Webサイト作成|WEB集客戦略|「キーワード」と「情報発信」
WEB集客については「TANOSHIKA HP作成」サイトにも詳しく掲載しています。
以前、noteで【最新】WEB集客戦略策定について書きました。これです。
今回の記事では、WEB集客戦略「キーワード」と「情報発信」について書いてみます。
情報元は『WEB集客・超入門2022』 滝口健太郎著 です。
1,キーワードの意義と重要性
ホームページの訪問者というのは、何らかの疑問や問題を抱えた人たちです。ネット上でそれらの人々にアプローチする際、なくてはならなくてはならないもの、それが、検索エンジン等での検索に使用される「キーワード」です。ある疑問や問題を抱えた層にアプローチするには、あらかじめ、その層が検索しているであろうキーワードからニーズを汲み取る必要があるのです。検索されるキーワードは、検索者のニーズそのものなのです。そして、この、「キーワードを特定し顧客層のニーズを捉える」という作業は、Googleだけでなく、どんなプラットフォームやSNSを利用するにしても、アクセスを集める上で最も重要であり、また、商品やサービスを訴求する際にも当然認識されていなければ訴求のしようがないものなのです。
この作業が、「アクセスを集められるかどうか」、および「成約が上げられるかどうか」のカギを握っているというわけです。逆に言えば、顧客層の「ニーズ」がわかっていなければ、こちらから見込み客にアプローチしてアクセスを集めようがないし、ホームページで売り込みのしようがない、ということです。ですから、Web集客を行うにあたっては、ご自分の顧客層が検索する「キーワード」から「ニーズ」を知ることが、とにかく重要になるのです。
2,キーワードからニーズを捉える方法
まず、次のサイトにアクセスして、ご自分のターゲット層が検索しているであろう主なキーワードを1語入れて検索してみてください。
https://related-keywords.com/
こちらのサイトは、Googleで検索ニーズの高いキーワード(サジェストキーワード)を抽出できるサイトです。
抽出した結果を見ると、そのニーズが大まかに浮かび上がります。これがネット上のニーズということになります。何らかの方法で、これらのニーズに答えるための情報を発信することによって、それらのニーズを持った人々と接点を持ち、集客につなげることができます。
ご自身のビジネスについて、これらのニーズを知っているのとしないのとでは、まったくホームページやSNSで発信する情報の質が違ってくることは間違いありません。キーワードとは、文字通りビジネスの鍵を握っているワードなのだということがお分かりいただけるかと思います。
3,キーワードからWeb戦略を練る
ご自身のビジネスを行う上で、最も重要なキーワードを1つ(場合によっては複数)定めることを強くお勧めします。
たくさんのキーワードを抜き出したあと、この中でも「これ」というキーワードを定めます。そして、そのキーワードを中心に様々なWeb戦略を練ります。
まずWEB集客を考える際には、キーワードを洗い出してから、ご自身のビジネスにおける核となるキーワードを定めることをお勧めします。その際も、自分の頭で考えるだけでなく、上記サイトで検索してみるといいでしょう。それまで思いもよらなかった、ご自身のビジネスにちょうどいいキーワードが見つかることもよくあります。
4,キーワードの種類を理解する
Web集客の世界では、次のような名称でキーワードを分類しています。
一語ワード:ビッグキーワード
二語ワード:ミドルキーワード
三語ワード:スモールキーワード(ロングテールキーワード)
ビッグ、ミドル、スモールというのは、主にニーズの大きさを表しています。ビッグワードはニーズが広範囲に及ぶためハッキリとニーズの内容がわかりにくく、ミドルワードはワードが絞られている分だけ内容がやや限定的になり、さらにワードが増えるごとにニーズが明確になっていく、という関係にもあります。
必ずしもニーズのボリュームが多いからといって、ビッグキーワードやミドルキーワードの方が集客効果が高いというものではなく、自社商品に適したキーワードを見つけることが重要になります。ニーズのボリュームが多いからといって、訴求したい商品に合わないワードを狙っても効率が悪い可能性が多分にあります。
一般的に、ニーズのボリュームに比例して、それらのキーワードで集客を行おうとしている競合他社の数も多い傾向にあります。なので、ビッグ、ミドル、スモールの順に難易度が高いという傾向も見られます。それから、ニーズのボリュームが多いにもかかわらず、競合が少ないキーワードもあり、そのようなブルーオーシャンなワードを見つけることができると、集客を優位に進めることができます。
以上のように抽出、分類したキーワードを用いて顧客層のニーズを特定し、戦略を立ててから、ホームページ内外で「情報発信」を行って行くことになります。
5,「情報発信」とは
