国債廃止の利点
以前書いた下記のnoteの続きになります。
国債廃止によって可能な金融政策と財政政策の分離の利点について書いてみます。
金融政策は国債等の売り買いによって満期まで持った場合の無リスクの金利を調整する事によって市場での金利を調整する政策。
インフレを抑制する為には、
金融引締めとして、買っていた国債などを売りオペで放出して金利を上げる事で経済活動を抑制してインフレを抑制する
インフレの問題は中低所得者の生活を圧迫することにあるのだが、金融政策によるインフレ抑制には問題点が多い。
まず、金融を引締めても現実に足りない物は沸いてこない、
さらに、国債金利の上昇は金利国債を発行する必要があり将来的な金利収入による格差の拡大につながる。
緩和にしても、お金を借りれるのが資産が多い方が借りやすい事もあり、資産価格の上昇も相まって金利ではなく資産価格による格差の拡大につながる
これを国債を廃止して金融政策を日銀の民間銀行への貸出金利等で調整する形にすれば、金利は貸出の抑制と将来的な徴税として機能して引締めなのに金融補助金を増やす等の現行制度での相反する問題がなくなる。
現在の制度では、
国債の金利上昇による利払い抑制の為に、
財政政策には金融政策がセットで行われるが、
国債廃止によって財政政策に金融政策を連動させる必要がなくなる。
投機的な動きが大きい場合は必用な所に財政支出を行いながら
日銀の貸出金利を上げて投機の抑制と日銀が受取る金利で将来的な徴税が可能になるので、
現在は基本的に
財政支出と金融緩和や
財政支出の抑制と金融引締め
の様にセットで行われるが
この政策が分離する事で
財政支出を増やしながら、金融を引き締める等も用意にり政策の自由度が広がる利点は大きいと考えます
後は問題となるのが国債で運用される保険等になりますが、
基本的な保険は国が行えば良いのです。
皆保険の一種として国ならば資金を運用する必要もなく、必要な時に新たに支出すればよいだけになります。