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【第73回 交流戦】東京都立大学×大阪公立大学 サッカー部主将対談
今年は大阪で行われた第73回交流戦(別:阪公戦)。今回は初の試みとして、試合を終えた東京都立大学体育会サッカー部と大阪公立大学体育会サッカー部を率いる両校主将の花田(都立大4年・写真右)と樋口さん(公立大4年・写真左)にインタビューを行いました。
関東・関西それぞれのリーグで目標に向かい、戦う両校主将の対談をぜひご覧ください!
〇自己紹介
ーまずは自己紹介をお願いします。
花田:東京都立大学体育会サッカー部主将の花田大樹です。埼玉県出身で市立浦和高校から来ました。ポジションはフォワードです。自分の特徴はスピードと足元があることなのでとりあえず前に蹴ってもらえれば何とかします。今日は何もしてないんですけど…。目を腫らして交代しただけで笑。(写真はウインクではなく右目が腫れていただけらしい…。)
樋口:大阪公立大学体育会サッカー部主将の樋口翔大です。出身校は奈良の一条高校で、ポジションはボランチです。プレーの特徴は、ゲームメイクがずっと好きで、そこが強みだと思っているので、そこを見ていただければなと思っています。
ーお二人の主将になった経緯について教えてください。
樋口:僕はそれ(主将)以外なかったですね。
今年は院生コーチとかを入れながらいろいろ形を変えようと試みているんですけど、僕らのチームは選手主体で、伝統的にはずっとキャプテンがメンバーを決めて、交代も決めて…と全部やっていたので。
そういう面では僕が1年生の時からAチームに上がらせてもらっていたので、下からの不満も聞きながら、そういうところで決断する人としては、僕らの代ではずっと「僕がやるもんだ」って感じだったので、1年の時から正直覚悟はしてました。
花田:いやぁ、素晴らしい…。
樋口:先輩からもずっと言われてたんで笑。「おまえがやるんやろ」みたいな笑。だからずっと「僕がやるんだろうな」と思いながら、だったんですけど…笑。
花田:自分は、1年の時の学年代表が自分じゃなかったんですけど、自分も1年から試合に出ていたのもあって、3年になって副主将を決めるタイミングで…。
その時の副主将が将来的に主将になる感じだったので、学年で話し合って、ピッチ内のところで引っ張れる人は自分なんじゃないかっていうのを皆さんに言っていただいて笑。で、やるしかないなって感じでした。
樋口:副主将はだいたい1個下の代がやる感じですか?何人います?主将がいて…。
花田:今は3人いて…。副主将が自分の代に2人いて、1個下に1人いるんですけど、次の代の副主将は各学年1人みたいな感じにするみたいな。
樋口:へぇ〜!そんな感じなんですね。
花田:でも結構、キャプテン次第で決めれちゃいます。
自分たちも学生主体ではあるんですよ。ただ、去年ぐらいから社会人の方がより関わってくださるようになって、組織とかもやっと少しまとまってきてるのかなって感じなんですけど。難しいところではありますね。
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(奥左:花田、奥右:樋口さん)
ーいざ、主将になってみてどうですか。
樋口:最初は本当に分からないことばっかりでした。
僕らもリーグ戦が始まって最初の5試合くらい勝ちが無くて、チーム体制とかをいろいろ変えたりとか、試合以外のところで考えることが多くて、試合に集中しきれていないところもあったと思うので、「すごい大変だな」と最初は思っていました。でも今は落ち着いてきて、いちプレイヤーとしてピッチ内でも、しっかりキャプテンとして引っ張れるようになってきたかなと思います。
花田:僕は、新体制が、主将になってすぐの公式戦であっけなく負けてしまったところから始まって、そこから責任を感じるようになりました。
僕たちの掲げる、「応援されるチームであり続ける」という目標に一番大事な「結果」や「戦う姿勢」が課題に上がり続けて、リーグ戦でも2勝5分4敗、と思うように結果の出ていないチームの現状には今もすごく責任を感じています。
ただ、前期最後の試合では、気持ちで戦える11人を選んで、何とか2勝目を上げることができたので、ここからどれだけ巻き返せるかが自分の主将としての力量が問われるところだと思っています。
ーどちらのチームも”組織体制の変革”という共通点がある中で主将として意識していることはありますか。
樋口:そうですね…。僕は自分がまず背中で見せるっていうのを意識はしています。
僕が1つ指導者の方から言われた言葉があって、「チームの性格は、自分が見せた背中だ」という言葉なんですけど、これを言われたときに、ピッチ内以外でもいろいろやっている中で、いちプレイヤーとしてどこまで背中で見せれていたか、それが少し疎かになっていたのかなって思って…。そこからは自分がまず背中で見せるっていうところをすごく意識はしています。
花田:自分が心掛けていることは「自分が迷わない」っていうことです。
組織の一番上が迷ってしまうと、組織全体に方向性が示せないというのを主将になってからより考えるようになりました。3年生の時にリーグの得点王と優秀選手に選ばれて、ピッチで誰よりも活躍してチームを引っ張るというのはできると思っていたので、それ以外のところで組織を引っ張るには、自分の迷いとか弱気な部分を見せないことが大事だと思っています。「あんな上が居たら嫌だな」と思われないように、そこは強く意識してやっています。
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〇チームについて
ーリーグ戦前期を振り返ってどうでしたか。
樋口:開幕してから5連敗して、何試合も勝ちが無い中で、僕らも今関西2部昇格を目指しているので、チームとしてこのまままで本当にいいのかって、すごく危機感が出てました。そこから練習の内容とか、いろんなことを変えないといけないってなって、そこからは僕らの代も下の代もパワーのある選手は多いので、すごく引き締まった感じは出てきましたね。特にゴール前の守備であったりとか、最後のところで粘れるようになってきて、勝ちが増えてきたので、今中断期間で前期あと3節残ってるんですけど、このいい流れのまま全勝で終わって後期につなげたいなと思っています。
