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【歩き遍路】1日目-スナフキン、おへんろさんになる【八十八ヵ所】

やあ、久しぶりだね。スナフキンNだよ。

思う所あって、おへんろさんをする事にしたんだ。

いつものように荷物を背負って野営、自炊しながら歩く。

(詳しくはご案内にレギュレーションが載ってる)

1月中旬の寒波でめっちゃ寒い中スタートするよ。

起点は1番札所1番札所「霊山寺」の最寄り駅である坂東駅に。

まだ暗いなかをとぼとぼ歩き、霊山寺に着いたのは6:30

納経所や売店は7時からなので開いてないんだね。

実は霊山寺の納経所では先達(エキスパート)の方が
お参りの作法を伝授して頂けるそう。

ボクもお願いしようと思っていたのだけれど、早く着きすぎちゃったね。

どうしよう?やってみるか…

一応、作法は調べてきていたのでお参りしてみたよ。

お辞儀をして山門に右足から入り手を洗って…

初めて読むお経につっかえながらもなんとか本堂と大師堂にお参り。

山門を出て、お辞儀をして緊張の糸が切れた時に気が付いた。

鐘を突き忘れてら!

参拝後に突くのはNGだから、初回からスルーだね。

(そしてこの後も鐘を突くのは度々忘れていきます)

そんなこんなしてる間に納経所が開いた。

朝早くからありがとうございます。

納経とは仏様とご縁が出来た印に持参の納経帳にハンコと墨書きをしてもらう事だそうで

今回、ボクも全ての札所でお願いすることにしたんだ。

お遍路さん用の納経帳があって、札所ごとに指定のページがあり

開いて渡さなくても書いてもらえるのでおすすめ。

1番札所の納経所は売店が充実していて大抵のものはここで揃うよ。

特にお杖さん(金剛杖)は電車で少し困ったから、

ここで買っても良かったかもしれないね。

売店にはこれから初めるビギナーへんろさんが先達の人に相談しながら買いそろえていた。

4,5組いたけど、車で回る人達みたいで、歩きへんろはいないようだった

この寒い中歩くなんて正気の沙汰じゃないもんね。

それでもボクの地元に比べたら暖かいんだけど…

忙しそうで作法について聞くのもはばかられたので次の札所に向かった。

国道沿いにあるくとすぐに2番札所「極楽寺」はあったよ。

へんろ道っていうと、トレイル(自然歩道)を思い浮かべる人もいるかもしれないけれど

ほとんどが車の往来する舗装路や生活道なんだ。

3番札所「金泉寺」をすぎたらトレイルに出たので

少し嬉しくなった。

このあたりで歩き遍路さんに追い抜かれた。

トレランパックの方で軽快に走っていった。

1週間で歩き遍路は2人だけだったな。

その後も抜きつ抜かれつしながらお参りしていった。

お互いに挨拶するタイミングを逃してしまって

特に会話もないまま別れたけれど、それで良かったと思う。

見知らぬ人と話すのは得意ではないし、

ましてや同行するのは本意ではないからね。

(お山でならリスクマネジメントとして「自分はここに行く」とか伝えたりするけど)

そうやって9割舗装路、1割トレイルを歩いていった。

そして!

気が付いたら輪袈裟がない!

首から掛ける略式の法衣なんだけど、どっかで落としちゃったみたいだ。

紐で結んであったのが解けちゃったんだなー。

どこまであったか定かでないので拾いに行くに行けませんでした。

すみません。拾った方、処分お願いします。

ちなみに白衣は死に装束的な決意の表れで

お寺に参拝するのに重要なのは輪袈裟(法衣)なのだ。

菅笠も法衣の一部なので境内でも脱がなくてもいい。

(普通の帽子は脱ぐ)

そんなこんなで7番札所「十楽寺」に

十楽寺では感染症関係の対策として納経所を閉めていました。

これは6番札所「安楽時」の納経所で教えて頂いていたのでびっくりする事もなかった。

(郵送にて対応されているそうです)

ここでは香川から巡礼された若めな男性にあった。

「車で区切って巡っていて、あと10番札所で結願だ」

参拝の仕方も立派な方だった。

結願をお祈りしつつ別れ、また一人歩くが時間的に微妙。

16:30ごろに切幡寺の門前の集落に着く。

何でも切幡寺は山の中にあり、333段の石段を登っていく難所だという。

納経所は17時で閉まるので
参拝は明日にして寝床を探そう。

門前の一番下にある仏具屋さんに寄り

納め札ケースを買って、聞いてみる。

お寺の駐車場でテント張ろうと思うんですけど…

「真っ暗でイノシシが出るから止めた方がいい。

その代わりに、少し進むとへんろ小屋があるよ。」

お接待にお礼をいい、そこを目指した。

途中でJAの産直市で晩御飯のおうどんを買った。

(お出汁がめっちゃ美味しかった)

へんろ小屋ってのは設計士の人が発起人になり、

おへんろさん用に休憩所を設置してくれているのだ。

それぞれナイスなデザインをしていて

共通しているのは吹きっさらしって事。

住宅地のへんろ小屋は宿泊禁止が多いが、禁止でない所もある。

今日の寝床はそこになりました。

日が沈んでから寒波による爆風と小雨で

中にギリギリテントを張って一夜をお世話になったのでした。

っとまあ、

いつものようにポンコツっぷりを発揮しつつ、ボクのお遍路は始まった。

1200km歩いた先に何が見えるのか

そこに神や仏を見つけられるのか

歩いてみないと分からないね。

では、次回「2日目スナフキン、朝から激おこ」でまた会おう!(野沢那智のコブラ風)

四国の皆様

途中、声を掛けてもらったり、休憩所、道を整備してもらったり

また様々な物を頂戴したり、

数々のお接待、ありがとうございます。

何よりもクソデカい荷物を背負って歩いていても

ご理解頂いていると感じたのが一番ありがたいことでした。

また、邪魔や不審に思われる方もいらっしゃったと思います。

ご迷惑をお掛けしました。ごめんなさい。

この場を借りてお礼とお詫びとさせてもらいます。

南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛

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