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食品の高騰が続く今だからこそ全日本人に読んで頂きたい良書「誰も農業を知らない」
今日の不運は未来の成功のタネ。
百姓のせがれ、つむおです。
私は生涯捨てないと決めている本があります。
一つは「ハリーポッターシリーズ」(呪いの子含む)
一つは「百姓貴族」
そして最後がタイトルの「誰も農業を知らない」です。
私は当時「奇跡のリンゴ」の影響を強く受けていたため無農薬信者でした。
ですがこの本を読んだ事をキッカケに農薬に対する考え方を改めました。
無農薬信者から農薬に対する考え方を改め現代農業肯定派へ移り変わったほど影響を受けたのがこの本です。
現代農業に対しては恐らく個々人がそれぞれの想いを持っていると思います。
この本に関してはむしろ予備知識や他人の感想は無しで、今の自分が感じている農業への疑問や不満を抱えながら読んでもらう方が良いと私は思います。
ですので、もし今の段階でこの本に興味を持った方がいるのであれば、私の記事など読まずに一刻も早く原書を読んで頂きたいです!
それほど良い本です!
できれば全ての方が今の考えのまま、真っ直ぐにこの本と対話して頂けたらと願っています。
奇跡のリンゴ、葉っぱビジネス、皆さんは知っていますか?
知っている方はこの二つに共通する感想は何ですか?
奇跡のリンゴに関して日本でこれほど農業をエンターテイメントに、かつ感動的に描いた物語は無いと思います。
私も本を読み号泣し、映画を見て感動しました。
葉っぱビジネス。知らない方はいますか?
料理に彩りを添えるため、山に生えている木の葉を料亭などに下ろすビジネスです。
一時テレビなどでも紹介されていましたが、年商一千万円をたたき出すスーパーおばあちゃんが紹介されたりもしました。
再度尋ねます。
この二つの共通する感想は何ですか?
私の感想は、
執着と狂気です・・・・。
批判覚悟であえて申し上げますが、奇跡的に結果が出たから良かったですが家を潰す程の過程をどちらも辿っています。
都会で生まれ育った人には想像がなかなか出来ないと思いますが、田舎というのは、特に農家は村一個共同体の様な所があるため、一人だけ変な事をしていると噂になったりドン引きされたりします。(あくまで私の意見です)
結果が出たから良かったものの、それまでの苦労はまさに塗炭の思いだったと想像します。
感動しますし単純にすごいと思いますがご家族の苦労は想像を絶するものだったと思います。
むしろ私はご家族の想いを集めた物が見てみたいです。
さてその上で。
農業は色々な意味でしがらみが多いです。(あくまで私の意見です)
私は若い頃は農家が個別に販路を開くべきだと思っていました。ですが保証のない個別販売は難しいですし、何より出来高が天候に左右される上に様々な事が不確かな農業において必要以上にリスクを取りたくないと思うのは当然だと思います。
さらに一人では出来ない業種のため何かをするときは全員に協力してもらう必要があります。(もちろん各農家によって違いはあると思いますが)
何が言いたいかというと理屈でスパッと方向性を変える事が難しい業種であるという事です。
さながら農家一家族がそれぞれ大企業並みに方向転換が難しいイメージ。
問題意識はある。
問題の共有化もする。
何かしなければならない。
でも、そんなに簡単には動けない。
でも、何もしなければジリ貧・・・・。
そこを意識してこの本を読んで頂けたら良いなあと個人的には思っています。
本当は大規模農家が増えると過疎化が進むとか、遺伝子組み換えの話、農薬の話、コメ輸入の話など、取り上げたいテーマが山盛りです。
この本は問題点に対しての現状の説明が丁寧にとてもわかりやすく書かれています。
私はそれを読みながらこの話を実家で話したらどうなるのかなとずっと考えながら毎回読んでいます。
遺伝子組み換えやろうと言ったら何が起こるかな?
独自販路は持てるかな?
そもそも必要かな?
兼業農家が米の値段を下げる原因になっているって言ったら、米の売値が安くて困るって言っている兼業農家だった親はどう思うかな?
実家を離れサラリーマンやっている自分に知識だけぶつけられたら気を悪くするかな?
なら農業やるために戻るか?
今からできるか?
そもそも食っていけるのか?
読み返すたびに毎回悩みます。
本の紹介になっていない上に、何だかよくわからない記事になってしまいました・・・・。
かなり迷いましたが上げてみようと思います。
自分でもメチャクチャだなと思いますが、いかがでしたでしょうか。
まとめも中途半端、内容もよくわからない記事ですが一人でも多くの人がこの本に興味を持ってもらえたらと思います。(コレじゃ無理か・・・・。)
兎にも角にも一度読んでみて下さい!
いつもどおり最後はゴリ押しです・・・・。
それでは今回はこの辺で。
今日の話がこの本を読むキッカケになってくれたら嬉しいです。
では次の機会まで、ごきげんよう。