初めて推しに会う前日の夜行バスにて
推しに会うため、夜行バスに乗っている。
お金のない大学生の移動手段はだいたいこれだ。塚本なんかは何度も何度も乗るうちに、背もたれを傾けなくても眠ることができるようになってしまった。
明日の夕方4時、横浜アリーナ
初めての会場で、初めて推しに会うため乗っている。
高校生の頃からずっと好きなので、推している期間は5年半にもなるのだが、推しは現場が頻繁にあるわけでもない多忙なラジオパーソナリティ。なんなら本業はテレビプロデューサー。
48歳、家庭持ち。
本を書いたりMCしたりもする……
佐久間宣行さんだ。
もともとお笑いが大好きで、深夜ラジオにもハマってみたいなあと思っていた高校時代、佐久間宣行のオールナイトニッポン0がスタートした。
もちろん他のANNやジャンクの番組も拝聴したのだが、長年続いているノリや自分より相当年上なパーソナリティたちの話にあまり乗れず、数回聞いて断念してしまうことも多かった。毎回新鮮に面白く、ラジオが楽しみに1週間を過ごせるようになったのは、佐久間さんが初めてだった。
佐久間さんも上に記したように自分より相当年上なのだが、ラジオでは新しいエンタメの紹介があったり、今のテレビの話や身近な話がメインだったりと、エンタメの知識が塚本よりも圧倒的に広く・深くて新しい情報が満載であるし、フリートークは芸能人とは一味違った親近感と、仕事狂いの引いてしまう一面の両方があって面白い。
また、1人喋りなので、古いことをネタにしたノリが展開される時も、元ネタについてやそのネタに至るまでの流れを軽く説明してくれる。これが2人で行うラジオの場合、パーソナリティが双方知っていることだから共通の理解として説明もなく流されてしまいがちだ。
新しいエンタメの情報も教えてくれるし、世代が違う俺らにも易しいし、娘との話はほっこりだし、仕事の話はためになる。
他のラジオには無い、佐久間さんの知識と人柄と経験がギュッと詰まった1時間半を届けてくる大好きな番組。
今では毎日ネット番組やお試し番組などもチェックするほどたくさんの番組を聴いている程のラジオ好きになった。
なんならラジオが身近になりすぎて、自分でpodcastも配信している。
私の日常に欠かせない存在となったラジオの楽しさを教えてくれた、とっても大きな存在が佐久間宣行さんだ。
推しと言えどもアイドルではないので、明日のイベントで黄色い声を上げることは無いだろうが、大学受験も浪人時代も就活も、全てを支えてくれた大切な推し。目の前にしたら感動で涙くらい流してしまうかもしれない。
ラジオイベントなのに……
でも、それくらい、ラジオ好きにとって、ラジオにハマるきっかけとなってくれたパーソナリティにはクソデカ感情があるハズ。
どんな内容のイベントになるのかワクワクしながら、明日の朝は喫茶店でモーニングでもしながらブレアウィッチの予告編を見ようと思います。
夜行バスの消灯時間なのでそろそろやめます。
あー明日のイベントとってもたのしみだな。
ガハハハっていう特徴的な船長の声と一緒に、大口開けて笑いたいです。
(よーそろ)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?