14節 サガン鳥栖vsアルビレックス新潟 感想
「天才は遅れてやってくる」
開幕から評判のいい新潟相手でしたが、見事勝利!
早い時間帯にセットプレーで先制しましたが、1点リードのアドバンテージを活かしきったなと。
風智の負傷、長沼の出場停止と向かい風になる要素があった中で勝ち切った強さは賞賛に値すると思います。
で、今回個人的に印象に残ったのが手塚選手。
先制点のアシストとなるプレースキック、後半岩崎に通した魔球のようなロングパス。彼の「エレガント」と呼ばれる所以が垣間見えました。
しかしそれ以上に驚いたのが守備面。
両SBのところでボールが落ち着かなかったり、中盤の球際バトルの場面で必死に戻ってボールを回収する場面が何度も。
隣に河原とかいう異次元の掃除屋がいるせいで霞みますが、強度面が課題と言われていた中で新たな姿を見せてくれたと思います。
昨夏に加入したはいいものの出場機会をなかなか得られず、個人的には寂しかったのですが……
浦和戦のゴール、そして初スタメンとなった今日の活躍と、一気に監督の信頼を勝ち取ったのではないでしょうか。
あと触れるべきはファンソッコ選手の復帰でしょうかね。怪我人が多い中で守備の要が帰ってきたのは大きい。
さて。内容面はしっかり精査して観たわけではないので雑感ですが、新潟の繋ぎの上手さに苦戦してた部分もあったなと。
特に鈴木のポスト、伊藤の降りてのサポートからチャンスを何度か作られていました。
ただ、CB陣にパギさんの活躍でゴールは許さず。ゴール前の固さは2021年に匹敵するのでは(河原の恩恵が大きいと思いますが)。
伊藤選手は相手の裏をかくプレーがとても上手いと感じました。相手も観客もまとめて騙す、マジシャンのようなプレイヤー。味方だけはちゃんと付いていきますが。海外から注目されているのも納得です。
鳥栖はあまりいい攻撃シーンが見られなかったのは残念でしたが、早い時間に先制したのでゲームプランとの兼ね合いもあったと思います。
後半やや押し込まれながらも、河原・手塚のカバーで蓋をし、最後はパギさんが抑えてくれました。
PKはややラッキーな面もありましたが、きっちり決め切る河田は流石。
最後はトーマスデン、ダニーロゴメスの右サイドに苦戦しましたがシャットアウトして勝利。
新潟というチームはサッカーが上手かったのは間違いないんですが、今日に関しては鳥栖が勝負強さを見せたなと。
支配率は低くても締めるところはしっかり締めるし、転がり込んできたチャンスは確実に仕留め切る。
ここ数試合はあまり保持率や展開にこだわっていないような感じですね。いつもは鳥栖が新潟さんの立場なのですが。
誰が主導なのかはわかりませんが、京都戦くらいからよりソリッドになった印象を受けます。
もちろんボールを支配し、圧倒して勝つのが理想ではありますが、こういう「(相手視点)ウザい」勝ち方も僕は結構好きですw
さて、ルヴァンも挟んで次は鹿島戦ですね。個人的には苦戦するかなと思ってはいますが、長沼選手も戻ってきますし、今度こそ連勝を期待しています。
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