ホリエモンが探してきた異色のオタク漫画『ミンゴ イタリア人がみんなモテると思うなよ』
※本記事は、「マンガ新聞」にて過去に掲載されたレビューを転載したものです。(編集部)
【レビュアー/堀江貴文】
イタリア人モデルのミンゴ。
見た目は典型的イケメンイタリア人なのだが、中身はガチオタ。アニメやゲームで日本語を覚えて、日本にあこがれて来日し、日本語学校に通う若者だ。
オタク趣味を叶えるために色々と課金せねばならないのでいつも金欠。そんな彼に割のいいバイトの話が入ってきた。
典型的なイタリア人モデルのルックスをしている彼。
ファッションや髪型をいじるだけで仕事が舞い込んでくるトップモデルにイメージチェンジしたのである。
彼のことをオタクだと思っていないモデル仲間のイタリア人や、日本人のパリピな女の子たちは彼の不可思議な言動を訝しがりながらもクラブやパーティーに誘い出す。
当然、ガチオタなので何もすることができず不審な行動を取るばかり。
それでもアニメや漫画の話があう日本人モデルと偶然に出会い、淡い恋心を抱きながら……という漫画なのである。
この『ミンゴ イタリア人がみんなモテると思うなよ』、じつはイタリア人作家が描いてるのである。
当然日本式の漫画であり、作者が日本人と言ってもわからないだろう。
それくらい日本の漫画愛がすごいわけで、オタク描写もめちゃくちゃディテールまでこだわってる感じなのである。
いい加減、振り切ってイケメンモデル風に振舞ったらいかに楽しい人生が待っているだろうに。
でも童貞脱出はなかなか厳しい道のりのようである。