CUBE~1度入ったら最後~レビュー
フィルマークスへの投稿を、加筆してます。後半若干ネタバレあり。
最近は好きな俳優が出ていても、あえて予告や番宣をなるべく観ないで行くってことをしているので、思いのほかグロくて冒頭でビビってしまった。
ちなみに、個人的には耐えられるレベル。
おまけに貸切状態だったため、これはヤバいものを暗い空間で、1人で観てるっていう何とも言えない恐怖体験ができたかも(笑)
ざっくりとしたあらすじや、リメイクであるということは知っていたけどオリジナル版は観ていない。オリジナルのファンの方が納得できない…という部分は確かにあるのかもしれないけれど、個人的にはちゃんと楽しめた。そこまで酷評されるほどではないと思う。
登場人物のパーソナリティは詳しく描かれない。それもあってか、中の人の名前で映画の感想言うのは好きじゃないんだけど、名前が覚えられなかった…。
後から登場人物のTwitterアカウントがあることを知る。確かにこういう試みは面白いんだけど、映画本編だけ見てもわからないからね。ここは難しいなぁ。
最近は事前のプロモーションが多くて、それが楽しい半面、情報が入りすぎてしまうのが気になって距離をとるようになってしまった。好きな役者さんほどそれを観たいんだけど、観たくないみたいな複雑な気持ちになってたところではある。
登場人物について
柄本時生くん。最初からあんな…衝撃が頭にこびりついて離れません。つかみは当たってる。
岡田将生くんは前半とのギャップがもう…凄い。やられた。観たら言わずともわかるやつかと。
田代輝くんはちゃんと認識してお芝居観たのは初めて。独特の雰囲気が合っていてよかった。
斎藤工(あえての呼び捨て)めちゃくちゃカッコイイんだけど!?!?最初からずっとかっこよかった…アア…もう少し裏側も描いて欲しかった人ですね。想像するにも足りないというか…惜しい。
吉田鋼太郎さん。登場したときのなんだかほっこりする笑顔とのギャップ。オトナの嫌さを存分に乗っけて、まぁ煽る煽る…。観てるだけでいたたまれなくなるあたりにはリアルさ感じちゃうんだよな。
杏ちゃんの違和感には途中で気づいた。彼女については色々想像すると面白い。
菅田くん。アップのカットも多いので菅田ファンはそういう意味でやられますよね?というのは置いといてぐしゃぐしゃの泣き顔。抑えきれずに爆発する感情、好きなやつだった。ただその、後藤の過去のシーンが全体のバランスとしてはちょっと多すぎる気はした。ラストに繋がるのはわかるけど、他のメンバーの裏側も気になるのに。
全て明らかにする必要はないのだが、想像で補いきれないところはもう少し説明して欲しかったとは思う。(特に井出さん/斎藤工)
まとめ
本当にグロが苦手な人はダメだと思うけれど、ある程度耐性があれば観られる程度だと思うし、展開は割と読みやすい。
まとまりすぎている、といえばそうかもしれない。日本映画らしいというレビューを観るんだけど、確かにその通りだと思う。
ちなみに明らかにされない部分、余白については私はそういう方が好きだし、伏線全部回収しなくてもいいと思ってる。
エンタメにも、原作ほどにも振り切れていないのはマイナスポイントといえばそうかもしれないし、悪くはないと思うんだけれど中途半端な部分は否めないのかな。
私は嫌いじゃないけれど、人におすすめできるか、というと迷う。
個人的には2回は映画館では観たくないけど(やっぱり怖いw)、映画館でみたからこそ、頭の隅から離れない映像、セリフがあって、それだけで満足。
矛盾するけど、もう一回観て色々確かめたい気持ちはある。ラストシーン直前に出る文字情報も読み切れなかったので。