遽行っていただけることになり、無事に先制コンプすることができました。
熊本県と鹿児島県は、緑軍でも行く計画はあったのですが、赤軍に先制されて断念して以後はコスパを勘案して放置となりました。
沖縄は、本島に加えて宮古島と石垣島があるため当初はコンプのハードルが高いとみられていました。
緑軍には沖縄配属が2名もいたため、lanbalalさんが南から、ダックンさんが北から向かい、早々に本島は制圧完了しました。残された宮古島と石垣島は、なんと東海地方で大活躍した47緑バツ1ラブライバーさんが8日昼に2つまとめてまわってくれました。
ニューヨークでは赤軍のトミオさんに60点の空中権ONE PIECEを皮切りに計120点を荒稼ぎされました。正直、コロナ禍で国を跨ぐ移動が実質困難になってる状況だと日本から人を飛ばすわけにも行かないので、配属ガチャで点差がつきすぎる仕組みはバランス的にどうかと思いました。
サンフランシスコでは赤軍のAllen Keyさんにグレタさんの壁画とMillennium Towerで40点を稼がれました。正直、コロナ禍で以下略。
香港では赤軍のこうこさんにアーマード吉野家とアジア最高額香港マンションで40点を稼がれました。正直、コロナ禍で以下略。
終盤に追加された大川さん物件は、大半が関西、特に兵庫県に所在するものであったため、引き続き関西組の山科はうこさん、watoson1811さん、んべーさん、ペンギンちゃんに大活躍してもらいつつ、関東からむらさん。と投資法人くんが兵庫県に向かい、現地に行けない人は物件の特定やルート検討のオペレーションでサポートして、まさに緑軍一体となってのラストスパートでした。なお、千葉の物件はもち粉さんが、福岡の物件はもう菌類さんが着実に押さえてくれました。
米子の物件は、tniheiが9日早朝の飛行機で向かったのですが、タクシー乗車時の選択を誤って、同じ飛行機に乗っていたらしい赤軍のホリ ボンさんに先制を許す結果となってしまいました。