花田:5連敗はきついですね…。
樋口:そうですね…。最初は、ゴール前で粘れないのが問題で、しょうもない失点がすごい多かったです。それはチーム全体として締まりが無かったからなので、何とかするためには練習の雰囲気から変えないといけないってなって…。そこから僕らだけじゃなくて、下級生も含めたチーム全体として意見とかも出るようになってきて、そこからチームも良くなってきたって感じですね。
花田:いいですね…。勉強になります…。
僕らは、前期は勝てるような試合を落として…特に、1点とっても後半ひっくり返されることがすごく多かったです。本当に最後まで集中するとか、勝つ意識・戦う姿勢っていうところが足りてなかったんだと思います。だからやっぱり苦しい試合が多かったし、応援されるチームっていう目標に対して、部員みんなが同じ方向を向けていませんでした。今は1部昇格どころか、残留か降格かっていう状況なんですけど、絶対に残留はしないといけないので、前期最終節の勝利で示せた1つのチームの基準と気持ちを忘れずに残りの7試合に望んでいきたいなと思います。
ー今日の試合を振り返ってどうでしたか。相手の印象や自チームのことについて教えてください。
花田:噂によると、初めて試合に出る、みたいな人もいたというような中で、試合中も指示とかを含めてたくさん喋っていて、自分たちの課題を相手はできているなという印象でした。
樋口:僕は試合に出ていなかったんですけど、外から見ていて、ビルドアップのところとか3バックでやっていて、特徴的だなと思いました。
それに対して僕らのほうもすごくやりにくそうに試合しているなという感じだったので、ビルドアップはすごく特徴があって、チーム全体が同じベクトルを向いて意識しているのかなと…。統制力のあるいいチームだなと思いました。
花田:そうですね…。リーグ戦前期が終わって2勝しかできていない中で、今日はシステム的には新しいことを試しました。
最初は上手くいかなかったんですけど、途中からだんだん前にボールが入るようになって、けっこう公立大さんのラインがコンパクトだったんで、裏のスペースが空いて、より前に人数がかけられたかなと思います。
樋口:新しい試みだったんですね。
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ーチームのアピールポイントを教えて下さい。
樋口:学生主体なんで、自分たちで考えて、素直にそれを行動に移せる選手はすごくいると思うので、その中で、外から刺激が入ったときだけじゃなくて、どこまで自分たちスタートでアクションを起こしてできるかっていうところが大事だと思います。自分たちのチーム理念に「価値を創出し続けられるクラブに」っていうのがあるので、ピッチ内外で選手が主体になって、チームの価値を作るために何が必要かを考えて、実行しているっていうところはチームの強みかなって思います。
サッカー面でいえば、今年は、最初5連敗しましたけど、粘り強く守備ができるチームになってきました。私立のチームと違って、公立の僕たちは選手を取れるとかは無くて、能力的には絶対に私立のほうに分があるので、その中でどれだけ自分たちが粘り強く守備をして、そこから自分たちでボールを保持しながら攻められるか、っていうところをすごく意識しています。それが今年のアピールポイントで、これからも成長していきたい部分ですね。
花田:僕たちは先輩後輩関係なく仲がいいところですかね。そういう意味では上下関係がいい意味で無くて、部活の雰囲気がいいのかなっていう風に思っています。
あとは最近だと、学生主体で行う、班活動っていうピッチ外のところも割と力を入れてやっていて、すごく活発的にいろいろなことに挑戦するようになってきたので、組織的には成長できているかなって感じています。ただ、それは結局、結果が出ないと意味がなくなってしまうと思うので、ピッチ内もピッチ外もどちらも、もっと強化しながらこれからも頑張っていけたらなという風に思いますね。
樋口:班って何班があるんですか?
花田:4つあって、分析と医療と、広報と、事務班があって…。
樋口:一緒ですね!僕らも班があって、そんな感じなんで。
今年僕らはスポンサー獲得にもだいぶ力を入れてますね。
花田:すごいっすね…。全部参考にしたいです…。
ー最後に、後期の意気込みと対談の感想をお願いします。
花田:今後の意気込みとしては、9月からまた残り7試合リーグ戦があって、4年生としても最後の試合になってくるので、降格して来年に渡さないためにも、よりチームとして成長して、必ず勝てるように後期頑張りたいと思います。今日の対談を聞いて、自分たちも学生主体ではありながら、どうしても社会人の方々に頼っているところが多かったので、チームとしてやるべきことを勉強させていただきました。ありがとうございます。
樋口:僕らはまだ前期3節残っているので、最初は勝ち点を積めなかったですけど、ここを全勝して、後期しっかり勝っていけば、まだ2部昇格のチャンスがあると思うので、そこに向けてチームでベクトルを合わせて、一丸となって戦っていけたらと思います。
今日の対談に関しては、こういう機会はめったにないので、僕にとってすごく刺激になりましたし、見習うべきところもすごくあると思うので、またこれからもこういう機会が続けばなと思います。また来年よろしくお願いします。ありがとうございました。
ーお疲れさまでした!お二人ともありがとうございました!
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最後まで本記事を読んでいただきありがとうございます!初の試みとなる阪公戦主将対談、いかがだったでしょうか!?今後の両部の躍進に皆様どうぞご期待ください!!
※両校の最新情報はこちらをご覧ください!
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