モータースポーツ vol.2
今回は『モータースポーツ』について書いていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
モータースポーツネタは2回目となる今回は自動車メーカーがレースに参加する理由を紹介していきます。
■2種類のチームが参加する
レースには大きく分けてプライベーターチームと、メーカーチーム(ワークス)の二つが参加します。
プライベーターとは自動車メーカーではない会社が運営する独立系レーシングチームです。
F1だとレッドブルレーシングやウィリアムズF1が有名です。
メーカーとはその名の通り、自動車メーカーのレーシングチームです。
F1だとフェラーリやメルセデスが有名です。昔はF1にホンダやトヨタもワークスとして参戦していました。
プライベーターはスポンサーのためやレースでの収益確保、情熱や夢のために走るというケースが多いです。
逆に自動車メーカーがレースに参加する理由はなんでしょうか?
■自動車メーカーがレースに参加するわけ
メーカーが参戦する理由は時代とともに変化してきました。
第1回日本グランプリが始まった1960年代は以下のことが主目的だったそうです。
・レースで勝つことでユーザーから信頼を勝ち取る
・性能のいい車と認めてもらう
上記二つは販売増加につながり、宣伝の場としてメーカーはこぞって参戦するようになります。
というのも当時は市販車を改造した程度で、現在のようなレース車両と販売車両が大きくかけ離れているわけではなかったからです。
また、レースは「走る実験室」とも言われ、限界に近い走行を連続して行うため通常走行では発生しないさまざまなトラブルや問題が発生したそうです。
結果としてトライ&エラーを繰り返し、技術や経験、ノウハウを蓄積させていきました。
しかし、1970年代のオイルショックによる燃料の高騰や米国の排ガス規制により、レースどころではなくなり撤退するメーカーが続出しました。
1980年代以降になると排ガス規制に対応ができるようになり、日本のメーカーはF1やルマン24時間レース、WRC(世界ラリー選手権)に積極的に参戦するようになりました。
このころになると、走る実験室ではなくプロモーションの場と変わっていきます。
勝ちにこだわるため、レース専用の技術が開発され、レース車両と市販車が完全に別物になっていきます。
プロモーションの場となったレースではスポンサーも変化していきます。
時代を象徴するものとして、バブル期は武富士やアコム、ミリオンカードなどがありました。
現在では禁止となっていますが、たばこメーカーがF1などのスポンサーになっていました。マルボロで有名なフィリップ・モリスやマイルドセブンなどが有名です。
そして飛んで2008年のリーマンショックで再びメーカーは撤退、縮小、解散が続出しました。経済が冷え込み、さらに燃費や排ガスなどの環境性能に力を入れなければならいいため、撤退が余儀なくされました。
現在はブランドイメージアップや人材育成のためレースに参戦するメーカーが多いです。
また、現在は市販車に近い車両で行われる競技も多く、市販車の性能をアピールする場として活用しているメーカーもあります。
例えば、ニュルブルクリンク24時間レースや日本のスーパー耐久などです。
■最後に
レースはとてもお金がかかるものです。
ですので、起業活動としてレースをやるには相当な理由が必要になります。
そのため、日本のメーカーは経済が後退すると真っ先にモータースポーツ活動を足切りにします。
経営という視点ではしょうがない気はしますが、モータースポーツを止めてしまうとブランドイメージが悪化したり、いざというときの開発技術を用意できなかったりします。
結局、ブランドイメージ悪化や開発技術低下で販売台数が落ちると私は考えます。
モータースポーツファンとして、メーカーにはできるだけ続けてほしいと思っています。。。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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