ホームページを持って集客を行うという行為は、ホームページを中心に「情報発信」を行うことにほかなりません。ご自身の会社概要を掲載することもある意味「情報発信」といえますし、商品やサービスの存在を伝えるページを作ることもそうです。
「情報発信」を行うにあたっては、まず。
・成約率を上げるための「情報発信」
・アクセスを集めるための「情報発信」
の2つで発信する情報を、うまく使い分けなければならないということを理解する必要があります。
6,2つの「情報発信」の共通点
アクセスを集めるためにしろ、成約率を上げるためにしろ、いずれにしろ「情報発信」を行うには、まずターゲットをある程度絞る必要があります。情報を発信する相手の属性をはっきりさせるわけです。
「ターゲット」を明確にすることは、サイトの成約率を上げるうえでも、アクセスを集めるうえでもとても重要です。「ターゲット」がはっきりしていないと、誰に何かを伝えようとしているのかが判然としないぼやけた情報になってしまい、受け手にまったく刺さらないからです。相手の刺さる「情報発信」をするためには、まず前提として、特定の相手を想定しなければならないわけです。
注意すべき点は、ターゲットを絞りすぎるとターゲット層の総数が少なくなりすぎて集客にならなくなり、逆にターゲットが漠然としすぎると、発信する情報も漠然としてしまって、誰もが何を伝えたいのかが不明瞭になってしまう点です。ですので、まず、程よくターゲットを絞る必要があります。
次に、そのターゲット層が検索しているであろうキーワードを調べ、ターゲット層のニーズを捉えます。
7,成約率を上げるための「情報発信」
成約率を上げるための「情報発信」は、順番的に、ホームページにアクセスを集めてから行われるものであるため、当然ながらホームページ内で行われます。成約率を上げるための情報発信は、一口で言ってしまうと「売り込み(セールス)」です。一般的には、「過去の実績」や「お客様の声」「商品やサービスの特徴」「ビフォーアフター」「Q&A(よくある質問)」などのかたちで行うものになります。
「情報発信」という意識で行うことで、単なる思い込みからの売込みではなくなり、ターゲット層に対して適切な情報を発信することができ、より問い合わせや申し込みが来やすくなるわけです。これらを「単なる売り込み」と考えた場合、それは多分に自社の都合や思い込みよって何となく行ってしまいがちですが、ターゲット層を定めてしっかりニーズを掴んでから、そのニーズの応えるかたちで「情報発信」として売り込みを行うことによって、そこでの売り文句は、より顧客のニーズに沿ったものに変わってきます。つまり、上記の「共通点」で特定したターゲット層のニーズに即した情報をホームページに揃えることで、より「問い合わせたい」と思ってもらえるページになるわけです。そこが、単なる売込みではない「情報発信」という呼称を使用している理由になります。「充実したQ&A」になるように、しっかりとターゲットのニーズを踏まえて、それから適切な売り込みを行いましょう。このような丁寧な売り込み方ができるとサイトの成約率を上げることにもつながります。
8,アクセスを集めるための「情報発信」
「情報発信」の媒体を決める
まず、前提としてターゲットを決め、ニーズを読み取ります。これらが済んだ段階では、ご自身の知識や経験から、それらのターゲットに向けて発信すべき情報がある程度はっきりしているかと思います。その発信する情報が、仮に、文章の形態で伝えやすいものであるなら、サイト内のページやブログ、電子書籍(Kindle)などで発信するのが最適でしょう。同様に、動画で発信するのが向いているのであればYouTubeが、写真が向いていればInstagramが、といったように、発信する情報の最適な形態に応じて発信媒体を選ぶのが最も合理的な媒体の選び方ということになります。
発信する情報(コンテンツ)を利用する
アクセスを集めるための「情報発信」は、基本的にターゲット層の基本に基づいた、役に立つ情報や、気づきを与える情報、問題を解決する情報、エンターテイメント性がある情報などである必要があり、さらに、その発信媒体ごとのノリを踏まえたものである必要もあります。もっと勘違いしてはいけない点は、自社の商品やサービスの宣伝を行うなど、「売り込み(セールス)を全面に押し出した情報を発信するのではないという点です。つまり、成約率をアップするための「情報発信」とはそもそも発信する情報が違うということです。
「情報発信」というのは、Google、Amazon、Twitterなどのあらゆる媒体の検索を通じてアクセスを呼び込むためのものです。が、そもそも、あらゆる媒体の検索は、すべて「Q&A」の構造でできているのです。
「充実したQ&A」という考え方は、アクセスを集めるのにも役立つ考え方なのです。これは、事業者がネット上に掲載したり発信したりする情報は、すべて誰かしらの「ニーズ」に答えるものである必要があるということを意味しています。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。