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まちなかの将来像を考えよう!【第1回市民拡大ワークショップ 2024年9月28日】


市民拡大ワークショップとは?

まちなか未来プロジェクトの一環として、玉名市のまちなかの将来像を描くグランドデザインの検討が進められています。市民拡大ワークショップでは、市民の方々と一緒に、まちなかの6つのエリアの個性を活かしたまちの使い方や、実現したいことを語り合います。この記事では、9月28日に開催された第1回目のワークショップの内容をレポートします。

拡大ワークショップ開会!

玉名市民会館会議棟にて第1回市民拡大ワークショップが開催されました。参加者はまちなか未来デザイン協議会、まちなか魅力向上委員会、まちなか出前ワークショップ参加者、高校・大学、地域団体、市役所などから48名が参加しました。

市民拡大ワークショップで大切にしたいこと

市長からの挨拶

玉名市建設部長が市長の挨拶文を代読しました。
市長からは「この会では、参加者が自由に玉名市のまちなかの将来を思い描き、どのようなかかわり方や活動をしたいか、語り合ってください。玉名市の未来をつくっていくのは玉名市の皆様、お一人お一人です。」というメッセージがありました。

まちなか未来プロジェクトは玉名市役所が注力しているプロジェクトのひとつ。市役所からも多くの職員が参加されました。

柴田祐教授からのミニ講演(ビデオメッセージ)

熊本県立大学環境共生学部、教授であり、まちなか未来デザイン協議会の会長を務められる柴田祐教授からのビデオメッセージが放送されました。

住民主体のまちづくりは本来、自分の家の前の道路を清掃する習わしのように江戸時代から息づいていましたが、戦後、公共のことは行政に任せるという文化が定着していったといいます。そのうえで、昨今の社会背景をふまえ「昔のあたりまえを取り戻す」必要がでてきています。また、柴田先生は
「玉名のまちは消費の場であり、このまちが成り立つには、食料を生産する豊かな農村があってこそ。玉名の発展にはまちと農村の共存が必要である。それをセットで考えてほしい。」とおっしゃっていました。

柴田先生「やりたい人が自分でやってみてほしい。行政や大学はそれを支援していく。」

話題提供「データから読み解くまちなかの過去・現在・未来」

日本工営都市空間株式会社から各種のデータから分かる玉名の特徴について紹介されました。
例えば、50年前と現在のまちなかの地図を見比べると、国道玉名バイパスや幹線道路の新設、新幹線の開通などが顕著ですが、駅、商店街、学校の位置など基本的な施設の位置は変わっていません。
また、「まちなか」の人口について見てみると、平成17年ごろから人口減少が進み、高齢化率が令和2年で29.9%に達していますが、減少率は市全体の減少率よりは緩やかに進むと予想されています。
その他、市内の来訪者数や各通りの自動車と歩行者の通行量について、市内の6地区の情報が紹介され、資料も配布されました。

データを「地域の現状や特徴を知る一つの切り口として活用してほしい」と話す岩本さん

玉名市が目指す「まちなかのまちづくり」

玉名市まちなか未来プロジェクト事務局である都市整備課の職員から、昨年度、市の職員が主体となって発足した「玉名市まちなか未来プロジェクト」や「まちなかグランドデザイン原案(たたき台)」の作成経緯などが説明されました。
グランドデザイン原案では、6つのエリア分けが提案されており、各グループワークの意見から抽出した各エリアの特徴や活用のイメージの案がまとめられています。

グランドデザイン原案(たたき台)のキャッチコピー「WAKU×ワク×湧く」は玉名の温泉のようにわくわくが湧き上がってくるようなイメージで名づけられました

令和6年度は、本ワークショップや各協議会、分科会、検討会などを通して、グランドデザイン原案をもとに官民連携でグランドデザインの策定へ向けた検討をしていきます。
具体的な市民との連携方法については、現在実施中のまちなか魅力向上委員会(現在13名)での検討やまちなか出前ワークショップにて、まちづくりのパートナーとなる方々との意見交換を深めていきます。

