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マーケティング戦略|4C分析について
Webマーケティングについては「TANOSHIKA HP作成」サイトにも詳しく掲載しています。
今回の記事では、マーケティング戦略|4C分析について書いてみます。
情報元は『マーケティング戦略』 野口智雄著 です。
勝ち残るための考慮次元
企業は通常、ライバル企業と同一市場をめぐって競合状態にあります。企業が競争に打ち勝つために顧客、チャンネル、競争、企業の4つの次元を常時、分析・検討することを4C分析といいます。
4C分析
★フィリップ・コトラーは、競争を効果的に推進するために分析しなければならない項目として、顧客(customer)、チャンネル(channel)、競争(competition)、企業(company)の4つを挙げました。これは頭文字をとって4C分析といいます。
★主な分析の中身は次の通りです。
★①顧客 対象市場を把握するために、誰が市場を構成しているか、何を買うか、なぜ買うか、誰が購買に関わっているのか、どのように買うのか、いつ買うのか、どこで買うのかなどを分析。
★②チャンネル 誰をチャンネルメンバーとするのか。チャンネルメンバーのニーズは何か。売上目標達成度、平均在庫水準、顧客配送時間、破損や紛失の軽減などの面でチャンネルメンバーはどの程度の成果を上げているかなどを分析。
★③競争 競争相手はいったい誰なのか。その戦略はどういうものか。彼らの目的は何か。彼らの強みと弱みはどのような点か。彼らの反応パターンはどういうものかなどを分析。
★④企業 自社の製品の売り上げはどうか。マーケット・シェアは何%とれているか。技術的に優れているところはどこか。人材の質はどうかなどを分析。
4C分析の活用方法
4Cの概要は理解したものの、自社のマーケティング活動に4C分析をどうやって取り入れていくのか、まだイメージがつかめないという方も多いでしょう。4C分析の主な活用方法は、以下になります。
新商品・サービスに活用
4C分析は、新しいアイデアを生み出す上で重要なフレームワークです。
組織内で新商品・新サービスの企画案ができたら4C分析を活用し、それぞれの要素が顧客にもたらす影響を客観的に分析してみましょう。開発者や担当者の主観を入れず、顧客の視点から4Cの要素が魅力的なものになっているかを検証することが重要です。
既存商品・既存サービスに活用
企業が扱う既存の商品・サービスは、長年取り扱っている商品であればあるほど、時間の経過や社会環境の変化などによって、現在の顧客ニーズとかけ離れてしまうことがあります。最初の企画段階ではカスタマージャーニーを設定し、ターゲット層にフィットしていたとしても、定期的に見直し・改善を行う必要があるでしょう。また、自社のヒット商品などに4Cを照らし合わせて、顧客になぜ選ばれたのかを解析することもおすすめです。
特に、リニューアルで再販売するときや売り上げが下がっている商品・サービスの分析には4Cを活用してみましょう。
競合他社の分析に活用
市場調査により競合他社を決定し、そのブランド力や戦略を分析することは重要です。自社の商品・サービスに魅力や価値があったとしても、他企業が同等のものを販売していたり、よりよいものを取り扱っていたりする場合は、競争に打ち勝つための施策が必要になるでしょう。
マーケティング戦略を練り上げ、他社との競争を優位なものにするためには、4C分析を他社との比較に活用する方法があります。競合他社は売り上げも含め現在どのような状況にあるのか、ターゲット層からニーズまで、詳しく分析しましょう。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。