許可局
ポッドキャストのこと、の続き。
東京ポッド許可局の何が良かったか。ハマる理由になったか。
1つ目は、三者三様の豊富な知識量がすごいこと。
この番組は、
マキタスポーツさん、サンキュータツオさん、プチ鹿島さんの
3人が毎回あるテーマに沿って「論」じていく形式なのだけれど、
それぞれ順番に持ち寄るテーマに対して
自分が持ち込んだテーマじゃなくとも、
自身の得意分野や興味のある分野に絡めた考察がいつも的確で、
かつ笑えてその巧みさにいつでも関心してしまう。
2つ目は、3人以上での会話において勉強になる点が多いところ。
厳密に言えば、相手の発言を奪うような、
お話泥棒的になっている場面は3人とも見られるのだけど、
誰かの言葉は最後までちゃんと聴く。
誰かが長く語ったあとに、
さっぱりとかつさりげなく、次の人に話題を振るところも好き。
3人ともが司会者と演者を兼ねている感じ。
たくさん喋ると誰でも気持ちよくなっちゃいそうだけど、
ちゃんと相手の反応をみながら話しているのがわかる感じ。
3人のうち2人がながーくしゃべっていても、
ずっと聴いていた1人がよきタイミングで、
ちょうどいいことを言うのもとても良い。
そして何よりもたまらないのが、とても私的なことだけれども、
20代後半に勤めていたコンサル会社で、
コンサルオジサン達の会話に混ぜてもらっているような、
懐かしい感じが思い出せること。
気の効いたことを言おうとして、振る舞おうとして
からまわりばかりしていた自分のことが
セットで思い出されるけど、
自分より経験値も、知的レベルも圧倒的に高いオジサン達と
一緒に仕事をさせてもらって、飲みの場に誘ってもらうことで、
自分まで高まったような勘違いをしていた恥ずかしく懐かしい時代。
絶対戻りたくない、でも良い経験だったと思い返せるところが、とても好きだ。
うだうだ書いてしまったが、
とにかく単純に、これを聴いて、
コンプレックスに落ち込むこともなく、
人と比べることもなく、
毒にやられることもなく、
ただただオジサンの仲間に入れてもらって一緒に笑える。
そこがとても好きで、今、一番聴いている。