T.M.Music pre, Audition Showありがとうございました!!
2024年、2月3日/2月4日に開催されたT.M.Music主催のオーディション公演、ご来場いただきました皆様、出演バンドの皆様、そして何より手伝ってくれたスタッフとこの公演を開催させてくださったCYCLONEの皆様、ありがとうございました!!
2日間の発表時にも言いましたが、元々はここは海外バンドの来日公演のツアーファイナルの日程で。(アイツら本当損してるよ!日本こんなにやばいバンドいっぱいいるのにな!!!)
まずはそれを助けてくれた出演バンドの方々に多大なる感謝を。
結果として、総数35バンドの応募があった今回。
その中の全ての応募メールを読み、ライブ歴を読み、意気込みを読み、音源も全部聴き——出演10バンドを選出しました。
[Day 1]
SIGHTBACKS
Invert Hourglass
As Alliance
Called by Mercury
In Denial
[Day 2]
FROSTBITE
Avoid Silence
ALIOTH
InFix
LIKE A KID
各バンドについて、この両日見に来てくれたSailing Before The Windのビトクさんが感想を書いてくださったのでシェアを。
私がひっそり各バンドにこうだな〜と思っていた事を的確に指摘している内容と、ビトクさん自身の確かな経験値とセンスでそれが裏付けされていて頷きまくったので是非読んでみてください。
さて結果としては、
2/3公演の勝者は同率でInvert Hourglass(新潟)とAs Alliance(沖縄)
どちらのショーも本当に素晴らしくて。
なんならこの日、実は投票の数字差がほぼなくて(お客さん1人に2票の投票権を与えたのはそのため、絶対に見たバンド2つに投票しなければいけないルールを設けました)、どのバンドの実力も拮抗していたんだなぁと改めて思う。
そして二日目はALIOTH
9月に実は大阪で一度ライブを見た事があって。
あの時も気合い入った子達だなぁとは思ってたんですけど。
気合い入りすぎてて爆笑してしまった。
音デカくね!?って一瞬CYCLONEのスタッフさんと音量下げさせるか話したりした場面も実はあったんですが、「いやもう気合いの表れなんでこのまま行かせましょう」と。気持ちが良いくらいでした。
勝った皆、何かしましょう!!
ちょっと待っててくださいね。
あとこの二日間を通して驚いたこと。
2018年にMHz FEST(メガヘルツフェスト)として海外バンドの招聘を始めた際も、なんなら学生時代にDear Friends.というイベントを開催していた時も、日本のバンドを集めるのに必死でした。誰も見向きもしてくれなかった頃と、今の私の海外に突撃してブッキングするスタイルはあんまり変わってません。
それが、この勝敗がついたときに涙をみせる人達がいたこと。
……これに心底驚きました。
そんな大したことしてないつもりだったんです、自分自身。なんなら音源選考だって、自分が聞いてバンドを落とすなんてしていいのか、胃が滅茶苦茶痛くなった。
それが「このために滅茶苦茶気合い入れてきたんで」と皆がベストな状態でライブに挑んでくれ、そのプロフェッショナルな姿勢で過去イチ進行が楽だったイベントになったことは言うまでもない。
そしてそのうちの何組かが、「あのLANDMVRKSの来日を見て」「Oceans Ate Alaska観に行ってました」そう言ってくれていたんです。
特にLANDMVRKSの影響力には驚いた。皆PolarisかPaleduskを観に行ったのに、そこに出演していたLANDMVRKSがヤバすぎて……と。
なんならSIGHTBACKSはそれでバンドを始めたんだとか。こんな話、主催者冥利に尽きますよね、私が泣きそうでした。
ここに出たい!と、そう思ってもらえるようなイベントになれていたら嬉しいな。
心底そう思いました。
そしてLANDMVRKS、あの時期に連れてきてよかった!! 彼らの初来日、やった意味滅茶苦茶あったって思いましたね。
