コーチングは「人財」育成に必要不可欠
今回は『新 コーチングが人を活かす』について書いていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
■コーチングの必要性
コーチングとは以下と定義されています。
要はゴールを達成する助けとなることです。
コーチングの必要性は3つあります。
1.何が正解かを簡単に見つけられなくなっている
インターネットの普及など、時代の進歩で様々なことがつながり、そして複雑化しています。
そのため、上司や先輩が「こういう時はこうするんだ」と教えても、ほとんどの事象に対応できなくなってきています。
ですので、前例の課題に対して、相手が主体的もしくは一緒に探り出していく必要があります。
2.組織の多様性の拡大
現代は世代によって、価値観が異なる時代となっています。
また、外国出身の従業員も増えていて確実に労働環境は変化しています。
コーチングは価値観を異なる人とベクトルを合わせ、一緒にゴールを達成していくことに寄与します。
3.イノベーションを求める声の高まり
私が生まれた平成初期から日本はバブルが崩壊し、失われた20年と言わる時代に突入しました。
日本企業が反転攻勢にでるためにはイノベーションが必要という声が高まりました。
イノベーションには失敗を恐れずに挑戦する気持ちが求められます。
ただ部下やメンバーに「挑戦して!」と鼓舞するだけでは不十分で、だいたいはスタートを切れなかったり、スタートを切れたとしても途中で挫折したりします。
そのために部下やメンバーに問いかけ、視座を上げ、視野を広げ、視点を変えるコーチングが有効です。
■人を活かすコーチングスキル
本書では62のスキルが紹介されています。
今回はその中でも大切だな、使ってみて効果があったものを紹介します。
・心のシャッターを上げる
要は心の壁を取り除こうということで、取り除くためには常日頃からの一言が大事になります。
「おはよう」、「ありがとう」、「調子はどう?」のように当たり前の一言をどれだけ気持ちを込めて伝えられるかが重要になってきます。
・答えを一緒に探す
本書を読んでなるほどなぁと思ったのは新コーチングとは「伴走者」的ポジションだということです。
「コーチング」とは教える側で、相手から答えを「引き出す」ことを想像していました。
新しいコーチングとは相手と共に「一緒に考える」ことを示します。
・「なぜ」のかわりに「なに」を使う
「なぜ?」という質問は防御的な姿勢を引き出す可能性があります。
例えば、「なぜ売上が伸びてないんだ?」と言われると攻撃されないように防御壁を築きたくなりませんか?
逆に「なに」を使うと相手を警戒させずに答えやすくさせます。
例えば、「なにが売上の伸び悩みの障害になったの?」と言われると客観的に売上の伸び悩みの障害をあげることが可能になります。
・相手についての質問を自分に問いかける
人はほとんどの場合、「自分側」から状況を見ています。
組織の課題は「自分側」ではなく「向こう側」、つまり相手の立場に立って考えることが重要です。
しかし、相手の立場に立って考えるのは難しく、そのために相手についての質問を自分に問いかけることが大切です。
例えば、「一番大切にしているものは何か?」、「自分の仕事ぶりに満足しているか?」、「職場の人間関係に満足しているか?」などです。
・「あいづち」を意識して磨く
私のnoteを見ている人はわかると思いますが、様々な本であいづちやリアクションの大切さが書かれています。
あいづちの効果をわからない人は、友達にノーリアクションの無表情でいることをお願いして自分の夢を語ってみてください。
壁に向かって話している感覚でむなしい気持ちになるはずです。
意識するポイントは声のトーンや大きさ、タイミング、表情です。
話している人が「えっ⁉」という表情をするくらいの声のトーンと大きさを目指すとちょうどいいです。
・失敗する権利を与える
成功には失敗が不可欠です。
大きい小さいあれ、成功者は必ずと言っていいほど多くの失敗をしています。
ですので、失敗する前提で考え、失敗する権利を与える必要があります。
私は「失敗してもいいから、チャレンジしてみて。仮に失敗してもあとは自分が挽回するから」と伝え、相手が失敗してもいいようにいくつかのセーフティネットを用意したり、最悪自分が全部やるつもりで考えたりしています。
「そんなのめんどくさい」、「時間がない」と思った方もいらっしゃると思いますが、「人財」育成というのは本来、お金も労力も時間もかかるものです。
忍耐力が求められますが、こっちの方が相手がのびのびと挑戦し、結果的に良い方向につながることが多いように感じられます。
<エピソード>
私は4年前、新人教育を担当していた時に「なんでそんなこともわからんのや?」、「なんで言われたことができねんだよ!」と思っていて、帰宅後、壁を殴ったり、ジムでストレス発散したりしていました。。。
「失敗してもいいから」なんてはじめは言えず、それどころか「絶対にミスすんな」と思ってました。
しかし、相手は変えられないから自分がやり方、考え方、あり方を変えようと思い、工場実習に行っている3カ月でコーチングの本やサイトを読んで勉強したり、自分に余裕を作るための努力をしたりしました。
新人が職場に戻ってきて1カ月くらいで少しずつコーチングの効果が出てきて、主体的に動けるようになっていきました。
今では、その新人はチームの中心人物にまで成長して、自分を助けてくれるまでになりました。
コーチングは「人財」育成に必要不可欠で、忍耐を必要としますが未来を創り出す人を育てることができると思います。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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