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サンタクロースに土下座して「本当のプレゼント」を見つけたクリスマスの夜『謝男』 モノより思い出!!

※本記事は、「マンガ新聞」にて過去に掲載されたレビューを転載したものです。(編集部)

【レビュアー/山田義久

今夜はクリスマスイブ。

ということで今日はちょっと、漫画に登場するクリスマスの場面の中で、特に好きなものを紹介します(最後の方にちょっとしたクイズを作ってみました)。『謝男』第2巻にある「サンタクロースの夜」という回ですが…。

そもそも『謝男』("しゃーまん"と読みます)というこの作品が、隠れ名作なんです。

作者は『刃牙』で有名な板垣恵介さん。強さを描き続けて辿りついた結論の一つが、土下座だそうで、「生徒に土下座をする」ことで生徒に人の道を説いていく高校教師・拝一穴(おがみ・いっけつ)を主人公とした話がこの作品です。

(ちょっと意味わかんないかも? と思った人もいるかもしれませんが、拝一穴の語りの一つ一つが詩的で、その内容がかなり深く、おもしろい話なので、それは別の機会に詳しくレビューすることにします)

クリスマスの朝、生徒達が学校に登校すると校庭がいつもと違う状態になっていました。

近くからみると、トナカイに引っ張られたソリが校庭を何周か走って、空に飛び立ったかような跡。

ただ、そこは高等学校。もはや、いたいけな子供でない生徒たちの反応がありました。

一部の生徒がちょっとイタめな拝一穴の反応に対して、「いるよ」、「アンタの数珠よりはぜんぜん信じられる」と喝破。

そして、何と校長までもが肯定的で、「わたしは見たから」なんて言い出す始末。

それもそのはず、実は校庭の”跡”は、「サンタはいるよ」と言った生徒たちが中心になって作ったものなのです。そして、その作業の様子をたまたまそれを校長も見ていたと。

そして校長が、必死で作業する生徒たちを見ながら、短い言葉で色んな意味が詰まった名言を放ちます。最後の締めの一言を隠してクイズにしてみたので、ちょっと考えてみてください。

““
やっと意図が呑み込めた……
ナルホドそういうことか…
学友(とも)に”サンタ”をプレゼントするという
真心(アイデア)…………………

見事な真心(サービス)だ
見事な真心(まなび)だ
なんと
見事な真心(まごころ)だ

もしも…
もしも許されるのなら……
””


もしも許されるなら…の部分の言葉が何かわかりますか?

まぁ、少なくとも学生には絶対言えない類のキレっキレのセンスが光る大人の一言です。

まぁ、、これ、一発でバシっと正解を当てた方は、絶対に今夜一人で過ごしていないと予言しておきます。笑

ハッピークリスマス!