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キテレツ出産備忘録

3年前のコロナ禍に出産しました。
私が今まで生きてきた中で(多分これからも)3本の指に入る強烈体験だったので、当日の様子をここに書き記しておきます。


7:30 おりものがでた感覚で目が覚める。
おりものより水っぽく無色透明なので破水の予感。
その後止まらなくなり量が増える、破水確定。

産院に電話、「朝ご飯持ってきてください」といわれたので股から水を流しながらセブンイレブンまで歩いてパン2つと麦茶購入。我ながら滑稽である。痛み無し。

8:00 産院到着。子宮口1センチ。痛み無し。

8:30 朝ご飯を食べる。
破水しているのに呑気なヤツだと思われたくないので2つ買ったパンを1つで我慢した。(後に食べるタイミングを無くし、パンのことが気がかりで仕方なくなる)

9:00 医師の内診。
痛みは依然として無し、子宮口3センチ。
子宮口云々よりも脚の毛を剃っていないことが気がかり。うかつであった。
「このまま分娩進みます」とのこと。

旦那は鹿児島出張中。14:30の飛行機で伊丹空港に到着予定であるが、助産師さんは間に合わないと予想。そんなに早いの??

11:30 生理痛程度の痛み。
長丁場になったら嫌だなぁ〜と呑気。

12:00 痛みがやや強くなる。
陣痛室の壁にラマーズ呼吸法(ヒッ、ヒッ、フーのやつです)が貼ってあるので見様見真似でフーフー言ってみる。豪華な昼食が出されたので痛くない間に5分で詰め込む。一般的な妊婦の食事量を装いやや少なめに食べる。
まだLINEできる余裕あり。

13:00 痛みが5分間隔で押し寄せる。
口が渇くが15センチ先にあるペットボトルを取るのも辛い。
無痛分娩代の追加10万をケチったことを激しく後悔する。
ここから15:00まで陣痛の合間は疲れから眠気が来てウトウトする。
いっそのこと起きたら産まれていてくれよと思う。

14:00 子宮口6センチ。
意外と早いと感じたので救われた。まだ耐えられる。
エセラマーズ法を続けることにする。

15:00 耐えられなくなりナースコール。
息を吐いているつもりがフーフー言っているだけだったみたいだ。
エセラマーズ法もここまでか・・・。
過呼吸気味で手足が痺れてきた。
私としたことが無意識のうちに取り乱している、ダサいぞ!

子宮口9センチ。
「髪の毛見えてるよ!あと15分頑張って!」と言われる。
カップラーメンを待つ3分なんて比にならない程長い15分であった。
こっそり3回くらいいきむ。(※許可が出るまでいきんではいけない)

15:45 陣痛の合間に分娩台へ。
股の毛を剃られる。(ついでに脚の毛も剃ってもらえますか・・・)
3セットくらいいきむ、はよ出ろー。
「おしっこが溜まってて邪魔になるので管を入れますねー」
嘘だろ、まさかの導尿、、ええいもう何でもいいわ。
煮るなり焼くなりコロ助なりしてくれ。

陣痛の合間は昇天、無の境地。
続けて5セットくらいいきむ。「上手ですね、いいですよー」
褒められて伸びるタイプなので気分がいい。

ここで医師登場。
「(会陰)切る?どうする?ちょっと切れるかもやけど」
こちらに委ねられるのは想定外、迷わず切らないを選択。

時計が隠れていて時間がわからない、40分くらいたった?

15:57 最後の1回のいきみで出産。
元気な泣き声が聞こえて全身から力が抜ける。
「本当にお腹の中に人間が入ってたんや」というバカみたいな感想。
感動よりも終わった感が強い。

その後お腹を押されて血と胎盤を排出。
会陰は小さな傷があり結局縫われる。
ドーナツクッションありがとう、いい薬です。

経過観察のため2時間待機。
これにて一件落着〜!


最後までお付き合いいただきありがとうございました。

あんなに強烈な痛みだったはずなのに
恐ろしいことに時間が経てば忘れてしまうんですね。
人間の体ってよくできているな〜と感心します。




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