良いものを作れば売れる時代は終わった
今回は『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』について書いていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
■良いものを作れば売れる時代は終焉
現代はインターネットの普及とともに情報のコピーが容易になりました。
最近Amazonで購入した筋膜リリースのマッサージガンも似たものが多くありました。
情報のコピーが容易なため、どれも似た機能、性能になりやすくなったのです。
同じ性能になってしまうのであれば、完成形で差をつけるのは難しくなりました。
ちなみに、完成品を売って儲けることをアウトプットエコノミーと言います。対して、プロセス、工程自体を売って儲けることをプロセスエコノミーと呼びます。
■プロセスエコノミーの利点
以下3つの利点があります。
・アウトプットを出す前からお金が入る可能性がある。
アウトプットエコノミーは完成品ができそれを売って初めてお金が入ってきます。
対してプロセスエコノミーはアウトプットする前からお金が入る可能性があります。
・寂しさの解消
クリエーターの中には一人で作っている方もいらっしゃいます。
一人で作業しているときは孤独を感じるそうで、制作過程でコメントをもらうことで寂しさを緩和できる可能性があります。
・長期的なファンが増加する
制作過程を見てもらうことで感情移入して、ファンになる方も多いそうです。
たとえ少数でも熱狂的なファンを作ることは大きな武器になります。
■なぜプロセスに価値が出るのか?
私のように、30代以下は時代の進歩の恩恵受け、「ないものがない」時代のみを経験しています。
30代より上世代のような「ないものばかり」を経験していません。
人間には幸せの5つの軸があり、30代以下は良好な人間関係、意味合い、没頭を大切にしています。
30代以下と、それ以外では時代背景から価値観が変わってきていることが言えます。
特にZ世代(‘96年~‘10年生まれ)は企業のビジョンや生産者の生き方に共感できるものを買いたいと思っている人が多い傾向です。
「役に立つ」ことよりもそれ自体に「意味がある」ことの方が価値があると判断しています。
「意味がある」を目指すとき、プロセスを消費者と共有し、その意味を伝えていくプロセスエコノミーが重要になってきます。
■実例
個人的にはアイドル業界がうまく利用しているように感じます。
例えば、メジャーデビューを夢見るアイドルのデビューするまでの下積みを見せたり、選抜メンバーをファン投票で決めたりしています。
プロセスを見せることでファンは応援します。
あと、YouTubeなどに切り抜きや歌ってみた系の動画にクレームをつけず、自発的に宣伝してくれるセカンドクリエーターを増やしていくなどもあります。
人間は「自分のため」より「誰かのため」の方が力を発揮できると言われています。
上記はこの仕組みをうまく利用しているなと感じました。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?