法学部ではない人が、「法学」を学ぶにはどんな本を読めば良いか? 法政通教
たなしょーです。
10月も半ばを過ぎ、秋から冬に季節は移りかけています。寒気のせいで寒いですよね、でもまだ部屋では半袖で頑張ってます。謎の抵抗です。
さて、今回はこれまで投稿してきた記事のパターンである「科目ごとのレビュー」から一味変えて、
学び方にフィーチャしてみます。
先月、教養科目である法学のリポートを書きました。
正直申しまして、全く書き方がわからなかったです。
私は経済学部商業学科なので、専門的に法学を学ぶ機会は少なく…(あるにはあるが)
また、これまで法に関わる仕事をしたことや、興味を持って学んだことがあるわけでもなかったため、
法とはどのような概念で、社会においてどのような機能を担っているかの詳しい知識が一般常識レベルしかなく、レポートの作成に2週間かかりました。
はっきり言えば、
序論、本論、結論にどの要素を当てはめたら良いかわからなかったのです。
「判例?事実と判旨??…はい、それで何をどこに入れれば、設題の問いに答えられるの??」という感じです。
そんな疑問を解消するべく、参考にした本を3冊ご紹介します。
① 法学入門 新版(有斐閣)
法システムや裁判制度の基本的な仕組みと主な機能、法の実現すべき目的や価値、法の解釈・適用に用いられる法的思考の特徴と技法、法運用の専門的な担い手である法律家の組織と活動などについて、現代日本の法状況に焦点を合わせながら説明し、法というものをどのように考え、どのように用い動かすべきかについて、市民的教養として一通りの知識と理解力を身につけることができるようにすることをめざしている。
- 田中成明,法学入門 新版,2016,有斐閣(初版はしがきより抜粋)
まずはじめに、「法学入門 新版」を読むことをおすすめします。
法とはどのようなものかが、簡潔かつ平易に書かれていることから、初学者でもすんなりと法の世界に入ることができます。
また、リポートを書く上で必要となる「法的思考」の説明がとてもわかりやすく書かれています。
② 法学入門 第3版(中央経済社)
法学の勉強は、砂を噛むがごとき味気ないものと言う人もいる。それもそうかもしれない。しかし、その一方で、法学の世界に深く入り込むと、業欲な人間に安定と平和をもたらす叡智にふれることもできる。
- 永井和之/森光,法学入門 第3版,2020,中央経済社(まえがきより抜粋)
次に、「法学入門 第3版」を読みましょう。
この本は、法とはなんぞやと言う基礎から、基本七法(憲法、行政法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法)をざっくり3つの区分(公法、私法、刑法)に分け、その上で法の解釈について解説しています。
①で法システムについて学んだ後に、実際に規定されている法はどのような種類があるのか、どのような解釈をされているかを知ることができます。
③ 判例法学 第5版(有斐閣ブックス)
判例は、法を学ぶ上で最も適切な素材である
- 西村健一郎/西井正弘/初宿正典,判例法学,2019,有斐閣ブックス(第5版はしがきより抜粋)
最後に「判例法学」です。この本は、タイトルの通り、判例からその法についての解釈について具体的に学ぶものです。
①と②の本を読み込み、さらに「判例法学」で実際の判例を学ぶことにより、法を深く知ることができます。
また、法政通教の「法学」指定テキストですので、単位修得試験はもちろんこのテキストに沿った問題が出題されます。試験対策ではこの本をベースに勉強を進めていくことになります。
終わりに
法学とはどのようなものか理解するために、法学部でない私が参考にした本、3冊を紹介しました。
レポートの構成に必要な法的思考や要素を知るためにも、私は①、②、③の順に読むと理解がスムーズだと考えます。
法学、難しそう!と思って敬遠していたあなた!
ぜひここから法の世界へ歩き出してみませんか??
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