それもすべて同じ一日
21時……そろそろ走らなければ。いやでも、長男がまだ風呂に入ってない……
22時……やっと長男が風呂に入った。今から走り始めたら、帰ってきた時には、すぐ私が入れる……が、ドラマが始まってしまった……
22時半、風呂からあがってきた長男から
そろそろ走り始めた方がいいよね。
と冷静に言い放たれ、やっとランニングウェアに着替える。
フルマラソン完走に向けた練習がやっと再開できた。
3キロ弱、20分に満たない練習だが、やらないよりはマシだ、と自分に言い聞かせた。
インフルエンザにかかった三兄弟の看病と、私も発熱するかも、という恐怖のあと、腰痛に悩み、さらには月経、と気が乗らない日々が続いていたが、やっとそこから抜け出せたのだ。
22時45分、走りながら今日を振り返る。
朝8時から子どもの学校のPTA活動である資源回収のため、新車の愛車の助手席に次男を乗せ、割り当てられたエリアの玄関先に出された新聞紙やアルミ缶を回収していく。
お隣さんも小学生のお子さんがいるので、同じく資源回収をする側なのだが、我が家の駐車場に夫の車がまったく見られないことを知ってか、
回りきれなかったら、連絡くださいね!
と、お気遣いいただいている。
別居の理由を探ってくるわけでもなく、あくまで仕事と義理母の介護のため、という夫から発せられた情報を信じてくれている(もしくは、そのフリをしてくれている)。
※ちなみに、これまでも資源回収は基本的に私の仕事。夫が参加したのは、私が妊婦、もしくは新生児がいた頃だけだった。
8時45分に回収を終え、小学生2人を車に乗せて家を出る。
まずは近くに住む80代の男性のお家へ。
仕事の関係で知り合ったおじいさんなのだが、どうしてもその方から、私の知り合いへ渡したい資料がある、ということで、受け取りに行く。
その資料は、12年に渡りその方が研究されてきた内容をまとめたものだ。
この学びを次の世代につなげたいんです、
という熱い思いのこもった資料を受け取ったあと、ガソリンスタンドへ。
そこの社長さんは、長男と同級生のお嬢さんがいる、つまりパパ友である。1月にある、地域の新春駅伝大会の話になった(私はそこで2キロ走るように誘われていた)。
次に向かうのは、地方都市A市。細い国道を通りながら、2時間かけて向かう。博物館に行くのだ。
渋滞に巻き込まれながらも、チェーン店で早めのお昼を食べつつ、12時過ぎに目的地に到着。特別展をめあてに行ったのだが、常設展もおもしろかった。
駅前で、全国的にはかなり店舗数がありながら、我が家周辺にはないドーナツ屋さんで長男へのおみやげや、百貨店で義理姉の誕生日プレゼントを購入。
15時過ぎに自宅に向け、出発。
自宅へ戻る前に、クリスマスケーキと義理母・義理姉・甥の3人まとめた誕生日ケーキの予約のため、ケーキ屋さんへ。
夫のいない初めてのクリスマスなので、小学生2人と相談して、これまでとケーキの種類を変える。
さらに文房具屋さんで三男の作文帳を買い求める。
子ども2人を自宅において、仕事がらみの業者さんへの支払い、そして銀行で出金したあと、夕飯の買い出しへ。
ああ、今日も1日、がんばりましたね、
と、自分を讃えつつ、マラソン練習のゴール地点である神社の鳥居をくぐり、携帯電話のランニングアプリに走り終えたことを伝える。
いや、まだあった。境内で手を合わせながら思い出す。
今日は大好きな先生の誕生日、午前0時にメッセージを送った。
今日からの一年も○○さん(先生)にとって充実したいい年になりますように。
54歳になられても、仲良くしてください。
よろしくお願いします。
それに対して、先生からも返信があった。
それがほぼ24時間前なのか。
土曜日、日曜日は昼寝して過ごすのが理想だが、今週はそうはいかなかった。
明日、日曜日は小学生の子どもたちと野外活動サークルの仲間たちとハイキングだ。
おにぎり用に、多めにご飯を炊いて寝よう。
ほんとに、1日、お疲れ様でした。
タイトル……昔読んだことのある本の題名とほぼ同じでした、ごめんなさい。