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バブルの喧騒のなか、伝説のテレビ番組「11PM」のグルメコーナーが漫画になった『セイシュンの食卓』
※本記事は、「マンガ新聞」にて過去に掲載されたレビューを転載したものです。(編集部)
【レビュアー/堀江貴文】
花のズボラ飯へと続く手抜きグルメを描いた漫画の系譜
『花のスボラ飯』を見てまず元ネタなんじゃないか? って思ったのがこの漫画だ。
思わず原作の久住昌之さんと対談した時に聞いてしまった。勿論元ネタでもなんでもなかったんだけど、元祖手抜き飯漫画といえばこれだろう。
リクルートの「フロムエー」で連載されていたらしい。その後のメディアファクトリーになる流れのチームなのだろうか。
確かにメディアファクトリーっぽい漫画でもある。そして深夜のお色気ムンムンの人気テレビ番組だった「11PM」内のコーナーでもアニメが放送され実際に出演者が食べていたので私も知ったのである。
実際に夜お腹が減った時に最適のレシピで、冷蔵庫の余りもので簡単に作れちゃうのである。
例えばしいたけ(干し椎茸を戻したものでも可)にシーチキンを載せて、トロけるチーズを更に載っけてトースターに入れてといった超簡単レシピで、しかも美味しいのだ。これは実際に私も作ってみたことがある。
当時はバ ブル全盛期で繁華街はいつも賑わい、みんな贅沢しまくってた時代だ。だけど、こんな手抜きグルメ漫画が人気だったのである。なんというギャップだろう。
この漫画に掲載されている料理はもちろん今でも十分に通用するものばかり。料理が下手でも簡単なので一度挑戦してみると良いのではないだろうか。