マーケティング戦略|ニューロ・マーケティングについて
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今回の記事では、マーケティング戦略|ニューロ・マーケティングについて書いてみます。
情報元は『マーケティング戦略』 野口智雄著 です。
脳科学を援用した市場創造
人間は脳で考え、行動をとっています。それゆえ消費行動が、どのような脳の動きによってなされるのかを知りたいところです。脳科学の研究を援用して消費行動を解明し、成果を上げようとするのが、ニューロ・マーケティングです。
ニューロ・マーケティング
★人間の行動は極めて複雑です。自分の置かれている状況や身近な他人の意見によって、大きな影響を受けます。とりわけ大人の行動には、高い社会性が求められ、いきおい規範的な行動がとられがちです。
★この種の行動の根底にあるものは規則の順守であって、本質的な欲望やニーズとはすい離りしている場合があります。マーケティング・リサーチを行っても、アンケート用紙には、建前を前面に出した模範的な回答がなされることがしばしばです。このような結果に基づいてマーケティング活動を実践しても、十分な成果に結びつかないことが多くあります。
★ニューロ・マーケティングは、刺激に対する自然な感情や無意識の行動をもたらす脳の動きを解明し、それをマーケティングの実践の場に生かそうという試みです。このようなインターディスプリナー(学際的)なアプローチができるようになった背景には、脳の診断技術の発展があります。fMRI(機能的磁気共鳴画像装置)を用い、購買に関する刺激に対して、脳のどこの部位が活動しているかを特定できるようになりました。
★もちろんこの種の研究は、消費者個人の無意識の行動や本性をあらわにしてしまう可能性があることから、倫理やプライバシーの問題が提起されています。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。