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Endless SHOCK 2024 大阪公演 感想 二幕

シェイクスピアシアター

 ガチ初見の時ってシェイクスピアシアターが本当にわからなくて、コウイチさっき死んだのになんで出てきたの?ここも劇中劇なの?と混乱した記憶があるので、ちょっと大袈裟なぐらい悪夢です!!という演技をするユウマのおかげでかなりスッと入ってきたと思う。
シェイクスピアの劇に入り込む役者ユウマからコウイチを刺した罪悪感に苛まれる等身大のユウマに切り替わるとき、一瞬で怯えた雰囲気を出して別の人になるんだよな。特に四方八方から聞こえる光一の声に反応するところや最後目覚めるところなど、、
全体的に抽象的なシークエンスだからこそむしろ動きも含め少々オーバーに演技した方がメリハリがつくのだという発見。あと梅芸って広いし遠いがちだからセリフがないところは動きのお芝居をがっつりやってくれるとすごく見やすい。画面じゃないからやっぱ結局見やすさって超大事、、

New York Dream

 個人的にリカちゃん最高シーンでした。
前方で見る機会に恵まれたのですが、肉眼で見れれば見れるほどリカの表情から目が離せない!!このシーンに留まらず、思わずリカに釘付けになることが多かった。
オーナーに駆け寄っていく時の「お母さん!」と、オーナーが一曲やらない?って言った後の「お母さん!?」のあーちゃんさんの抑揚の付け方の違い、大好き〜!!
その後New York Dreamを歌うコウイチに背を向けて遺影なでなでしてるのが切なすぎる  。現実を知ってしまうのが早すぎるよぉ、、、、、悲しいよお、、、

そしてコウイチが帰ってきて安堵するハラ。一幕バックステージの苛立ちやジャパネスクの混乱を見てきたからこの一年めちゃくちゃ後悔してたことが手に取るようにわかるよ〜

ショウタの「俺だったらあんな事故があった劇場で〜」のセリフは、ユウマを責めてるわけではなくアイツは頑張ってるよというニュアンスが多分に含まれてる感じがした。その後のオーナーのセリフがフォローではなくショウタに同調してるように見えるというところまで含めて新鮮だった。
ショウタハラのシンメ、同じクラスだと仲良くなってないくらい真逆だけど実はハマるというオタクが大好きなやつでは??
ハラはヤンチャだけどショウタの横だと勝手にシャキッとしてそう 美味美味

Higher〜

 イェーイ!みんな、ムカついてる〜!?
HigherでコウイチにムカつけるSHOCKが私の好きなSHOCKなので、何しに戻ってきやがった!!!!!!!!!!って一緒にブチギレることができて最高でした
ユウマがブチギレながらもHigherにちょっと入りたそうな気がして、しかもハラがこいよ!って煽ってるのも相まってもう踊っちゃいなよ!!って見てる方も思った。心は踊りたくないけど体は踊りたがってるみたいな。いや、体は踊りたくないけど心は踊りたがってるのか?どっちだ


そしてこらからのお芝居が梅芸SHOCKの真骨頂でした。

予備の刀を真剣に変えたのは俺だというユウマの告白の後照明が暗くなり、スポットが当たるか当たらないかの場所で驚き鬼のような形相になるハラ、一生忘れられない。掴み掛かろうとしたらコウイチに制されて、怒りが収まらない日もあれば項垂れる日もあった。
ショウタも、1年ぶりに会ったコウイチに楯突くユウマにいい加減にしろ!とキレる日もあれば、最初は諫めようしたけどキレちゃった日もあった。皆その日その日の感情で演じていた。
そしてコウイチとハイタッチしてから明らかに様子のおかしいタカダ、、、、タカダの積み上げてきた健気なサポート役というキャラクターも相まって、ここの動揺や不安がすごく際立っていた。コウイチにちゃんと確認しようとするも話を遮られてしまう。かわいそう。ここのタカダ、タカダを最もタカダたらしめるお芝居だった。

