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『オーイ! とんぼ』ホリエモン的にこの漫画が面白いから読んでみて!

※本記事は、「マンガ新聞」にて過去に掲載されたレビューを転載したものです。(編集部)

【レビュアー/堀江貴文

ゴルフダイジェストの長期連載『千里の道も』がなんらかのトラブルなのか突然連載打ち切りになり、なんと続編がライバル誌であるパープレイで復活するというザワザワした状況の中期待の新連載として始まったのがこの『オーイ!とんぼ』だ。

ゴルフダイジェスト社の中の人が超絶オススメだったので早速読んでみた。鹿児島県のトカラ列島という絶海の孤島群。そこに中学生の女の子が3番アイアンしか使わないのに様々なショットを使い分けて上手いゴルフを展開するという現代版プロゴルファー猿みたいな話だ。プロゴルファー猿は柿の木でつくったドライバー一本だったけど。

トカラ列島に村民有志が手作りで作ったリンクスコース。本場スコットランドよりも強風が吹きすさびアベレージゴルファーはパープレイするのはかなり難易度が高いと思われる。そんな島に賭けゴルフが原因でプロゴルフ協会を除名され天涯孤独になった男がやってくる。

劇的な天才女子中学生プロゴルファー「とんぼ」と出会い交流を深めていくという話だ。

面白いのは3番アイアンという超絶難しいクラブしか使ってなかった主人公が、ウェッジやウッドのようなクラブが色々なきっかけで増えてどんどんうまくなっていくというストーリーだ。ゴルフ好きにはたまらない。

まあ、オーソドックスなゴルフの形にはまらない「野良」ゴルファーであるとんぼはオリジナリティあふれる打ち方を自ら生み出していく。そういう意味でアベレージゴルファーにとっても目から鱗だったりもするのである。

ゴルフ漫画は長寿連載が多い。『風の大地』や冒頭に紹介した『千里の道も』など20年選手の連載になる場合すらある。この漫画もそうなる可能性は充分にあると思われる。今後の展開が見逃せない。