Dimmu Borgir London Show小噺
[All photos by Marina]
2019年のSummer Breeze Open Airのレポをずっと書きたいと思っているのですが、SDカード内のデータ破損で最終日のBeast In Black以降の写真データが残っていなくて泣きそうです。
Subway to SallyとかLordiとかKing Diamonds等、14バンド分のデータが収められた64GのSD……無念、無念すぎます。
撮影当日の深夜にいくつかピックアップしたデータを取り込んだ時は正常だったのに…。3日目の最終撮影がBattle Beastで次のデータが翌日1発目のBeast In Blackだったので何かの呪いを疑ったのはここだけの話(苦笑)
デジタルはそれが怖いところで、編集に使っているLightRoomの入っているMacBookが今年に入って急にアップデートされたんですが……こちらも型番が古いこともあってAdobeのソフトが半分ほど使えなくなり。保存していたプリセットが全て吹き飛びました…。
すごく好みのプリセットが生まれました
さて。今回2月の頭に普段と全く違うジャンルの撮影をしたんですが、その時に撮影した方の要望通りに仕上げようといじって新しく一からプリセットを作り出したんですね。ふんわりと陽の光がこもった木陰のような、肌が綺麗に見えるグリーンベース。
なんと、このプリセットを下地にして加工すると滅茶苦茶好みの仕上がりになったので、1月にロンドンで撮影したDimmu Borgirの写真を新たに編集し直してみました!
(ロンドン公演のレポは下記からご覧頂けます)
元々パキッとした輪郭も色味もはっきりした写真が好きだったのですが、Dimmu Borgirのショーってスモークがすごく多いんですよ。
あと青と赤のライト。ジャンル的にもメンバーの顔がはっきり明るいライトの下で…っていう感じじゃないので、いざ撮影するとなってドキドキしました。
自然と、スモークの加減やライトの明暗、元々あるライトの色味を消さない編集をこのロンドン公演を撮影したおかげで見いだすことができたかなと思います。雰囲気的にもこれが抜群に合っていて、おかげでSilenozには写真を使っていただくことができました。
というか、Dimmu Borgirが美しすぎた。
誰撮っても、何撮っても、かっこいいんだもん。
邪悪とは、なんだったのか…
ライブが終わってすぐ、この日会場にいるオーディエンスに向かってメンバー皆で肩を組んで並び礼をするまでのメンバーが、思わずニヤけてしまうほど可愛かった。
メンバー各々、ファンへ手を挙げたりハイタッチをして感謝の気持ちを表現する終演後。
KeyのGerliozがShagrathに声をかけ、全員で中央に集まろうと呼びかけ
「おーい…」弦楽器隊が各々まだファンとふれあったり、機材を置きに行ったりしていてなかなか揃わない…
Silenozが気づいて引き返してきたけど、GalderとVictorが舞台袖に引っ込んじゃったよ…!!
慌てて戻って来るVictorにメンバーもこの表情(笑)
時間の許す限り、目の前のファン一人一人に手を合わせ終始笑顔だったGerlioz。そしてメンバーのこの笑顔、邪悪かつ崇高な存在のシンフォニックブラックとは一体なんだったのか…。私の中のブラックメタルの印象が、2019年の夏~この日にかけてで180度変わってしまった。
こういう一面が見えて、より魅力的に映るのもライブの素晴らしさですよね。
とにかく圧倒されて言葉も出なかったSummer Breeze 2019、それからあの時の衝撃を確かめるかのように訪れたロンドン公演。
ただただ、そこに在ったのは芸術的な音と景色。指先一つの動きまで洗練され尽くしたかのような美しさ。
Dimmu Borgirをもう一度撮るまで生きよう。
もう一度、あの音と景色の中で。
ファインダー越しに彼らを見るチャンスが欲しい。
世界で最も美しいモノに触れた…とあの夏、そしてこのロンドン公演で思った。
私はもう業界の関係者ではないので、バンドの運営に関する云々だとかそういうのは一切知らないしどうでもいい。
ただ、もう一度だけあの芸術的なショーを撮りたいと思った。
涙が溢れそうなほどに、美しすぎたあのショーを。
世界が落ち着いたら。
Dimmu Borgirを見るまで、それまで頑張って生きよう。
叶うならMeshuggahも、もう一度撮りたいなぁと思っていたり。
今の私の唯一の生きる目標で糧でもあって。
この歳になってそういうバンドに改めて出逢えたことって、本当に素敵なコトだと思う。
ちょっと勇気が出ました。
↓私が咋夏と1月に観たショーと演出とセトリが同じものがこちら↓
本当に素晴らしいので、ぜひ観てほしいです!!