ファンを喜ばせる要素が盛りだくさんの『コードギアス 復活のルルーシュ』
※ネタバレが含まれていますので、ご覧いただける際にはご了承ください。
昨年にdTVで観たことからファンになり、心待ちにしていた映画『コードギアス 復活のルルーシュ』を鑑賞してきました。もちろん、アニメの総集編として映画化された「興道」「叛道」「皇道」も復習済み。
感想の結論から先に述べると、ファンとして楽しめる要素が盛りだくさんでした。しかし、あくまでアニメ版の後日談として、誤解を恐れずに言えば、“おまけ”です。
やはり、本ストーリーであるアニメの出来が素晴らしかったし、もうあの最終回で物語は完結されていることを再認識しました。アニメの感想は、また次の機会に綴りたいと思います(キーワードに落とし込んでも、嘘、戦争、信念、願い、たくさん出てくるので長くなりそう……)。
とは言え、復活のルルーシュはとても楽しかったです。死んだと思われていたルルーシュが生きていたこと、ルルーシュが命令ではなく頼みをすること、ルルーシュとナナリーの再開、お馴染みのキャラクターの活躍、ずっと敵同士であった者たちの結託(ex:スザクとカレン)など、胸が熱くなる仕掛けが満載でした。
本作において、ルルーシュがもたらした平和により打撃を受けた人々がいたことは、光の影に必ず闇が生まれることを象徴していました。ナナリーを取り戻すべく合集国(+黒の騎士団)は、主犯国に軍事介入を行いますが、そこで日々の生活にさえ苦しむ人を見たたまきは「俺たちがやっていることは正しいんだよな?」と扇に問いました。そこで扇が放った言葉が今も胸に残ります。
「それは歴史が決めることだ。俺たちは、自分が正しいと思ったことをするしかないんだ」
正しさとは変わりゆくもの。誰も本当に正しいことはわからない。だからこそ、自分の正義を貫くしかない。正義と正義のぶつかり合い、信念と信念のぶつかり合い。誰が善であるか、誰が悪であるか、なんてことを決めつけてはいけない。これこそが、「コードギアス」の大きな魅力のひとつです。
本作は、アニメを見た、映画を見たというコードギアスファンであれば、誰でも楽しめる一本となっています。ただし、本ストーリー以上を求めてはいけません。きっと、そのために作られたものでもないでしょう。私は、“おもしろい”というよりも、“楽しい”という感覚でした(キャラクターたちが動いているだけで大満足!)。
最後に……私はコーネリアが特に好きだ!(ジェレミアの紳士っぷりも好き、C2が人形クッション抱えている姿も好き、みんな好き)