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HDMIオーディオエクストラクターはオーディオインターフェイスとして使えるか? - WINDOWSでの動作検証 -

先般、Macで動作検証した下記の記事を公開しましたが、WINDOWSでの動作検証を追加報告します。

結論は「WINDOWSでも使える」ですが、WINDOWS特有の設定情報等について記載します。


検証に使用したPC

ThinkPad T480 / Windows 11
本PCにはHDMIポートがあるので、HDMIケーブルでHDMIオーディオエクストラクターに直接接続しました。前回の記事でMacに使った、Type-C to HDMI変換アダプターは使用していません。

設定

システム>サウンドに、本機が「EP-HDMI-RX」として表示されているので選択します。

システム>サウンド の一番下にある「サウンドの詳細設定」をクリック

EP-HDMI-RXを選択し「構成」をクリック

スピーカーのセットアップ画面が表示されます。ここで「7.1サラウンド」を選択することで、8ch出力が可能になります。

全てのオプションスピーカーにチェックを入力。
ここで各chからの出力をテストできます。

次の画面は、設定の変更が何に影響を及ぼすのか不明ですが、全部のチェックボックスにチェックを入力しました。

<詳細メモ>
チェックを外した場合、それらのスピーカーはフルレンジスピーカーでは無い、つまり、出力可能な周波数に制限がある、ということになり、各chオーディオ出力に何らかの補正が入るのではないか?と考えたのですが、出力したホワイトノイズのスペクトラムを見る限り、どのchの出力も変化が見られませんでした。
オーディオインターフェースとして本機を使用する場合、フルレンジスピーカーへの接続が前提になると思うので、チェックを入力しておけば問題ないと思います。

以上で設定は完了です。

オーディオ出力の確認

普通のオーディオインタフェイスと同じように8ch出力が可能でした(CsoundとPureDataを使用)。

なお、Csoundのログ画面に出力されたオーディオ機器のリストは、以下の通りでした。dac1(MME)、dac4(DirectSound)で出力を確認しました。dac9(WDM-KS)はテストを省略しましたが、多分問題ないだろうと思います。

なお、CsoundやPureDataにおけるchannel 1 〜 8と、本機のオーディオ出力端子(RCA)との対応が、Macの場合とは異なっていました。本機背面に表示のスピーカー名とch番号の対応は以下の通りでした。

FL = ch 1
FR = ch 2
SL = ch 7
SR = ch 8
CEN = ch 3
SW = ch 4
SBL = ch 5
SBR = ch 6

前回の記事に掲載したCsound/PureData/SupercolliderのコードをWINWOWSで実行すると、上記の影響で「ホワイトノイズが聞こえる方向が10秒で1周する」ようには聞こえません。コードを変更するか、スピーカーへの配線を変更してください。


Version history
v1.0 : 2024/11/17 公開


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