【Half Time Review 2024】「成長」/#28 中澤蒼太
Half Time Review 2024第3弾は怪我からの急成長を遂げたセンターバック 中澤蒼太(3年)。長期にわたる怪我を乗り越え、サタデーリーグではキャプテンとして奮闘し、前期リーグ戦最終節ではスタメンに抜擢。初スタメンにして無失点での勝利に貢献した。そんな飛躍の前期を終えた彼の想いに迫る。
今期のリーグ戦は怪我の中始まった。怪我によってアミノバイタルカップにも出られず、全く公式戦に関われないでいた。怪我をしていなかったとしても、試合には出られていなかった可能性は高い。正直、自分の実力はその程度だった。しかし、だからこそ、もっと練習をして試合で経験を積む必要があった。
そんなことを思いながらも、リーグ戦が始まった。最初の5戦で1勝4分とチームはまずまずのスタートを切った。内容的に良いとは言えない試合もあったが、それでも負けてはいないだけで悪くはないと捉えていた。しかし、その後の5戦で1分4敗と大きく調子を落とした。個人的にこの失速の原因には、自分も含めた多数の怪我人の影響が大きかったのではないかと思っている。その中にはスタメンで出ていたメンバーの離脱も多く、結果としてリーグ戦に慣れていない選手を使わざるを得なくなり、もともと選手層の厚くないこのチームには大きな打撃であった。
自分が復帰したのはチーム状況の雲行きが怪しくなってきた5月の中頃。まずは調子を取り戻すべく、復帰後初の練習試合に40分出場。練習試合の半分に一度出た後、 すぐにサタデーリーグの横国戦のスタメンに選ばれた。この時ただ出られる人がいなかったというのもあると思うが、キャプテンに選ばれたこともあり、個人的には割と気合が入った。結果は2-6の惨敗だった。側から見れば最悪な試合をしていたと思う。しかし結果の数字とは裏腹に、この試合で得たものはとても大きい気がした。序盤に失点を重ねてしまったものの、途中から修正をかけ、2点を返すことができた。そして、その後のサタデー2試合もキャプテンとしてスタメンで出場し、どれも内容や結果だけ見れば決して良いものではなかったが、個人に焦点を当てた時に明らかに成長していることを実感できた。それは自分1人だけでなく、他の数人にも言えたことだと思う。
そうして迎えた前期最後の創価大学戦。状況を一変しようと、それまでのスタメンと数人選手が入れ替わった。その中の1人に自分もいた。完全に実力で選ばれたわけではないのは分かっていた。ただ選ばれたからには当たり前に全力を尽くして勝ちに行こうと気合が入った。リーグ戦は初先発で、まともに出たこともなかったが、そこまで緊張はしなかった。相手のやってくることも複雑でなかったし、こっちのやることも明白だったからだろう。また「最低限やることをやれば、必ずしも全て上手くできる必要はない」といい意味で気を楽にして考えていた。そんな心持ちで臨んだ結果、1-0でなんとか勝利。この試合の内容も決して良いとは言えなかったが、勝利から遠ざかっていたチームにとっても、初先発だった自分にとっても大きな1勝だった。
なんとか前期最終戦を勝利で終えたものの、当初掲げていた1部昇格という目標は今ではほとんど不可能となり、2部残留に向けても負けられない戦いが続く。この夏にどれだけ成長できるかが、後期の勝敗に関わってくる。雰囲気、強度、セットプレー、決定力などまだまだ課題は多く残されているが、AチームBチームなど関係なく、全員がその課題克服に全力を注ぐ必要がある。そうすれば必ず変化は現れるはずであるし、変化がなかったとしても意味は絶対にある。こうしたことを胸に日々の練習に努めていきたい。
最後に、普段から応援してくださっている方々へ
チームとして成績が振るわないシーズンを過ごしていますが、後期から巻き返していけるよう精進しますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
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