”任せる”と”信じる”の違い。海外飲食店マネージャー2ヶ月目
カンボジアに在住して1年3ヶ月。プノンペンで仕事を始めて2ヶ月がたちました。仕事にも、この生活スタイルにも慣れてきました。
僕の投稿を見て、海外で働く飲食関係者が増えると嬉しいです。
毎月、今月できたこと、できなかったこと、来月やることを書いて行きます。
今月できたこと
・取引業者の全取り扱い商品リスト化
・現状メニューの原価再計算、調整
・SaKaNa LaBインスタグラムアカウント開設
・全レシピをGoogledriveにてカンボジア人スタッフに共有
ちなみにアカウントはこちら↓
・取引業者の全取り扱い商品リスト化
食材、調味料を今よりも、よりいい物を、より安く仕入れるために、カンボジア食材・調味料卸売り業者の主要7業者の商品を全て一覧で見えるようにとりあえずまず初めに取り扱い商品の全てを再リスト化しました。
(自動で打ち込んでくれるやつないのかなーと思いながら黙々と打ち込む毎日でした。)
これからも新しい業者に問い合わせしまくって、突き詰めたいと思います。ただ、どんどんサプライヤーから仕入れ値の値上げのお知らせが届いている現状。しょうがないですが、末端の飲食店からしたらきついですね。
・現状メニューの原価再計算、調整
今の店ができてちょうど2年ほど。
その間に仕入額が変わったり、作業に慣れて目安で盛り付けていて、盛り付け量が多くなってしまって、原価が圧迫し過ぎている商品を修正したり。
その他怒涛の管理書類作りに励んでいます。
・SaKaNa LaBのInstagramアカウント開設
カンボジアは圧倒的にFacebookが強くて、現状店のFbページは結構いいね集めているので、Instagramやってみたいなあと。写真撮ってCanvaで文字とちょっと加工して載せてます。まだバリエーションが全然ないですが、オシャレで美味しそうな写真載せてみんなにもっと知ってもらえるようにやって行きます。
・全レシピをGoogledriveにてカンボジア人スタッフに共有
今まで個々人でメモ帳にレシピを書いていたので、レシピの更新具合がバラバラで…。カンボジア人は、仕事中よく携帯を見るのでもう携帯で共有しちゃえ、って事でGoogledriveで共有しています。
今月から各ポジションの一部の人員を2週間に1回変えています。
リーダーの育成と、各ポジションの料理に対するクオリティチェックをもっと意識付けするためにやっています。
あとは毎月のように今月のスペシャルメニューの考案、3ヶ月に一回グランドメニューをリニューアルしているので、グランドメニューの商品のマイナーチェンジや追加などなど。
オーブンで焼く山芋のお好み焼きから、フライパンで作るスタイルのお好み焼きに変えて、それが売れるのは大阪出身の僕としては嬉しいです。笑
今月は先月よりもスペシャルメニューの売れ行きが良く、個人的には嬉しいですね。
毎日の小さい改善はその場で全て解決できるように努力しています。
今月できなかったこと
・全メニューの賞味期限作成
決められたものもありますが、賞味期限測る前に出てしまうものがほとんどでした。それくらいロスが出ていない。ということで、お客さんに感謝です。
来月やること
・RoBaTaLaB(新店舗)のメニューの試作&写真撮り
・後任のSaKaNaLaB日本人マネージャーへの引き継ぎ
・RoBaTaLaBのスタッフ募集開始
・仕入れの見直し
ついに新店舗のRoBaTaLaBオープン1ヶ月前になる月です。
知見貯めて、この先の店舗立ち上げにいかして行きます。
SaKaNa LaBスタッフと過ごす時間が長くなって親しくなっ多分、慣れも出てきているので、毎日気を引き締めて行きます。
”任せる”と”信じる”の違い
当然各ポジションにリーダーは居て、各スタッフ担当の仕事以外にも雑務や在庫管理やいろんな仕事を任せています。
ですが、信じてはいけないなと。基本的に自分の予想通りに物事が進む事の方が少ないので常に危機感を感じながら、できるだけ全体を把握できるように動き回っています。
スタッフに責任感を持ってもらうために「任せた。」というようなことは言いはしますが、必ず自分がチェックするシステムにしようとしています。(まだできていないところもありますが)。
任せる事で生まれる責任感はあると思いますが、まだ正直、信じきって任せることはできていないですし、それが一番成果が上がるやり方だと思えていないです。
カンボジアの人と接する時間が長くなってくるにつれて、いい意味で奥ゆかしさが無く”お金””地位”への執着が本当に強い事の気づいてきました。
なのでスタッフ全員と”お客さんに喜んでもらって、お金を稼いで、夢を叶える”と言う目標を共有しています。僕たち飲食店のゴールはお客さんに喜んでもらう事です。あえて「お金を稼ごう!」と言葉にしていつも言っています。これが今のところ各スタッフのモチベーションを保つ方法です。笑
店を良くする。店を守る。
僕はカンボジアに来て初めて飲食店でマネージャーをしています。前働いていた客席15席の割烹では完全に修行と言う形で、全く立場が違います。しかも今は約60席の店です。かなりタイプの違う店ですが、活気があって楽しいですね。数が多くなると関わる人も、問題が起きる要因も大きくなります。
料理のクオリティを保つ。もしくは上げる。と言うことはやって来ましたが、初めて、店を守る。と言うことをしています。
それは売り上げを上げてスタッフを守る。と言う意味でもありますが、同様にお客さんを守ることもしています。
先日初めてお客さんが、いわゆる”上の者呼んでこい状態”になりました。流暢に日本語を話すカンボジア人の方だったので丁重ににお話しして帰っていただき、次へのリスクヘッジも一応しました。ですがその時の対応をもっとよくできなかったものかいつも悩んでいます。
毎月毎月学びが深いです。
Twitterの誰かの投稿で
「大人なんだから自分の機嫌とモチベーションは自分で調整できないと…。」みたいな趣旨のツイートを見ました。
ああそうだなあとやけに腑に落ちました。多分自分に足りないとこだなあと。まだ全然できてませんが、自分で自分のことはどうにかできるようにしていきます。
ほなまた来月〜