ユウマの「コウイチ、、、止まった奴は、切り捨てられるんだろ? 」のセリフのちょっとドキッとするくらいの間の取り方で、ユウマがいかに本当の思いを言うことにいままで抵抗感があったかを感じ取る。こんな弱音みたいな言葉、コウイチに言っちゃったらそれこそ切り捨てられるもんな〜言えるわけないよね〜
この時点でユウマはコウイチが死んでることをまだ知らなくて、最後に本音を言って自分が命を断とうとするんだよね。
ユウマが死のうとするのって罪滅ぼしでもなんでもなくもう全部嫌になっちゃったからなの、若干自己中だなという感じもしていたが、本当の本当にに思っていたことを口にしてしまったからもう自分はこのカンパニーにはいられない→殺してくれ ということなのかもしれない。
世界は結構広いのでめげずに生きてほしい。逃げないでユウマ。私たちは現実を受け入れなくちゃいけないの。
最終的に殺すまで行ってしまった怒りの根っこには切り捨てられる焦りや不安があって、それをずっとコウイチに受け止めてほしかった。「言わせてやれ」で出てきたのがこんな本音だとはコウイチも思っていなかっただろうな。コウイチを演じているのにこのストーリーを考えてる張本人である堂本光一、まじ思想〜〜〜〜!!!
もっとください

そして迫真のリカ。リカがコウイチの死を皆に告げるの、毎度なんて残酷なストーリーなんだ、、、、と思うけど、今回は輪をかけて辛かった。
NYDの時はあんな悲しそうな顔してたのに、いつの間にそこまでの覚悟してたの?なんて強い人なんでしょうかリカちゃんは
最後力尽きてコウイチにもういい、リカ、ありがとう、、、と言われる時の「ごめんね、、ごめんね、」が今思い出しても泣きそうになる。リカちゃんを!!!!悲しませんなよ!!!!喧嘩すんな!!ばかばか!!

リカによってコウイチの死を知ったユウマがメンバー一人ずつに縋る。
項垂れるタカダ、気まずそうなリュウセイとタツル。その後ユウマがムロの方に結構がっつり行くのでここでまた二人の関係性を考えたりした。まだ諸々情報の処理が追いついてないっぽくて固まってるムロ。そして全然無理になっちゃってるハラと闇に消えかかってるショウタ。それぞれの戸惑いと絶望があった。
最後オーナーに縋るところからユウマが急に見捨てられるのを怖がる子どもみたいになり、リカが泣きながら引っ張り上げる。オーナーは自分の娘が身を切るような思いをしてカンパニーを前に進めようとしてるのをどんな気持ちで見ていたんだろう。
コウイチは俺を踏み台にしてカンパニーがどんどん上に行こうとしてくれればそれでよかったのかもしれないけど、皆コウイチと一緒に走りたかった ただそれだけなんだと言うことに、やっと気づいてくれたね、、コウイチ、、
自分を殻に閉じ込めるのはよせって言われてもあなたの殻が固すぎたんだからしゃーないやんけ!とは思うよね〜〜〜〜〜

👾夢幻👾〜ラスト

 コウイチが本当に皆に見えていたのか、どこまで見えていたのかの議論は長くなるので置いておくとして、今回の梅芸公演の夢幻の後の拍手歓声の「終わった感」がすごかった。私が初見だったらこれで二幕終わりと勘違いするくらいの盛り上がりを見せていた。普段の夢幻後が点線の区切りだとしたら今回は実線の区切りって感じがしたし、私はここは実線を引いて見たい派なのでわかる〜〜!!!となりながらめちゃくちゃ拍手してました
ラダーフライングは三階席から見るのが大変新鮮でした。ラダーより目線が高いことって帝劇でも博多でも多分無いので、本物の神視点的な??あと三階は音が遠い中太鼓だけめちゃくちゃ響くので、ラダーフライングがイカつい。
最後夜の海の2番のセリフが刺さる刺さる刺さりすぎて私が階段から落ちる
Higher後のシーンで各々の地点から各々の感情を出していたので、夜の海で気持ちが一つになったことがすごく感じられた。ワンデイリプライズの時点でもうみんなの気持ちは一つなんだけど、コウイチの魂を見送り、もっと深い部分で一つになったのを感じた。
林原高田の並びで泣いてしまう マジで、梅芸でしか見れないの?これ マジで?勿体なさすぎる ここの3人の並びでエモくなるの初めてすぎる

