土曜東京9R 銀蹄S考察

プラチナジュビリー:A
能力は間違いなく高い。テン良し中良し終い良しの優等生な競馬が持ち味で、昇級戦ながら持ちタイムもしっかりある。ただ何とこの馬、新馬戦から9戦全て騎手が違う。今回初めて新馬戦以来となる田辺裕信に戻るが、しっかりこの馬の競馬ができるか。ゲートをまともに出れば1番力はあると思う。

アイヴォリードレス:C
3勝クラスに上がってから頭打ちといったところ。牝馬限定など条件が整えば狙えるレースはあるが、現状末脚、基礎スピード不足は否めない。ましてや今回のようなテンの速い馬が揃う組み合わせでは脚がたまらない可能性が高い。

フォーチュンテラー:B
今回のメンバーで1番読めないのがこの馬。前半の展開次第ではあるが、好走のパターンは前半36秒台で入って後半に脚を使う形だろう。今回のメンバーはテンから速い馬が多く、この馬のスタートではやはり後方のイン追走になるか。それを川田将雅が中団で折り合わせるか含めて注目したい。

リンカーンテソーロ:C
前年のこのレースを単騎で逃げて3着。揉まれない、砂を被らない競馬が理想の馬で、枠は難しいところだと思う。ポンと好発を決められれば形は作れるが、相手も揃った印象はある。組み合わせの妙で狙えるレースは出てきそうだ。

ハッピースワニー:B
11ヶ月ぶりとなるため、仕上がりだけが不安材料。その前走は前が止まらない馬場で、3,4コーナーを全く動ける位置にいなかったためほぼ度外視可能。元々能力はある馬なので、キングに導かれてしっかり脚を使えるか。パドックから注視したい馬だ。

ハチメンロッピ:B-
東京で結果が出た時は前が止まる展開だった。展開に左右される馬で、終いの脚は持っているものの、このメンバーで目立つものではない。前が流してくれれば展開の文で1発はありそうだが、売れ方を見てて特別買いたくなる馬ではないのが正直なところ。

サトノルフィアン:B
近走は好仕上げがやっと結果に結びついてきた印象で、もともとパドック評価を個人的に高くしている馬だ。東京でも坂下までは粘れるがそこから止まってしまうため、まあ頭で狙いたくはないかなといった印象。近走の充実ぶりが際立つ単勝オッズだが、ここまで人気する馬でも無さそうというのがイメージである。

マニバドラ:B+
7ヶ月ぶりの復帰戦だが、前走は中二週の間隔があったかガス欠になってしまった。ダート短距離の名門森秀行厩舎の新星候補だと思っているので、坂路のタイムを見ていても立て直しはできているのではないか。2走前の勝ち方が強烈だったので、ここは厩舎力含め挽回に期待したい。

ロードアラビアン:B-
1年ぶりのレースとなるが、その前も休みが長かった馬。ポテンシャルはあるがなかなか思い通りに使えていないのは陣営、クラブとしても歯痒いだろう。休養前の力通りに競馬ができるか。注目はその一点だ。

レイニーデイ:C
名前の通りか、雨で脚抜きの良くなった馬場で良く走る馬。今週は晴れの良馬場ということで、相手関係を見ても少しレベルには疑問を感じている。簡単に前に行かせてもらえるメンバーではないため、ここは静観。

インヴァリアンス:B
たまに現れるハーツクライのダート馬。母父の系統も北米の名馬ガルチから続くダート血統で、紆余曲折あってこの路線に落ち着いた感じ。今回も間は少し空いたが、人気以上に走る競馬も多くなってきているため、ハンデ戦の今回はよりチャンス拡大となるのではないか。こんなに人気がないのなら組み込むことは視野に入れたい。

レーヴリアン:C
近走は位置を取れずに中途半端な競馬が続いているが、前に行けた時にはしっかり粘れる馬なので、こんなに速い馬の多い組み合わせよりは、少しでも前に行ける馬が少ない時に狙うのが賢いかと思う。ちょっとハンデ戦にしてもここはレベルが高い。

ニシノカシミヤ:C
好走したレースはいずれもスッとハナを取り切って粘り込む競馬。同馬主のニシノトレンディーという馬も似たような競馬をしており、この馬にとってはプラチナジュビリーやマニバドラがいることはプラスにならないのではと思う。無理してハナでも仕方ないので、もう少し先行馬のレベルが落ちる戦いで妙味を求めたい。

ガラパゴス:A
連勝中の馬だが、前走は外枠から砂を被る内側に敢えて入れながら、直線だけで一頭違う脚を繰り出し差し切るかなり強い内容。数字以上の価値があると思っている。相手も揃ってはいるが、前に行く馬が多い組み合わせ。テンがそこまで速くはないので、前にどれだけ流してもらうかにはなるが、東京の長い直線をフル活用できる脚質の馬なので期待している。

ホッコーカリュウ:B-
この馬のやることは決まって後方一気に賭けることだ。ハマるかハマらないかのギャンブル性が抜群なので、しっかりパドックなどを見たいが、強烈な差し馬が他にもいることを考えるとここまで手は伸ばせないのが個人的な考え。

バグラダス:B+
ダート転向してまずまず日は経った馬だが、未だに砂をかぶる競馬を経験したことがない。持っているスピードは素晴らしいものがあり、以前は芝重賞にも挑戦したほど。今回もまた外枠を引いたため、極端に出遅れることがなければ好位の外をすんなり取れそうなのもプラス。万が一出遅れたり状態面がどうかはパドック判断になるが、好勝負可能な一頭である。

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