まちなかグランドデザイン策定に向けたスケジュール

グループワーク「やりたいことが実現した理想の玉名のまちなかでの過ごし方」

理想のまちなかでの過ごし方について、市内の6エリア(7グループ)に分かれてワークショップを行いました。
自己紹介から始まり、ワークショップでは、参加者が理想とするもうひとつの玉名市があったとして、このエリアでどんな風に過ごしたいか、イメージを膨らましながら個人ワークシートに記入していきました。

自己紹介のお題は休日の過ごし方と玉名の飲食店の好きなメニュー!
個人ワークのシートに理想のまちのどこで、なにをしたいかを書き出していきます

記入後は、グループ内で共有を行い、それぞれの特徴や共通点を書き出していきます。そして、エリアの理想の過ごし方をプレゼンシートにまとめました。

建設部長も同じ席について、同じ目線で意見を述べていきます

最後に、グループワークでまとめた各エリアの理想の過ごし方について、各グループがプレゼンテーションを行いました。本記事では、共通している点、特徴的な内容を中心にまとめています。
玉名駅エリア、駅通りエリア、文教エリア、温泉・蛇ヶ谷エリア、高瀬エリア、新玉名駅の意見は・・・

どんな場所にしたい?6つのエリアで共通していたこと

  • 1日でも半日でも、自由に過ごせるスペースをつくりたい

例えば、自分のやってみたいことが実現できる場所。オープンカフェや    飲食店が集まる場所。真夏でも涼しく遊べるところ。空き家を滞在スペースに変えてみたい。

  • 多世代交流を促したい

例えば、子どもが学べる場所。子どもを遊ばせながら、親も楽しめる空間。

  • 高齢者が外に出られるような仕掛けをつくりたい

  • 外の人が羨むほど魅力的な玉名にしたい

玉名の各エリアの資源を活かす

その他、新玉名駅を含め、各エリアについて次のような提案が出されました。
【高瀬】
玉名の歴史の中心地である高瀬で歴史を学ぶ。
菊池川、裏川で川の生き物や水資源について学ぶ。
VRを活用して、リアルでは訪れることのできない人も交流に巻き込む。
【温泉・蛇ヶ谷】
蛇ヶ谷公園から温泉へのアクセスを整備やルートを分かりやすく示す。
あかりを灯す。
【駅通り】
音楽の都として駅通りで音楽イベントを開催する。
【玉名駅】
南北アンダーパスや地下街を学生や社会人それぞれが楽しめるエリアにしたい。
【文教】
犬の散歩、お酒が飲める、お年寄りも集える、子どもも安心して遊べるなど、誰もが自由に時間を過ごせるエリアにしたい。
【新玉名駅】
駅前の施設 (例えば大型商業施設、スポーツ施設、ビジネスホテル) を充実させて、1日過ごせる場所にしたい。
新玉名駅とまちなかの5つのエリアを結ぶ循環バスを走らせたい。

玉名駅を中心に、自分のやりたいこと、関わりたいことで交流できる場所をイラストで表現
駅通りの片側を滞在空間に改変し、お年寄りが外に出て過ごせるような空間を提案

市長からのコメント

各グループの発表に対して、市長から次のようなコメントがありました。

市長から、現在庁内で協議しているまちづくりのアイデアについて言及がありました

ワークショップで出された案や意見は丁寧に庁内で整理していく。また、新玉名駅周辺はまっさらな状態であり、今回は具体的な提案も出されたが、施設の誘致については庁内でも協議している。追って、みなさんに共有していきたい。
 まちなか未来プロジェクトは、市役所の20の部署や課が集まり、検討を重ねてきた。一方、市民の方々の主体的な参加や協力も必要である。
今年度中に各エリアのワークショップも予定しているし、最終的にはまちなかのグランドデザインを策定予定である。未来のこどもたちに素晴らしい玉名を残していけるよう、ぜひ今後の検討にも参加してほしい。

市長コメント(抜粋・要約)

次回、拡大ワークショップの案内

第2回のワークショップは10月27日(日)13:30より開催されます。テーマは「将来像実現のために"やってみたいこと"、"できること"」です。みなさまのご参加、お待ちしております。

市民拡大ワークショップ チラシ


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