黒船襲来
はじめまして。お小遣い制ライン拾いアングラーのThe-Allowです。
最近この界隈で耳にするリールがあるんですが、
『カーボンX 』って聞いたことありますか?
そもそもメーカーにして『PISCIFUN(ピシファン)』と、はじめて聞いた人は「なんじゃそりゃ?」になると思います。
それもそのはず。まず国内の釣具屋さんでは扱っていません。
今現在購入できるのはAmazonやAliExpressなんかの海外の商品”も”扱ってるネット通販でしか購入できません。
つまり、海外のメーカーなの?ということですが、イエスです。※具体的な生産国やメーカーがどこの国なのかについてはご想像にお任せします。
ということで、まずは出会い編という感じでサラっとこのリールについて箱から出して、どんなもんなのかな?を話していこうと思います。
まず外観から。左が今回の主役。ピシファン カーボンXになります。(右側はサイズ比較用のTATULA-1000※海外仕様)
購入したのは1000Sと最小番手で、ギア比は5.2:1。
箱の説明によるとハンドル1回転あたり最大(だと思う)57cmとローギア。
スプーンをゆっくり巻いてくるにはちょうど良いですね。
付属しているのは今時珍しい布性のリール袋と、
英語、日本語、ロシア語で書かれた取説兼パーツリスト、あとはスプール調整用のシム数枚になります。
ところでこのパーツリストですが、見ての通りベアリングは緑色になっているのが面白いところ、あと、パーツ番号が水色のものが散見されますが、これは図を共通化した結果、番手によって番号違うから注文するとき(あるのかな?)にこの番手の場合はこのパーツ番号になっているというのを示しているようですが、かえってわかりにくい部分もありますね。
ベアリングは10+1と表記されていますが、
ドライブギア左右の2個
ピニオンギア前後の2個
オシレーション用ギアの1個
ローターナット内に1個
ハンドルノブ内に2個。
スプール内に1個で、あと『+1』の意味は国産リールの場合、ワンウェイベアリング(ローラークラッチ)を指す場合が多いので、この時点で9+1個。
あとはラインローラー内に1個で計算合うなと思っていたら、まさかのラインローラー内は2個で、実際には11+1個(もしかしたら本体10にスプール内+1という意味?)でした。
形状はともかくとして、この価格帯でラインローラー内に2個のボールベアリング内臓というのは破格ではないかと思います。
また、箱出しの状態でハンドル、ドラグノブの動作等を確認してみましたが、どれもスムーズで、巻き心地に関して言えば国産メーカーの同価格帯と比べてそん色ない上に、パーツリストからもわかるとおり、ねじ込み式ハンドルなので、カタカタとした遊びもなく不満はない仕上がりになっているのではないでしょうか。
細部の作り等は気にならない方であれば同じ値段出して得られる満足感はこちらに軍配が上がると思います。(もちろん、長期的な使用による耐久性なんかはこの時点で考えない。という前提ですが)
そう考えると近年まれにみる良作だと思います。
今後、このレベルの製品がオンラインショップで買いやすくなることを考えると国内メーカーの同価格帯リールの先行きが不安になるようなインパクトを与えるには十分な出来ではないか?と思うほど「悪くない」リールではないかと個人的に感じました。
使用感などはブロガーさんや動画配信者さんのものが伝わりやすい部分が大きいと思いますので、そちらにお任せするとして、次は「そこどうなってるの?」をもう少し掘り下げていきたいと思います。
まずはボーイ・ミーツ・リール編ということで、今回はここまで。