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『刻刻』 とにかく奇妙で疾走感のある世界に飛び込んでみる
※本記事は、「マンガ新聞」にて過去に掲載されたレビューを転載したものです。(編集部)
【レビュアー/堀江貴文】
第一巻を読んだ時に背筋がゾクッとした。これまでに無いタイプの漫画だったからだ。
ごく普通の、だけどニートばっかりのダメ家族「佑河家」には秘密があった。
全てのものの時間が止まった世界「止界」に行く方法が、代々佑河家には伝わっていたのである。
それを知っていたのは祖父だけだったのだが、それが原因で怪しげな新興宗教団体に家族が拉致されることになる。彼らは別ルートでその止界に行く術を知っていたからだ。
そんな能力を独占して世界を支配してやろうと企む者達との戦い。
そして止界を支配しているような「管理人」による慈悲のかけらもない処刑、そして異形の者達。これまでにありえなかったようなキャラクターが満載の漫画なのである。
どうやってこんなストーリーを思いついたのか、わからないこのオリジナル感がなんとも堪らない漫画であり、最新の8巻で完結してしまったことが残念でならない。
というのもこの漫画の設定はもっと複雑なはずで、各登場キャラクターにはもっともっと背景がありそうで、キャラクターごとに一つのサイドストーリーが描けそうな勢いだからだ。結構人気な漫画かとおもっていたらそうでもなかったのだろうか?意外にあまり話題になっていないような気がしていて。。。
それと私の名前である「貴文」というキャラがダメ親父の名前として登場するところも個人的には見逃せない。。。が、とにかくハゲデブのダメ親父のキャラなのではっきりいってちょっと残念な感じもするんだけど、なんで「貴文」にしたんだろうなあ。。。とおもってみたりとか。