マーケティング戦略|ERPについて
Webマーケティングについては「TANOSHIKA HP作成」サイトにも詳しく掲載しています。
今回の記事では、マーケティング戦略|ERPについて書いてみます。
情報元は『マーケティング戦略』 野口智雄著 です。
統合業務システム
景気低迷や競争激化によって、無駄なコストをいかに抑えるかということが至上命題となりました。これに対処するため、企業の各部門が個別に収集しているデータを統一的に管理し活用するシステムがERP(Enterprise Resource Planninng)です。
ERP
★これまで生産部門、販売部門、人事部門、会計部門などは独立した固有のデータベースを持ち、横断的な連携があまり明確ではありませんでした。しかし、業務の効率性を考えるとデータベースは共有化し、全社的に無駄にないビジネス・プロセスを構築することが重要です。
★ERPは受注、生産、マーケティング、在庫、物流、会計、人事などの業務を有機的に統合化する概念ですが、主にソフトを示します。これによって企業内の業務はダブらず、シームレス(継ぎ目なし)の状態になり、生産から出荷までのリードタイムを大幅に短縮することができます。
★競争激化でローコスト化を迫られる企業にとって非常に重要なシステムであり、普及しています。しかしこれは新たな管理システムの導入を意味し、このシステムにそわない今まで通りの仕事ではシステムの機能を十分に発揮することはできません。ERPの導入により、無駄の排除という観点から各部門の業務自体が変更の必要を迫られるのです。
★現在、日本のERPはSAPジャパンと日本オラクルの2社が市場の過半を握っています。今後、ERPは企業内の業務統合ソフトウェアの側からCRM(Customer Relationship Management)ともリンクすることにより、さらに市場規模の拡大が見込まれます。
ERPの最近の動向
これまでERPは大手企業向けのパッケージソフトでした。中小企業向けにはインターネットサービスもありましたが、インターネット回線の不備やアプリケーションの操作性の欠如、セキュリティの問題によって、なかなか普及に至りませんでした。しかし、最近のブロードバンドの普及により、そういった問題が解決されつつあります。
また、導入時にライセンス料をまとめて払うパッケージと違い、月ごとに利用料金を支払う方式が普及してきており、中堅中小企業にとってはERPソフトを安価に導入しやすい環境になってきています。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。