まとめて

 梅芸SHOCK、知っているようで初めて見るSHOCKだった。
とにかくキャストの組み合わせが奇跡のバランスでハマっていた。このメンツのカンパニーのオーナーは絶対に歌穂さんだし、リカはあーちゃんさんしか考えられない。
関西在住大特権(ピーチケ)のおかげでそれなりの回数見れたのはそれはそうなんだけど、それを抜きにしても愛着が湧くカンパニーで、終わってしまうのがマジでマジで寂しいのでチケットないのに千秋楽の今日梅芸の横のスタバからこの感想を書いています。たぶんぼちぼちカテコ。悲しいよお寂しいよお
このラストシーズン、私は大阪公演で成仏し切る気で賭けていたので、梅芸のキャストが本当にこのキャストで良かった。本当によかった。これを見るために大阪に転勤してきたんだわ〜〜理解理解
ちなみに成仏はできてない!明日からエターナルが始まると思ってる!!

とはいえ、ショウリ、福辰、室がたぶん刀渡し役のSHOCKも楽しみにしてます!!!!!
博多もご安全に!!
堂本絶対健康長寿!!

追伸  林翔太さん


 林翔太さんに出会ってしまいました
初回観劇時は優馬の進化や物語の面白さ、高田のエモさに気を取られていましたが、二回目の観劇時からコウイチの右腕の林翔太さん、、、林翔太さんから目が離せなくなってしまいました。
事務所の有名舞台にSHOCK以外全部出てるくらいのキャリアで、主演もたくさんやってて、名前は知ってたけど見たことなかった林翔太さん。
初登場にして腹心ポジションの林翔太さん。sofeelのフッキング早すぎな林翔太さん。
ダンスしなやかすぎな林翔太さん。
演技のディテールが細かい林翔太さん。
何よりもいつも超楽しそうで幸せそうな林翔太さん。
コシオカのポジションをコシオカ以外で考えたことがなかったので、役代わりをしたことでこのポジションが歌のソロパートもなく、わかりやすく美味しい芝居も他と比べるとあまりなく、とにかく縁の下の力持ちな役回りであることに気づいた。そして右腕ショウタがどんな人で、彼が今までカンパニーとどう向き合ってきたかを一つ一つの表情からたくさん感じ取りたした。
なんだろう、言うならばコシオカはコウイチやライバルと一緒に切磋琢磨していく中で自然と右腕におさまった感じで、ショウタはコウイチの右腕になりたい!と憧れ目指してきて今ここにいる感じがした。コウイチの横で踊れる喜び、このカンパニーにいられる喜びが大きいからこそ、カンパニーがバラバラになっていく中で見せる悲しみと責任感が心に来る、、、、、
コウイチが死んだってわかったところ、ハラはショックで膝をついてしまうからその後コウイチに立ち上がらせてもらえるけど、ショウタは、膝もつけず、闇に消えかかりながら孤独に打ちひしがれてるんだよ、、、、、、悲しい、、、
大桜以降の涙を堪えるショウタはショウタなのか林翔太なのかどっちなんでしょう、、終わったらどうなっちゃうんでしょう、、ショウタは孤独を抱えて第二のコウイチになっちゃいそうだし、、、、、どうなっちゃうの〜〜〜
林翔太さん、まじでよかったよ〜〜〜どこがって全部だよ〜〜〜〜理由はたくさんあるけど言葉では表し切れない 目が勝手に惹きつけられてしまうんだよ〜〜〜〜!!
7/27マチネが初回観劇でソワレが二回目だったので、だいぶ序盤から林翔太さんがヤバいと騒いでいたのですが、騒ぎは間違いなく広がっていたしトイレ並んでても皆林翔太さんの話してた
林さんのために来年もSHOCKやりませんか?右腕やるショウタもライバルのサポートに回るショウタも刀を差し出すショウタもライバルのショウタも見たいんですが、、、、、、、どうします?いや、でも最少出演数でこれだけ掻っ攫っていって伝説になるのもまたいいのかもしれない、、わからないです、、、
とにかく林翔太さんが大阪で舞台をやる時は必ず見に行くと決めました。
あと光一とロミオとジュリエットやってください
本当に出会えてよかった林翔太さん ありがとう林翔太さん フォーエバーショウタ

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