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Wacken Open Air 2017 レポート④
Powerwolf
Heaven Shall Burnのステージが終了し、同じくドイツのPowerwolfが登場。
セットがとにかく豪華、これはやはりHeaven Shall Burnでも感じたことだが自国ならではの強みでもあるだろう。同行してくれたGiruちゃんが大好きなバンドという事で私も初めて彼らのショーをみることになった。
登場から大歓声。
日本ではそんなにまだ名前を聞くことが少ないバンドが、ヨーロッパでは大人気…というのはよくあること。まさに彼らがそうだった。兄弟だというギタリスト2人は軽やかに走ってステージを横断する。宗教色のあるセットや衣装のイメージとは裏腹に、どのメンバーもとても表情が豊かだなぁと言う印象。
一曲目はBlessed & Possessedからスタート。
ここにもいた。キーボード弾いてない間はステージを縦横無尽に動き回るキーボーディストが。
そして間奏中はとにかく観客を煽る煽る。
見た目が先行しがちなメイクと豪華な衣装にセット。しかしその演奏技術もパフォーマンスも確かなもので、特にVo.のAttilaのその歌唱力と表現力は素晴らしくて圧倒される。
続いてアップテンポなキラーチューンArmy of the Nightを演奏。
オーディエンスからも大合唱が巻き起こる。
続くColeus Sanctusでも勢いは止まらず、メンバーも表情豊かに、コミカルさも含んだ動きでステージを動き回り続ける。
大人から子供まで彼らのショーに酔いしれた、最後まで一体感のある素晴らしいショーを存分にこのWackenの地でも見せつけてくれた。
Alice Cooper
レジェントAlice Cooperの圧巻のステージ。
流石の風格、カメラクルーにも制限がかかる人気っぷり。
彼のステージを支える全てのメンバーもかなりの実力派揃い。
美しい上にパワフルな若手女性実力派ギタリストNita.
MotörheadのLemmyへの言葉にも会場中から拍手が巻き起こる。
Aliceならではの演出やまるでミュージカルを見ているような数々の展開にファンは大歓喜。
ラストはAce of Spadesで大合唱と歓声の中、彼らのステージは幕を閉じました。
Amon Amarth
続くメインステージにはスウェーデンよりAmon Amarthが登場!
一曲目のThe Pursuit of Vikingsからオーディエンスからは発狂気味の歓声が上がります。
ここにもはや大海が広がっているかと錯覚するようなステージ、一糸乱れぬヘッドバンキングと轟音が襲いかかってくる。
ギターの美しいメロディからスタートした2曲目はAs Loke Falls
ファンの盛り上がり方も最高潮に。クラウドサーフも乱立。
War of the Gods
Guardians of Asgaard
後半はファン大歓喜の人気曲のオンパレード。ヴァイキングも登場し聖なる戦いがステージ上で巻き起こる。
ラストはこれを待ってました!という雄叫びが巻き起こったTwilight of the Thunder God。ヨーロッパでの絶大な人気をこれほどかというほど見せつけたステージだった。
驚いたのはこの北欧神話やヴァイキングをベースにした彼らの音楽がここまで浸透しているこのヨーロッパの地、大地を破壊するような勢いを持つ異様とも言える盛り上がり方には伝説の一片を見たような気さえした。
Wacken Open Air 2017で出会った数々のメタルヘッズ
カメラを向けると誰もが笑顔とメロイックサインを向けてくれる。言葉も住む国も違う、好きな音楽が一緒というそれだけの共通点で一緒に笑いあえる。とんでもなく素晴らしい空間がそこにはあった。
Fit For An AutopsyのMEET & GREET
2018年に初来日が決定していたアメリカ/ニュージャージー州デスコア、Fit For An AutopsyのMeet & Greetを縁あって取材することに。
彼らのヨーロッパツアーを待っていたんだ!という熱狂的な多くのファンが夜の時間帯にも関わらずイベントテントに集まり大盛況となった。
その人柄の良さや、ファンとの交流に全力な彼らの姿勢がよく見えた素晴らしい機会だった。
Fit For An Autopsy
メインステージがフィナーレを迎える最終日の深夜2時、Soilworkのショーを撮り終えるといよいよ彼らの出番が。ゆったりとした出だしからアルバムThe Great CollapseよりHydraがスタート。速いだけがデスコアじゃない、それは彼らのステージを見るとひしひしと伝わってくる。
轟音で殴りつけられるような衝撃と身体全体に重くのしかかるこの空気感、これこそがFit For An Autopsyなのである。
さらにバンドはここから同じくThe Great Collapseよりメッセージ性のあるキラーチューンHeads Will Hang、続いてメンバー内でも評価の高いIron Moonがプレイされる。
アルバムの中でも最も重いテーマの一つを取り扱ったBlack Mammoth
そこからは怒涛の展開。旧作よりThe Jackal、Still We Destroy、Saltwoundと立て続けにオールドファン大歓喜の人気曲をプレイ。The Jackalの今のFFAAにはない荒く鋭い曲展開と、製作当時とは変わったメンバーが更にそこに攻撃力をプラスしていく。
ラストは彼らの代名詞とも言えるAbsolute Hope Absolute Hell。Patrickのギターソロが凍えるような夜の空気の中吸い込まれるように響いていく。美しい旋律の中、Joeの咆哮が同じくどこまでも響き渡る。
この時間を共有した人間にしかわからない、最高のフィナーレの瞬間だった。
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