アマプラでフォルトゥナの瞳という映画を見た

評価が高かったので。
好きな人はすみませんだけど、あー…まあ、という感想。

過酷な生い立ちと人の死がわかるという奇妙な能力を持った主人公が、運命にあらがい、愛する人と生き、人の命を救おうと葛藤する話。なのだけどなんかこう、、モヤモヤと…

以下ネタバレしつつ愚痴ってスッキリしたいだけの駄文。


ガラケーを主人公が「いまだに使ってるんですけど」という設定ってことは10年くらい前の作品なのかな?と思ったら2019年、5年前の作品か。

にしては可愛い女性のイメージも何か懐かしい気がするし。なんなら自分が学生の頃、20年以上前の印象を受けた。斉藤由貴の眉の細さとか、有村架純のナチュラルな茶髪とか。今も普通にあれくらいの子は多いのかな、知らんけど。

ショップ店員の葵が顧客名簿から木山の勤め先訪ねて、のくだりとか作中でも法律違反ですねテヘペロ、って言ってたけど、少なくとも2024年の常識ではドン引きの類だよ。。そんなことする店員がいる店とかめっちゃ叩かれるしそういったニュースもすっかり聞き飽きた現在、このシーンはうわーあかんやろ…まあ可愛い女子との運命の出会いのシーンに無粋ですが…いや、でもなあ。。

タチの悪い車屋の客、めっちゃ分かりやすいヤクザキャラ。けどかっこいいやん、見たことあるなと思ったらDAIGOだった。おお〜

ヤクザ役のDAIGO、女をコマして風俗に沈めたという。主人公の過去ちょっといい感じだった同僚女性だ。そんなヤクザの死が見えた木山(神木)だったが、修理後の車のキーをそのまま渡してしまう。暗転して次はヤクザDAIGOの葬式シーン。居眠り運転だったという。木山が仏前で手を合わせる横でヤクザDAIGOの妻と幼い娘がいる。妻は泣き、娘は父の死が理解できず、パパは?と尋ねるシーン。

いや、フェラーリ乗って女コマして風俗に沈める男の妻と娘のキャラじゃないよね。真面目そうな奥さん、普通の女の子。ヤクザDAIGOのグレっぷりから繋がらなすぎてモヤモヤ。いや、ここは主人公が死を知りながら見捨てたどうしようもない男にも悲しむ家族があり、主人公が葛藤する場面だし、それ以上の役作りはいらんのかも。いらんのかもしれんが、でも違うよなあ、モヤモヤ。

葵との仲は人生の春とばかりに輝かしいラブラブなシーンが続く。あらあらウフフと眺めるも、なんかこう…葵が全てをわかって取りなしてる感が、できすぎる女子っぽさが、あざとさ突き抜けてる感が、…素敵な可愛い女の子を超えてオバサンくさい。木山の母親くらいの精神年齢っぽさ…
いや、自分はそんなまっとうでキラキラした恋愛経験もない人生なので、こういうのが素敵かつ世間的なカップルなのかな…なのかも…

色のない人生で君と出会い、初めて選んでゆく人生…と幸せな日々のBGMに決まってかかる曲。めっちゃエモい。いや、素敵な感じの曲だと思うけど、なんだろう、テンプレだな〜とは感じてしまった。自分は決してこだわって映画を観てきた人間ではない、友人に誘われた時と暇な時にレンタルして見てた程度で、語れるほどの知識もない。ないがそれでも50近くになるまであれこれ見てくると、、あーテンプレ演出キタ〜と感じる程度には、わかりやすい感じのBGMでした。はいはい青春。

園児が片っ端から死に、葵も死ぬ予知が見えた主人公木山。園児に接触したり幼稚園に不審な電話をしたことで、警察が尋ねてくる。
ご同行願えますかという警察に、はい、と素直に従ったように見せかけての逃亡と追いかけっこ。こういうのよくあるよなあ、、よく見る。山場に入れるときっとスピード感が出て良いとかあるんだろうな〜 追っ手から逃げる疾走感、電車やタクシーと次々と移動して。いや、悪くはない、ただよく見るな〜と自分が思うというだけ…

そしてクライマックス、木山が人を救うことで自分の命を使い果たし死んでしまった後の世界での、葵の独白。自分も能力者だったと。しかも幼少期の飛行機事故で死にかけていた少女だったと。葵は木山とは違い、自分が生きるために誰かの死が見えても関わらず生きてきた、木山もそうして一緒に生きてほしかったと語る。

そんな忌々しい能力でもたった一つ良かったことがある、…あなたに愛されたこと。え、受け身で表現しちゃう?あなたと愛しあえた、じゃなくて?

そして木山の遺書を読む葵。木山の遺書にも忌々しい能力に対してたった一つ良かったことがある、とのナレーション。続く言葉は、葵を愛することができたこと。あー… こっちは能動で表現するんだなあ。。

この男性側が愛するもの、女性は愛されるもの、という表現、今の時代だったら割とネットであれこれ言われそうだなあ。いやまあ最低10年、もっと前の作品なのかもだし、、常識も変わったからなあ…
と思ったら5年前だった。。

過酷な生い立ちと人の死がわかるという奇妙な能力を持った主人公が、運命にあらがい、愛し合い、人を助けていく壮大なストーリー。何度人生があっても僕はこれを選ぶ!と自分の命に変えて人を救う主人公!そんな主人公を愛してるヒロイン!という感じで映画は終わった。

うん、まあ、うん。
デートムービーとして10代とか20代の頃に見てたら普通に楽しく見れる映画なのだろう。
そうこれはデートムービーだったのだ。
50近くの私が見るものではなかった、それだけだ。

次はもうちょっとちゃんと内容精査してから見るようにしよう…

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