Endless SHOCK感想〜コウイチは生き返ったのか?〜

仰々しいタイトルですがSHOCKに情緒を狂わされているオタクの一感想兼考察のようなものです。n番煎じかもしれませんが、、
本編知ってる人向け、ネタバレ大量御免

はじめに 舞台と映画

 今回映画をみるにあたって、私はストーリーに注目しようと思っていました。というのも、観劇は「生である」が故の情報が多く、毎回ストーリーについて考えようと思ってもキャパオーバーしてしまうからです。4年前にSHOCKデビューしてから7,8回くらい観劇して、ようやっと落ち着いて見れるようになった(!?)のですが、元々音楽の方に関心が向きやすいのもあってストーリーについてはなかなか深く考えられてこなかったため、今回の映画はいつもと違った情緒になるのではないかと前日からガチで緊張していました、、、結果情緒破壊された、、あと寝違えた首が悪化した、、これはは関係ない、、、

コウイチはいつ天に昇ったのか?

 早速本題です。この疑問、SHOCKを見る人誰もが考えることかもしれない。コウイチはどのタイミングで本当に天に召されたのか。パンフレットでは、コウイチの魂が「夜の海」で弾けたと書かれています。ただ、ここで言う「魂が弾ける」とは生き返ったコウイチが物理的にいなくなってしまう事ではなく、そもそもコウイチは最初から生き返ってないのではないか、私はそう感じました。
(実際、カンパニーにコウイチは見えてないかもしれないよねってEternal作ってる時に光一さん言ってた気がする、、どこで言ってたっけ、、)
以下、私見による考察です。悪しからず。

なぜ生き返ってないかと思ったか

 コウイチが生き返っていないと思った理由は最後のショーにおけるコウイチの立ち位置にある。もう箇条書きとかしちゃう。以下が私のヒントになった場所
・フライングがめちゃ多い。3回飛ぶ。これはわかりやすく肉体として復活してないんじゃないかって思いたくなる所
・最後のショーだけリカとコウイチの絡みが無い
・タツヤとのシーンは基本的に横並びで同じような動きをし、二人で一つの(一つって言うのかわからんが)太鼓をたたく
・コウイチが飛ぶ下でカンパニーは演技を続けている
・コウイチ、大太鼓もどえらい上の方でたたいてる(注)
つまりこのショーは、コウイチとカンパニーが交差しているようでしていない。コウイチがいなくても成立するショーだともいえる。(注)(これを踏まえると、皆に見守られ、皆を見守りながら自由に空を飛ぶコウイチが健気で儚すぎて超寂しくなった)

 じゃあなんでコウイチは”生き返ってきた”んだろうか?(後半に主役が出ないと興行として成立しないというのは抜きで)コウイチが生き返った現象そのものではなく、その現象が持つ意味について考えてみた。

コウイチが”生き返った”意味

 コウイチが”生き返った”最大の意味は、タツヤをコンプレックスから解放したことではないだろうか。
タツヤがなぜ生前のコウイチにあそこまでぶつかっていたか。
「コウイチのすごさは俺が一番よく分かっている」と後に言うように、タツヤにとってはコウイチこそが理想である。同時に、彼には理想を実現できない、つまりコウイチに追い付けないというコンプレックスもある。このコンプレックスが、どんどん前に進んでいく理想(=コウイチ)に追いつけない焦りで増長し、理想を憎みさえするようになってしまったのではないだろうか。結果タツヤは暴走し、命を奪うという形でコウイチの歩みを永遠に止めてしまう。
そこから病院に通った一年の間はおそらく、タツヤは自分の暴走がコウイチへのコンプレックス由来であることをちゃんと自分で認められていない。(頭ではわかってるからやばめの悪夢を見る)コウイチを刺した現実に混乱しているし、何よりもコウイチはまだ生きてるから。
しかし、タツヤは”生き返った”コウイチに全部を言う。コウイチは理想であること、でも追いつけないこと、それがコンプレックスであること、だから反抗したこと、反抗してさらに傷ついたこと。
そしてコウイチは全て赦す。タツヤは全部わかったような顔をするコウイチが嫌いなはずだから、「赦す」コウイチのことも嫌いなはずだ。
じゃあなんでタツヤはコウイチの赦しを受け入れたか。それはコウイチの死を受け入れたからだ。これによって、タツヤは前に進み続けていた現実のコウイチに対するコンプレックスから解放され、自分の中の理想のコウイチだけを追って生きていけるようになったのではないだろうか。

 そしてこれはタツヤだけに限らない。コンプレックスまでは行かなくとも、カンパニーのメンバーは大なり小なりコウイチに追いつけない自分のギャップに悩んだことがあったのではないだろうか。コウイチの正しくなかった点はこのコンプレックスに寄り添えず、挑発する形で彼らを奮い立たせてしまったことかもしれない。言葉が足らず、持てる者の苦しみと、持たざる者の苦しみが行き違ってしまったんだろうな、、、、
とにもかくにも、その行き違い達はコウイチが生き返ることでついに解消されたのだ。

タツヤを解放したのは誰?

