あの国民的漫画「ドラえも○」のジャイア○とスネ○が令和の価値観にアップデートされたら多分こうなる『僕とロボコ』
【レビュアー/上原 梓】
寒さもすっかり厳しい毎日となりましたが、皆様はいかがお過ごしですか?アラフォー独身レビュアーの上原です。
突然ですが、皆さんにご報告があります。
私、好きな人ができました…!!
今日は、そんな彼をご紹介させてください。
ガチゴリラくん(11)です!!
『僕とロボコ』(宮崎周平/集英社)1巻より引用
彼は、週刊少年ジャンプに連載されている『僕とロボコ』の登場人物。主人公ですらありません。
ちょっと未来が舞台のこの作品。小学5年生の主人公・平凡人(たいら・ぼんど)くんは、家がそんなに裕福ではなく、この時代にめちゃくちゃ流行っているAI搭載超高性能メイド型ロボット「オーダーメイド」を購入することができません。
そんなことを、友達のガチゴリラくんとモツオくんにからかわれてしまいます。
『僕とロボコ』(宮崎周平/集英社)1巻より引用
と、ここまでの話で、漫画好きな皆さんなら気付いたことでしょう。ロボがいて、眼鏡の主人公がいて、意地悪っぽい友達が2名いる。これって、あの国民的某作品と設定が一緒…!!
でも、ガチゴリラくんとモツオくんはひと味違うんです。
貧乏をからかったものの、すぐ反省しちゃう!!
『僕とロボコ』(宮崎周平/集英社)1巻より引用
そして励ましちゃう!!
『僕とロボコ』(宮崎周平/集英社)1巻より引用
もうね、こんな感じでずーっといい子なんです! なんなの最近の「ジャンプ」は…。『鬼滅の刃』の炭治郎といい、良い子率高すぎませんか?
結局、何かの手違いで、ボンドくんの家にはボンドくんが理想とする、可愛いオーダーメイドとは全く違う、存在感たっぷりの「ロボコ」がやってきます。
ロボコは、その無類の強さと家事のできなさでいろんな騒動を巻き起こすのですが、ボンドくんは、ロボコの見た目に典型的なこのリアクション。
『僕とロボコ』(宮崎周平/集英社)1巻より引用
一方の私のガチゴリラくんは、こんなリアクションなんです!!
『僕とロボコ』(宮崎周平/集英社)1巻より引用
ルッキズム(外見至上主義)をガン無視の少年漫画のキャラクター、最高じゃないですか…!!
そんなわけで、私はこのガチゴリラの優しさに、めちゃくちゃハートを射抜かれちゃったのでした。めっちゃいい男だよ! きゅんです!!
そんなガチゴリラがいい味出しまくってる『僕とロボコ』ですが、ギャグ漫画としても、もちろん最高に面白い!
ボンドくん以外、全員ボケで、1ページに1回はボンドくんと一緒にツッコミながら読みすすめていく感じ。
そして、随所に織り交ぜられた、新旧ジャンプ作品のパロディ。たまらなく楽しいので、ぜひ読んで大笑いしてみてください!!
『僕とロボコ』(宮崎周平/集英社)1巻より引用