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Black Mirror シーズン1


前書き


2-3年前に「東野幸治の幻ラジオ」というYouTubeチャンネルがあった。

これは若手の頃に散々ラジオ番組をやっていて、もうラジオなんてやりたくないと思っていた東野が心変わりをし、ラジオ番組やりたいなと思って、マネージャーにお願いした所、無事やれることになったのだが、その番組にはスポンサーが付かず、程なくして破談になってしまった。その悔しさから自分でやってやろうとYouTube上で始めたのが、この幻ラジオであった。

コロナ真っ盛りで家から一歩も出れない生活をしていた自分は、このラジオを愛聴しており、それまでの東野幸治のイメージが大きく変わった。

例えば、実はアップデートということを強く意識しており(犬をワンちゃんと呼ぶなど)、是非はともかく、世の中に合わせていこうという意識はとても高い。つまり、「吐き気がする」と形容される彼特有のイジリなどは、やっていい相手にしか行わなくなっていたりもする(容姿いじりはウエストランド井口とぼる塾あんりだけなど)。

その他、洋楽を聴くなどの趣味もあると知ったが、一番驚いたのが、映像作品をめちゃくちゃ観ていることであった。映画、テレビドラマ、アニメなどとにかく多岐に渡って映像作品をチェックしており、寝ている時以外はずっと何か観ているのではないかという程の、夥しい量の作品を鑑賞していた。

そんな彼も、無事にMBSという大阪ローカルのラジオ局にて、ラジオ番組が決まり、スポンサーも無事ついたということで、幻ラジオは終了を迎えた。

現在は、「東野幸治のホンモノラジオ」を放送しており、関西圏に住んでいない人たちは、基本的にラジコプレミア会員などでない限り、聴取できない。しかし、幻ラジオ的文化を残すという意味で、YouTubeでも音楽などをカットしたものが聴けるようになっている。

幻ラジオは、YouTubeだったこともあり、海外からでも聴けるということで、ラジオでない場所でも聴きたいという希望者がとても多かったようだ。それに応える形で、YouTube公開しているのだが、あの未曾有の世界規模のパンデミックの中、数はそれほど多くないにせよ、世界中にいる日本人たちが幻ラジオに勇気づけられていたことは、とても感慨深い。

長くなったが、そんな東野幸治がNetflixに加入するきっかけになったというのが、この「Black Mirror」。最新作であるシーズン6が新たに始まったということで、ホンモノラジオにて、海外版「世にも奇妙な物語」のような作品であると紹介されており、視聴に至った。

イギリスのテレビ局からスタートしたBlack Mirrorだが、シーズン2とスペシャル番組まではイギリスのチャンネル4にて放映されており、シーズン3からはNetflixにて制作されている。

「世にも奇妙な物語」ぽさは確かにあるが、このシリーズは、全てのストーリーにおいて、高度になり過ぎたハイテク社会を風刺するような体をとっており、その内容は既に実現しているものから、まだ実現していないもの、今後もあり得ないのではと思うものまで、題材は様々。

内容の見事さもさることながら、見慣れた俳優が多く起用されているのも見所で、今作で注目されてスターになった人もいるようだ。

前置きが非常に長くなったが、あれに出ていた俳優が出ている!という面白さに特化してBlack Mirrorを紹介していきたい。あくまで自分が知っていた俳優達ということになるので、不完全ではある。ストーリーの性格上、内容を書くこと自体がネタバレになってしまうので、ストーリー紹介はそこそこにしようと思う。

まずは2011年に放映されたシーズン1の3エピソードを紹介。

国家 "The National Anthem" ep1

国民的な人気を誇るロイヤルファミリーのプリンセスが誘拐され、解放するために首相へ無茶な(少々グロテスクな)リクエストが届く。

https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Black_Mirror_episodes

ロリー・キニア

Rory kinnear

首相を演じるのは、ダニエル・クレイグ版007で、MI6の若干堅物なメンバーだったロリー・キニア。文字通り出世したなと感じた。

1500万メリット "Fifteen Million Merits" ep2

(電力発電のため?)自転車を漕くことでメリットを貯め、そのメリットを使って奴隷生活をよりよくしている人々の話。メリットを使うことでゴット・タレントのような番組に出演することもでき、一発逆転を狙う。

ダニエル・カルーヤ

Daniel Kaluuya

主人公がダニエル・カルーヤ。これで注目されて、「Get Out」に出演したとのこと。「Nope」もよかった。

ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ

Jessica Brown Findlay

タレント番組に出場するのが、「ダウントン・アビー」で運転手のトムと結婚した三女のシビル役をやっていた、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイだった。

人生の軌跡のすべて "The Entire History of You" ep3

目で見たもの全てを記憶・再生できる機械をはめて生活している人々の話。喧嘩の際など過去の出来事を克明に再生できるので、むしろ地獄だった。

トビー・ケベル

Toby Kebbell

主人公の少々サイコな男が、「猿の惑星 -新世紀-」でコバをやっていたトビー・ケベルだが気づくわけもなく、イアン・カーティスの映画、「コントロール」でマネージャーのロブや、「キングコング -髑髏島の巨神」での軍人役のが有名か。

ジョディ・ウィテカー

Jodie Whittaker

主人公の奥さん役は、「アタック・ザ・ブロック」でヒロインを演じていたジョディ・ウィテカー。相変わらず綺麗だった。余談だが、モーゼスがスターウォーズに上り詰めるとは思わなかった。

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