ESAT-J 不受験者の仮結果推定の問題点
都立高校入試での導入が進められている「スピーキングテスト」であるESAT-J にはものすごく多くの問題点があり、私は中止を求めて諸々の活動をしてきました。
数多ある問題点の中でも「不受験者」の扱いでは、解消できない瑕疵があります。
その一つが「学力検査の得点から、仮の結果を推定する」というものです。
都教委が示した5つのパターンを下敷きに、考えられる不具合・不合理をシミュレーションしたものを説明します。
こちらの資料は「英語講師 松井孝志」個人としてのものになります。
ESAT-Jの基本的な情報・現時点で分かっていることの確認は下記リンク先などをそれぞれでお読みいただければと思います。
東京都中学校英語スピーキングテスト事業について(2021年9月24日)
令和4年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告について(2021年9月24日)
東京都立高等学校入学者選抜における東京都中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)結果の活用について (2022年5月26日)
ソーシャルメディアでの情報としては、私のブログでは、以下のリンク先の記事から、関連の記事へのリンクがありますので、ご覧いただければ幸いです。
また、羽藤由美先生のツイッターでの一連のスレッドが、この事業の背景を知るのに役立つと思います。
私がこれまで関わってきたのも、「ESAT-Jの入試選抜の制度としての破綻ぶり」を炙り出し、じゃあ止めないと、と動いて貰うための諸活動なんです。
「いや、あなたの考える良い入試でのスピーキングテストはどういうものなのかを先に聞かないと」などという「そもそも論」に戻っていたら、制度上の瑕疵はわからないまま。
「話す力を伸ばしたい」という英語教員、「スピーキングテストをやらないとヨンギノーをバランス良く伸ばせない」という人ほど、この事業者決定からテスト結果活用の具体的手順まで破綻しまくりのESAT-Jは今、ここで止めないとダメでしょう。
善意で舗装して受検生を地獄に送りますか?
以下、私が開催したオンラインの「説明会」で使ったスライドを共有します。都教委の資料には全て出典のアドレスをつけ「引用」としています。
これをご覧になった方が他の方に拡散や共有するのは全くの自由です。ただし、その場合でも、私の資料から、というだけでなく、都教委からの情報のもともとの出典も明記するようお願いします。
では、以下、pdfを。