 コウイチが肉体の復活を遂げていないと考えるなら、本当はタツヤとコウイチは直接話せていない。じゃあ誰がタツヤのコンプレックスを認め、赦し、解放したんだろう。
これは想像するしかない。カンパニーのメンバーであり、一番近くにいたザキさんであり、オーナーであり、タツヤ自身だと思う。少なくともタツヤ一人ではここを乗り切れないだろう。

 その中でも私はここでリカが大きな役割を果たしたのではないかと思った。
まずリカは、コウイチを手の届かない存在として認識している他カンパニーメンバーと、コウイチに手が届きそうで届かず苦しむタツヤの間にいる存在と言える。
リカのコウイチへの好意は、純粋な憧れも大いにある一方で、対等になれないならせめてその背中を追い続けたいという思いがあるように感じる。彼女の思いにもまた、コウイチと対等な存在になれない彼女のコンプレックスやコウイチという理想への執着が秘められているのかもしれない。リカは半分くらいタツヤと同じなのだ。
しかし、リカはコウイチの死に関してはタツヤと対極にいる。まずリカはコウイチの死を最初に知り(美波里さんと同率一位かも)、生き返りコウイチの肌の冷たさにも最初に気づく。そして何よりも、生き返りコウイチを刺し、彼が血の通った人間でないことを皆に証明したのは彼女だ。この行動を比喩的な物だと捉え、タツヤがコウイチの死を受け入れる決定的なきっかけを作ったのはリカじゃないかと思ったのだ。
ここからは本当に想像だけど、リカはコウイチが入院している1年で自分の思いと既に向き合ってたのかもしれない。コウイチの舞台人としての死から目を背けなかった彼女の強さは素直さ故かも。リカの素直さは才能だ。

まあつまりどういうことなんだよ

 まあつまり、蘇りコウイチは比喩的表現であり、実際はまるでコウイチが蘇ったかのような力が働き、カンパニーが一つになった⇒コウイチに素直に思いを馳せてショーをできるようになった
ということなんじゃあないかなと。
「まるでコウイチが蘇ったような力」はコウイチの影響を受け続けてきたカンパニーメンバー同士の支えあいによって生まれたんだと思った。私は。


主人公が死んでるのハッピーエンドになる物語、どう考えたって重みがすごい。ハッピーになるためのプロセスの多さよ。
きっと死んだコウイチも、いつまでも生きていたころの自分でみんなを苦しめたくないだろうからこれが望ましい結果なんだろうけど、めっちゃ寂しくない???もうみんなの心の中にしかコウイチはいないんだ、、、過去のコウイチに何かを見出せても、新しいコウイチは見れない、、、かなしい、、、、儚い、、、ほんとに消えちゃいそうで泣いちゃいそうだった、、、、ジャニーさんも、こうやって現場を飛びながら見守ってるのかもなあ、、、、、と思いながら光一さんは飛んでいるのかなあ、、と思うと一人で五億時間泣ける。

おわり

Eternal未視聴(配信全然まともに見てなかった、光が青白い!!死人ライティングだ!!!!とかいってキャッキャしてた絶望して死んでいるごめんなさい)なので、このクソデカ感情を定期的に思い出して3月の観劇に臨みたいところ、、そして欲張りなので私の自由研究に入りきらない雑多な感想を箇条書きしちゃうよ

・オケピ映してくれてありがとう
・何度見たって最初の美波里さん登場シーンで鳥肌が立つ。3000円で見ていいの??あと100万くらい払った方が良くない?
・悪夢でタツヤをみんなが責めるシーン、越岡君の迫力。鳥肌がすごかった。コシオカの一言で空気が変わる。
・マツ、テラ、コシの重要性がこの映画でめちゃめちゃ分かった、特に松崎さん、面白担当だと思ってたら怪我するわ。。。演技力やべえ
・ピンクかつら、梅ちゃんに渡すエンドあるっけ?????初めて見た気がする、かわいい
・インペリアルタツヤソロ、完全に場を掌握してる。ナオキさん加入に反対してたタツヤのソロにナオキさんぶつけるの、コウイチそういうとこだよって思った
・ていうかまじでリカとコウイチが天使過ぎて設定無視で結婚してほしい
・血糊ブシャーしすぎてちょっと面白い
・2幕頭、気が狂った。堂本光一さん、狂気の演技がうますぎない??ってかその顔面で狂気の表情をされると性癖にささって苦しい。死ぬかと思った。僕のことも見下してください、、、、、、、、、、、、、、、、とにかくシェイクスピアゾーン、全部空で言いたくなっちゃう程に好き
・夜の海も同じくらい好き
・NYDの梅ちゃん、あんな苦しそうだった記憶が無くてはっとした。梅ちゃんのリカ好きすぎてキャスト変わったら悲しすぎる
・光一さん、顔がカワイイ
・光一さん、顔が良い
・光一さん、足が細い
・帝劇いきて~~~~~~

以上です!!!最後に今一度 この文章は全て個人の一見解です。皆が自分の視点でSHOCKに狂わされることを願っています。狂気4年目のぺーぺーより。

注:大太鼓後の飛び降りるコウイチが大好きです。ここの飛び方、すごい「生きてない人」っぽくない?妖精さんにみえる
注:コウイチがいなくても成立するショーだからこそコウイチが目立つんだよね 光一が主役である事を逆手に取った(?)ストーリー設定って感じがして震えた、観劇だとぜったいにコウイチを見てしまうので映画出ないと気づけなかった所ナンバーワン

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