弘兼憲史が描くナイスミドルのロマンスは、ゴルフ場で生まれる『黄昏ゴルフ倶楽部』
【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】は、漫画を愛する堀江貴文氏が超多忙を極める合間に読んでおもしろかった作品を毎月レビューするコーナーです。長文レビューもあれば超短文レビューもありますが、そこはご愛嬌。本当におもしろいと思ったものしかレビューしませんので、どうぞお付き合いください。(編集部)
【レビュアー/堀江貴文】
弘兼憲史さんといえば、『課長島耕作』で有名な漫画家だが、『黄昏流星群』のような高齢者の性愛を描いた漫画も静かなヒットを飛ばしているロングセラー作家である。
実は時々ゴルフ漫画も描いている。弘兼プロダクションは弘兼作品のコラボレーションや展開が上手い。今回は元祖トレンドウォッチャーでゴルフにも造詣が深い木村和久さんの原作で『黄昏流星群』のスピンオフゴルフ版の企画。
ゴルフ漫画にハズレなしと言うことで読んでみたら、黄昏流星群の要素が詰まっている上に生涯スポーツであるゴルフの良さが上手く描かれていた。弘兼プロダクションの良さは最新のIT事情とかにもちゃんと乗っかってくるところだ。
今回もお一人様ゴルフができる予約サイトで、おじさんゴルファーが女性と同伴ラウンドをするところから物語がはじまる。
SNSを活用したゴルフ系のサービスはどんどん増えている。ちょっとゴルフが上手いけれど、プロゴルファーになる程でもない女子なんかは「ゴルフ女子」として同伴ゴルフがかなり人気である。むしろそれを目指してゴルフ業界に参入する子も増えてきているような感じである。
ゴルフは歳をとってもシニアティや、女子とも周りやすいようにレディースティのハンディキャップシステムが確立している。まさにシニアになっても楽しめるスポーツ。黄昏流星群的なシチュエーションにもなりやすいのだろう。