シングルScarsが出たばかりの2018年、ベルギーまで飛んで初めて観た彼らのライブに一目惚れしてから。EUの外になんて出たことのなかったLANDMVRKSを日本に連れてきました。
今やとんでもない売れ方している彼らだけど、最初は10人もお客さんのいないショーからのスタート。でも間違いなく原石でした。
Floはフロントマンとして最強の人物の1人だと思ってる。
カッコ良すぎるんですよね、彼。立ち振る舞いから全てが。
だから今度は、彼に痺れた皆はFloの立ち振る舞いを真似してみてほしい。彼が上へ駆け上っていくのを見る時、「身体の小さいVo.でも十分世界でやれる」っていうのを目の当たりにした気がする。
あれを観た子がバンドを初めてくれた。影響を受けてバンドを続けてくれた。
そしてその子達がステージに上がって勝負をしてくれた。
これだけで、十分に開催した意味がありました。
今回、私には一切の投票/選考権はありません。
お客さんが見て判断するライブ。
それがそのまま結果に出たこと。
だけど勝敗はついたけど、これが終わりじゃないしゴールでもない事を皆覚えておいてほしい。
夢があって、そこに立ちたくてステージに上がったのなら。
これはまだスタート地点のはず。
そして惜しくも敗れた人達も。
その後の態度、見ているよ。特に初日なんて、打ち上げで敗退した3バンドがすぐに「僕らには何が足りませんでしたか!?」ってすごい勢いで聞いてきたりして。
その気持ちがあるだけで、絶対に次の道は開いていると思う。
マジで続けて。
この二日間、何度も何度も言ってしまった言葉。
可能性は無限大にあるよ。だから今度は、このライブやこれから先の貴方達を見た若い子達がバンドをスタートするような、そんなシーンにしていきたい。
泣いていた子達に話したけれど、今や世界規模の知名度と人気を誇るLorna Shore。結成して3年間、下手くそすぎるライブしか見たことありませんでした。
「私の人生の25分を返して、と思うほど酷いライブをしたのは後にも先にもLorna Shoreだけ」そう言うくらいのレベルでした。
やっと軌道に乗ったかと思った矢先に、Vo.の不祥事でドン底にまで突き落とされた経験もある彼ら。
今度THE GHOST INSIDEとアメリカツアーするBleed From Within。
最初に契約したレーベルが夜逃げして、必死に働いて代わりに残された借金を返しまくった5年間、全くリリースもライブもできませんでした。
でも彼らは折れなかった。
音楽が嫌いになりそうなほどの出来事に直面しながら、彼らが選んだのは「続ける」という選択肢。
それが今、やっと大輪の花を咲かせているんです。
米粒ほどの光を掴むために、走って走って走った奴らが強いんです。
勝ち負けはついたけど、それは貴方がダメっていうことではない。
それは覚えておいてほしい。
二日間、本当に素敵なライブを見せてくれた皆様、ありがとうございました。
手伝ってくれたHarmonia主催のChisaさん、そして九州から助っ人として飛んできてくれたEvilgloomのJustyくん、本当に助けられました。
素晴らしい2人にもこの場を借りて改めて心からの感謝を。
その日出演じゃないのに観に来てくれたバンドマン達、本当に最高すぎた。
皆、現場に顔出していこう。沢山の人や先輩と話していこう。
その繋がりが、のちに大きな何かに繋がること、十分にある。
さて、これを書いている本日もまた一つ新しい発表があります。
沢山の人が笑顔になれる場所を作りたいな。
音楽を好きになってくれる人、増えてほしいな。
皆の未来がとても楽しみになった二日間でした。
他にも色々言いたいことはあるけれど、ひとまずこの辺で。
またライブハウスで喋りましょう。
何かあればいつでも声かけて、相談してください。
このシーンに残る皆が、日本の宝物なんです。
そして九州で企画しようと決めたので、この場で約束したバンドの皆、呼ぶから覚悟しといてね!!
それではまた!!!